ホンダは12月16日、軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」に、電子制御パーキングブレーキや改良型のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を搭載するなど、要望の強かった運転支援機能を充実させ、翌17日から発売する。
軽の運転支援装備の充実化が進むなか、軽売れ筋トップ維持を狙うN-BOXにも改良の手が加えられた。今回N-BOXが新採用した電子制御パーキングブレーキ(EPB)は、日産がルークスのハイウェイスター系グレードの一部で採用しているほか、今年9月にはダイハツもタントの上級グレードに採用するなど広まりを見せている。
もはや圧倒的! ホンダ N-BOXがついに電動パーキングブレーキと渋滞対応ACCを全車(!)標準化で“無敵”状態完成
注目はN-BOXでは全車に電子制御パーキングブレーキが標準装備化されること。新たに採用された電子制御パーキングブレーキは、オートブレーキホールド機能付きで、操作が快適に行えるほか、信号待ちなどの際にブレーキを離しても車両の停止状態を保持することが可能だ。ちなみにこの電子制御パーキングブレーキは、「N-ONE」や「N-WGN」などN-BOXより遅れてデビューした「N」シリーズには既に装備されていた。
また、電子制御パーキングブレーキの採用により、ACCも渋滞追従機能付へとアップグレード。これまでは約30km/h以上で走行中にのみ作動したため、停止までのブレーキングはドライバー自身が操作する必要があったが、高速道路等における渋滞時は前車が停止すると自車も自動でストップしさらにオートブレーキにより停止状態を保持するようになった。渋滞時のドライバーの疲労感は大幅に低減されるだろう。
また、新たに「N スタイル+」シリーズが追加されたのも新しい。これはNシリーズの誕生10周年を記念したサブブランドとして、このN-BOXを皮切りにNシリーズすべてに設定されるもので、個性的なスタイルを追求。第一弾として登場する「N BOXカスタム スタイル+ブラック」では、ブラックをアクセントカラーとしたデザインが与えられ、フロントグリルやリアガーニッシュライセンスなど各部がブラック仕上げとなるほか、アルミホイールやエンブレムも専用のブラック塗装が施される。
改良後のN-BOXは、「G・FF」の1,448,700円から「Custom L・ターボ コーディネートスタイル 4WD」の2,252,800円まで。従来と比べると同一グレードでは2万円程の値上がりとなっているが、一昔前なら高級車にのみ採用されていた快適装備が追加されたことを考えれば妥当な範囲といえるだろう。ちなみに、ルークスは1,415,700円から2,132,900円だから、まさにガチンコ勝負。来年も軽ナンバーワンを巡る戦いは一層熱を帯びそうだ。
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