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ハニカとフリッツが全体ワンツータイムでYARTヤマハが暫定総合トップ/鈴鹿8耐予選1回目

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ハニカとフリッツが全体ワンツータイムでYARTヤマハが暫定総合トップ/鈴鹿8耐予選1回目

 7月19日、三重県・鈴鹿サーキットで2024 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会の予選1回目が行われた。ライダーレッドの予選1回目にてYART – YAMAHAのカレル・ハニカが2分05秒192の全体ゲストタイムを記録。ニッコロ・カネパ、マービン・フリッツもそれぞれ2分05秒台の好タイムをマークしたことで、YART – YAMAHAが暫定総合トップに君臨した。

 鈴鹿8耐では、金曜日の午後にライダーブルー、ライダーイエロー、ライダーレッドそれぞれが20分ずつの予選を2回行い、チーム内上位2台のベストラップの平均で予選結果が決まる。さらにその計時予選結果の上位10チームが、土曜日の午後に行われるトップ10トライアルへの出場権を獲得する。

【順位結果】2024鈴鹿8時間耐久ロードレース 公式予選1回目

 予選1回目は12時05分より、ライダーブルー、イエロー、レッドの順で行われた。

 ライダーブルーの予選では、エースライダーが集まるカラーということもあり、激しいタイムアタック合戦となる。

 2周目で99号車KM 99のランディ・ド・プニエがNIPPOコーナーにて転倒。直後、ヘアピンコーナーで17号車Astemo Honda Dream SI Racingの野左根航汰と73号車SDG Team HARC-PRO. Hondaのマリオ・アジが絡んで転倒し、これにより残り約15分の時点で赤旗が提示された。

 野左根は自力でマシンをピットに戻したもの、アジは右肩を痛めているようでメディカルセンターへ。セッションは14分後に再開され、アジは出走せずタイム無しとなったが、野左根はセッション再開後に出走した。


 赤旗時点でのトップタイムは1号車YART – YAMAHAのニッコロ・カネパの2分06秒135。76号車AutoRace Ube Racing Teamの津田拓也の2分06秒865、50号車Team KODAMAの児玉勇太による2分06秒890と続く。

 再開後、最初のアタックラップでYART – YAMAHAのカネパが2分05秒741を記録。その直後、2号車DUCATI Team KAGAYAMAの水野涼が2分05秒615とカネパのタイムを塗り替えてトップに立つ。水野はタイムを出した次の周でピットインし、早々にセッションを終えた。

 30号車Team HRC with Japan Postの高橋巧、37号車BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMのマーカス・ライターベルガー、5号車F.C.C. TSR Honda Franceのジョシュ・フックも再開後に2分06秒台を記録。また、赤旗前に2分06秒に入れていたAutoRace Ube Racing Teamの津田とTeam KODAMAの児玉は、赤旗後はコースインしなかった。

 セッション終盤、ヨシムラSERT Motulの渥美心が2分06秒079を記録。次のラップでも前半セクターで自己ベストを更新し2分05秒台に入るかと思われたが、ラップがまとまらず更なるタイム更新には至らなかった。

 ライダーブルーのトップタイムはDUCATI Team KAGAYAMAの水野涼の2分05秒615。2番手がYART – YAMAHAのカネパの2分05秒741、3番手がヨシムラSERT Motulの渥美心の2分06秒079となった。

 SSTクラスでは、赤旗前に64号車Kawasaki Plaza Racing Teamの岩戸亮介が2分07秒926のトップタイムを記録。13号車Taira Promote Racingの阿部恵斗の2分08秒628、95号車TONE RT SYNCEDGE 4413 BMWの星野知也による2分09秒574と続く。

 転倒があったAstemo Honda Dream SI Racingの野左根は、赤旗後の出走で2分07秒654を記録し、10番手で予選1回目を終えた。



 ライダーイエローの予選1回目は、予定より15分遅れて12時55分に開始。

 まずはYART – YAMAHAのマービン・フリッツが2分06秒600をマーク。Tカーで出走したSDG Team HARC-PRO. Hondaの浦本修充による2分06秒772、AutoRace Ube Racing Teamのバリー・バルトゥスの2分07秒163と続いていく。

