純正で付いているバイクもある
バイクの魅力は風を切って走る事と言う人も多いと思いますが、通勤の足や仕事で使っていると屋根が付いているといいのにと思うこともあるでしょう。
では、バイクに屋根を付けることは可能なのでしょうか。そのメリット、デメリットを考えてみます。
雨に降られると、バイクにも屋根が付いていればなあと思うこともあります。さすがにスポーツバイクは付けられたとしても見た目が台無しになってしまうため、実際に屋根を付けるとすればスクーターになるでしょう。仕事や通勤の足として使うとなると、カッパを着なくてもよくなるため、確かに便利です。
純正状態で屋根が付いているスクーターはいくつかあり、代表的なのがホンダ「ジャイロキャノピー」で、以前はホンダ「キャビーナ」というモデルもありました。そのほか、ヤマハは同じく配達などに向けた「ギア」や3輪の「トリシティ」に後付けオプションとして、屋根を用意しています。
また輸入車でお馴染みなのがイタリアのアディバ「AD1 200」や「AD3 400」で、リヤボックスと一体化されたデザインが特徴的。BMW Motorradからも「C1」がラインナップされています。
屋根付きバイクが欲しいなら、これらのモデルを購入するのが手っ取り早いのですが、国産モデルに関しては、トリシティ以外は商用モデルのため、趣味として乗るには一般的ではないというのが正直なところです。
そもそもヤマハは後付けなので、費用も手間もかかってしまいます。
後付けできるキットもあり
ヤマハのトリシティやギアも含め、バイクに屋根を後付けすることは可能で、さまざまなメーカーから専用キットが出ています。
フレームとビニールの囲いのようなものでできた簡素なものから、FRPやポリカーボネートなどで構成され、ワイパーまで付いていて、純正と見間違えるようものまで様々。対応車種も多く、気軽にルーフを装着することが可能です。専門店としてバイクに屋根を装着するバイク店も各地あって、相談してみるのも手。
屋根を後付け済みの中古車の流通もけっこうあって、程度をよく見極めることができれば、お得に購入することもできます。
しかし、ルーフ付きバイクがポピュラーでないことからも分かるように、当然メリットとデメリットが存在します。
まずメリットは雨風を防げる点で、とくに雨がしのげるのは嬉しいポイント。ただし、メリットはこの程度しかないとも言え、雨にしても完全に防ぐことは形状的に不可能で、足元を中心に濡れてしまう事は必至です。
後付けでは重量がかさんで燃費が落ちたり、カスタム費用が別途かかるので、ベース車プラスαの費用を出す価値があるのかも、よく考えたほうが良いでしょう。
仕事で使うとか、通勤通学でも移動手段が他にないという場合はいいとして、趣味でたまに乗る程度ではメリットをあまり感じる事はできないかもしれなせん。
日頃のメンテ面でも、他店でキットを取り付けた車両を触るのを嫌がる店舗もあるでしょう。さらに場所を取るだけでなく、脱着が必要になった場合、どう取り付けたかをまずは確認しなければなりません。
そして長く乗るためには部品の供給も問題になってきます。とくにスクリーンはガラスではなく、ポリカーボネートという樹脂が使われていることが多く、キズが付くなどして次第に曇ってきてしまいます。
あまりにひどい場合は交換しなくはなりませんが、交換部品が供給されていないと長く使うことができません。ワイパーなどもしかりです。
バイクの大敵である雨がしのげるのは最大のメリットですが、デメリットについてもしっかりと明確にしてから、購入したり装着するようにしましょう。
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