選ぶときからクルマに対する感情が影響している
幼いころからクルマが好きで、早く免許が取りたくて取りたくて、運転することがとても楽しいと感じるAさん。通勤通学や仕事のために、どうしてもクルマが必要で仕方なく運転することになったBさん。この2人ではそもそも、スタート地点でのクルマに対する感情が大きく違っています。
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Aさんはクルマに憧れや夢、ワクワクする気持ちを持ち、「運転したい」という前向きな感情があります。Bさんはクルマを道具や交通手段の1つと捉え、「運転しなければならない」という義務感が先立っています。食事だって同じですが、「カレーが食べたい」と思って食べるカレーと、「カレーを食べるしかないからしょうがない」と思って食べるカレーは、まったく美味しさが違ってくるはず。運転が苦手だと感じることは、仕方なく食べるカレーと同じなのです。
そして、クルマ選びの際にもその感情は影響しています。Aさんは、どのクルマにしようかなと買う前からウキウキ、いろんなクルマを見て比較したり、口コミを調べたりと、クルマについての知識がすでに広がっていくでしょう。そこから自分に似合うクルマの条件や理想像もふくらんでいきますが、もし予算の関係で理想通りのクルマが買えないとしても、ボディカラーやインテリアを好きな色にしたり、エンジンだけはターボにしようとこだわったり、1つでも「好きだな」と思えるポイントが多いクルマを選ぶはずです。
ところがBさんは、まず優先するのは価格や燃費、維持費がなるべくかからないといった、クルマ本来の楽しさや魅力が詰まった部分ではないところから選んでしまいがち。「走ればなんでもいい」「クルマなんてどれでも同じ」と考えていることが多いのです。でも本当にそうでしょうか。先ほどのカレーに例えるなら、Aさんのカレーは好きなお肉、好きな野菜がたっぷり煮込まれたカレーです。Bさんのカレーは、材料費をケチったため肉も野菜も入っていない、ただカレーの見た目をしているだけのカレーです。どちらが美味しいかは、言わずもがなというところでしょう。
こうして2人は、そもそものスタート地点から大きく違っているわけですが、もちろんいくらAさんがクルマが好き、運転が楽しいと思っていたとしても、免許を取って公道デビューすれば、少なからず嫌な思いや怖い思いもするはずです。車庫入れで壁にこすってしまうかもしれないし、初めての場所で道に迷って四苦八苦するかもしれません。
でもそのときに、Aさんは「もっと運転が上手くなりたい」と思うのに対して、Bさんは「もう嫌だ、運転なんてしたくない」と思います。この気持ちが、運転が苦手と感じるかどうかの最初の分かれ道。もっと運転が上手くなりたいと思ったAさんは、「きっと上手くなれる」と自分を信じています。でもBさんは、何もしないうちから上手くなることを諦めて「どうせ自分には無理」と決めつけてしまっているのです。
Aさんが周囲をよく見て熟練ドライバーの運転マナーなどを真似したり、運転が上手な人のテクニックに注目したり、あらゆる情報を吸収していくのに対して、Bさんはずっとそのまま。運転の回数が増えれば慣れてきて手際が良くなる部分はありますが、「慣れる=上手くなる」ではないのが運転です。
カレーだって、今度はもう少しタマネギを炒めてみようとか、スパイスを入れる配分を変えてみようとか、いろんな工夫をしていけばどんどん美味しくなりますね。でもBさんのカレーはずっと同じ味。それどころか、慣れてきて手抜きをすれば最初より不味くなる場合もあるのではないでしょうか。苦手を克服しようとする意思のある人とない人の差は、美味しくしようと努力したカレーとそうでないカレーの差と同じなのです。
クルマに愛着をもつことが苦手克服への第一歩!
そして、ビギナーのころに遭遇すると運転が苦手と感じやすい道路状況というものもあります。歩行者や自転車などで混雑し、電柱や看板などが出っ張っていて走りにくい道。これはきっと、熟練ドライバーでも未だに苦手という人も多いですね。駅前の商店街などはこうした道路状況が多いので、なるべく通らないようにしたいものです。
追い越し車線のない高速道路や山道で、制限速度で走っていたら後ろから煽られた、「早く行け」とパッシングされた、なんて場面でも苦手と感じやすくなります。焦ってスピードをあげたら、今度は恐怖との戦い。緊張感や、余計な力が全身に入ったせいで、どっと疲れてしまうことでしょう。こういうときは無理にスピードを上げるのではなく、路側帯など安全な場所にウインカーを出して寄せ、後続車を先に行かせてあげるといいですね。
混雑している駐車場、初めて行った場所の駐車場、入れにくいスペースの駐車場なども、苦手意識が強くなりやすいです。何度も切り返して入れるのは大変で、後ろで何台も待たれてしまうと、もう冷や汗ものですよね。もし待機できるスペースがあるなら、後続車を先に行かせてから、ゆっくり落ち着いて車庫入れをしましょう。もしそれができなければ、待たせても仕方ないと開き直るしかありません。気が散るとよけいに時間がかかるだけなので、周囲の目など気にせず車庫入れに全集中。無事に車庫入れが完了して、待っていたクルマが自分の前を通過する際に、手をあげて「ごめん」と軽く挨拶するなど、フォローすれば大丈夫です。
さらに、運転テクニック以外のところでも、運転が苦手だと感じやすいシーンがあります。それが、仕事などで苦手な人と一緒に乗ることになった場合や、長距離走行で飽きてしまうとき、車内のニオイがダメで苦手という人もいます。天候でも、雨の日や雪の日は苦手と感じやすいですし、夜の運転が怖いという人も。長距離走行の場合は、あらかじめ音楽をダウンロードしたり、好きなお菓子や飲み物を持ち込んだりと準備をしてみてはいかがでしょう。
車内のニオイは、まずエアコンフィルターを交換したり、シートに消臭スプレーをかけてみること。中古車を買った場合には長年の汚れが蓄積していてニオイの原因になっているかもしれません。そのうえで、芳香剤や車内用のアロマディフューザーなど、好きな香りをチョイスするといいでしょう。苦手な人とは、なるべく一緒に乗らないようにするのが一番ですが、やはり音楽や食べ物など、相手が喜びそうなものを準備するのが良さそうです。雨や雪の日はなるべく運転しないようにしたいところですが、どうしてもしなければならないなら、出発時間を30分~1時間ほど早めてみてください。心の余裕が、すこし苦手意識を薄めてくれるかもしれません。
そんなわけで、あなたはどちらかというとAさんでしょうか、Bさんでしょうか? もしBさんだった場合は、今日から少しずつでもいいので、まず自分のクルマのいいところを探しましょう。何もなければ、シートカバーをかけたり、好きなアーティストやキャラクターのステッカーを貼ったり、好きな香りや音楽を準備したりして、少しでもクルマを好きになれるように変えていきましょう。まずは、それが第一歩です。
具のないカレーも、1個でも好きな具が入るだけで見違えてくるはず。運転も同じです。出かけようとしてクルマを見たときに、1つでも好きなところがあったら、乗るのが少し楽しみになるのではないでしょうか。もう1つ増えたら、また少し楽しみになります。そうやって少しずつ変えていくことで、苦手だと感じていたところも徐々に減っていくかもしれません。まずは、好きなものを1個。そこからが運転の苦手をなくすスタートだと思って、トライしてみて欲しいと思います。
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余計なお世話かも知れないけれど、こう言う心構えみたいなところから、教習所で始められない物なんだろうか?
車乗らなくても良いという生活圏だったら、車売っちゃうかもしれないですね。