 残り14分半のところで、S字コーナーで23号車Team TATARA apriliaの和田留佳が転倒。マシン回収のため赤旗でセッション中断となった。セッションは約9分後の13時08分に再開。

 再開後Team HRC with Japan Postのヨハン・ザルコが2分06秒084をマークしトップに。その直後、YART – YAMAHAのフリッツが2分05秒252を叩き出し、トップに躍り出た。2台は1周のみのアタックで走行を終えピットイン。3番手タイムはAstemo Honda Dream SI Racingの羽田太河、2分06秒743を記録し、これがそのままセッションのトップ3となった。

 ヨシムラSERT Motulのアルベルト・アレナスは2分08秒828で17番手。予選をマシン順応の時間に充てていると見られ、ラストラップで自己ベストタイムを出した。

 SSTクラスでは、2分08秒499を出した52号車 TERAMOTO@J-TRIP Racingの村瀬健琉がトップ。Taira Promote Racingの西村硝の2分08秒、806号車 NCXX RACING with RIDERS CLUBの伊達悠太の2分09秒090と続いた。

 多くのライダーは5分ほど時間を残して走行を終了し、ライダーレッドにバトンを渡す準備をした。

 ライダーレッドの予選1回目は13時38分よりスタート。最初にタイムを出したのはSDG Team HARC-PRO. Hondaの國井勇輝で2分05秒942を記録。また、YART – YAMAHAのカレル・ハニカが2分06秒241をマークした。

 中盤、スプーンカーブで104号車TOHO Racingの榎戸育寛が転倒。

 YART – YAMAHAのハニカはタイヤ交換をして再アタック。2分05秒192と好タイムを叩き出し、これが予選全体でのトップタイムとなった。

 また、中盤Team HRC with Japan Postの名越哲平が2分06秒237、ヨシムラSERT Motulのダン・リンフットが2分06秒334とそれぞれ2分06秒台前半をマークし、3、4番手に。名越は終盤に2分05秒980のチームベストタイムを更新するが、順位は3番手にとどまる。

 ライダーレッドの予選1回目はYART – YAMAHAのカレル・ハニカが2分05秒192でトップタイムとなった。2番手タイムはSDG Team HARC-PRO. Hondaの國井勇輝の2分05秒942、3番手はTeam HRC with Japan Postの名越による2分05秒980と、トップ3が2分05秒台でセッションを終了した。

 SSTクラスでは、TERAMOTO@J-TRIP Racingの石塚健が2分08秒855でトップタイムを記録。TONE RT SYNCEDGE 4413 BMWのハネス・ソーマーの2分09秒588、Kawasaki Plaza Racing Teamのミカ・ペレスの2分10秒822と続いた。

 全体ベストタイムとなる2分05秒192を記録したのは、YART – YAMAHAのカレル・ハニカ。2番手タイムは同じくYART – YAMAHAのマービン・フリッツによる2分05秒252、3番手は2分05秒615をマークしたDUCATI Team KAGAYAMAの水野涼。

 予選1回目を終え、暫定総合トップはYART – YAMAHA。チーム全員が2分05秒台を記録した唯一のチームであり、上位2台の平均タイムは2分05秒222であった。2番手はTeam HRC with Japan Postで上位2台の平均タイムは2分06秒032、3番手はヨシムラSERT Motulの2分06秒206となった。

 SSTクラスでは、上位2台の平均が2分08秒313となったTaira Promote Racingが暫定トップ、2分08秒677のTERAMOTO@J-TRIP Racingが2番手、2分09秒374でKawasaki Plaza Racing Teamが3番手となった。なお、SSTクラストップタイムは、Kawasaki Plaza Racing Teamの岩戸亮介が出した2分07秒926。

 エクスペリメンタルクラスで出場する0号車Team SUZUKI CN CHALLENGEは、上位2人の平均タイムでは2分08秒664となった。

 数回の赤旗によりスケジュールが遅れているため、予選2回目のスタートは15時53分から開始される1回目と同じブルー、イエロー、レッドの順で、それぞれ20分間の走行が予定されている。

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