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新時代のダイハツ 新型「タント」でスタート! 独走するホンダ「N-BOX」に挑む自信作

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新時代のダイハツ 新型「タント」でスタート! 独走するホンダ「N-BOX」に挑む自信作

■「どうしちゃったの?」というくらい全てが進化

 ホンダ「N-BOX」の販売が好調で、2018年は24万台を売り上げて軽自動車・登録車合わせてナンバー1を独走しています。

激売れホンダ「N-BOX」のNAエンジン車で峠道はつらい? 実燃費テストで意外な結果が…

 N-BOXの快走を許してしまっているダイハツとしては、「このあたりで何とか抜本的な対抗策を打ちたい!」ということなのでしょう。

 間もなく発売される新型タントから、ダイハツ「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」と呼ばれる新世代のプラットフォームを投入して、テコ入れを図ることがわかりました。

 新型タントの発売に先立ち、最終プロトタイプに試乗することができたのですが、ハンドルを握った印象は「どうしちゃったの?」というくらい全ての性能が従来型より進化していました。

 最も驚いたのがハンドルを切った時のクルマの姿勢です。今までのタントは平均的な背の高い軽自動車で、ハンドル切ると外側輪が沈み込み、そして内側輪は伸び上がってロールします。コーナーで最も負担掛かるのは外側輪の前輪で、ここだけで踏ん張って曲がるイメージでした。

 ところが新型タントでハンドル切ると、外側輪が沈み込むのは同じだけれど、内側輪は浮き上がってこないのです。車体全体で見るとロール(車体の傾き)が減っている感じ。もっと素晴らしいことに、外側前輪の“一本足打法”じゃなくなってます。外側後輪も仕事しているのでした。

 結果的に内側輪や外側輪の後輪にも荷重掛かり、従来型だと限界に達していた前輪外側輪に余裕ができ、コーナリング中にハンドル操作しても車体がキッチリ反応してくれるようになっています。

 少しばかり難しい説明になったけれど、ハンドル握ればコーナーでのグラつきが大幅に減り、素直に走るようになったと感じられるでしょう。

 新たに開発されたシャシは、ダイハツの軽自動車はもちろんのこと、トヨタでも販売される登録車の「パッソ」や「ルーミー」「タンク」などの次期型にも使われるといいます。

 パッソもルーミー、タンクも走りのレベルはお世辞にも「いいね!」といえないレベルですが、DNGAが採用されれば、トヨタのアベレージを下げているダイハツ開発のクルマ達もイッキにレベルアップすると思います。

■NAモデルでもストレスなく走る新型タントに感心

 ハンドリングと同時にレベルアップしたのは「軽量化しながら車体のしっかり感を改善している点」にも現れていました。

 現行モデルのタントを買おうとした場合、クルマに関心のある層であればターボ付きモデルを選んでいたと思います。私もタントを買うならターボ付きにするでしょう。車体重量を考えると、ターボなしのNAエンジン車だと少しばかり重かったのです。

 けれど軽量化すれば、燃費悪く車両価格も高いターボじゃなくても問題がなくなります。DNGAを採用した次期型タントのプロトタイプをサーキットで試乗したら、ターボなしでもストレスなく走るNAエンジンの性能に感心しました(軽量化だけでなくCVTも伝達効率の良い新世代に切り替わり、燃費と動力性能向上を実現している)。

 走行性能だけでなく、自動ブレーキに代表される安全デバイスもダイハツの課題でした。N-BOXはもとより、2019年3月にフルモデルチェンジした日産「デイズ」、三菱「eKシリーズ」に大きく引き離されていましたから。

 DNGAに採用されている自動ブレーキシステムはどうかと質問してみたら、「プロトタイプということで現時点では公表できないんです」とのこと。開発陣のガード硬く、全く不明でした。

 プロトタイプの実車を見ると、システムとしては現在も採用しているステレオカメラ式でした。もし自動ブレーキ性能でN-BOXと同等なら(デイズとeKは夜間の歩行者に対する自動ブレーキ性能を持つN-BOXより上級のタイプ)、十分な競争力を持つと思います。

 いずれにしろ新型タントの発表で、価格を含めた全ての商品力が判明します。このクラスの軽自動車の購入を考えているなら、新型タントの発売を待つ価値はあると思います。

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