ダイハツ工業が、クルマの基礎となる新しいアーキテクチャ「DNGA」を発表。その第一弾モデルとしてタントをフルモデルチェンジすることも明らかとしています。タントといえば、スーパーハイト軽自動車というジャンルを確立させたモデルであり、累計販売200万台を超える実績を持つクルマです。助手席側からピラーをなくしたことで助手席のヒンジドアと後席のスライドドアを同時にあければ大開口が生まれる「ミラクルオープンドア」がチャームポイントのひとつ。その使い勝手の良さから、支持を集めています。
さて、新型タントのティザーサイトを見ると、Bピラーレスのミラクルオープンドアは健在のようですが、さらにレベルアップした「ミラクルウォークスルーパッケージ」としてアピールされています。ポイントは最大540mmという運転席のロングスライド機構。後席にくっついてしまうくらい後ろのスライドができ、助手席側の後席という定位置にチャイルドシートをセットしておけば、運転席をスライドするだけで子供のケアをできるという提案です。もちろん運転中にロングスライドができては危険なので、トランスミッションをPに入れているときのみロングスライドするようになっているといいます。
【試乗】ダイハツDNGA第1弾の新型タントをテスト 新発想CVTや軽量ボディが好印象だがタイヤに課題
この機能のありがたみ、子育て経験があるとわかりやすいでしょう。通常のクルマでは運転席から子供に手が届かないので、いちいち降りて後席のドアを開けて対応しなくてはいけません。前席のウォークスルーが可能なミニバンであればドアは開けずに済みますが、いったん立ち上がって頭をかがめて室内を移動する必要がありました。それが、シートスライドだけで済むのですから圧倒的に便利になるはずです。さらに、そのまま子供をチャイルドシートから抱きかかえて降車するといったこともできるでしょう。
そうなると、今度は乗車時の動線も変わってきます。スライドドアを開けて子供をチャイルドシートに座らせたら、そのままスッと運転席に座ることができるのです。こうした動線は助手席側が大型スライドドアになっているトヨタ・ポルテ/スペイドが可能にしていましたが、軽自動車では初。助手席ヒンジドアのクルマでも初といえます。
さらに新型タントでは、軽自動車初となるパワースライドドアのウェルカムオープン機能(クルマに近づくだけでドアが自動的に開く機能)が備わるといいます。子供を抱いて、エコバッグを持ってという買い物からの帰りでもスムースに乗車できるというわけです。
イメージ画像からもわかるように、これらの新しい機能をフルに活かせるのは乳幼児が一人だけという家族構成に限られるかもしれません。しかし、こうした唯一無二のキラーアイテムによってホンダN-BOX一人勝ちの状況に変化が生まれるかもしれません。動線だけでなく、ファミリーカーに新しい姿を提案する、そんな新型タントの登場は2019年7月です。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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