2024年のF1プレシーズンテストは2日目を迎え、前日に引き続き、午前中のセッションでレーシング・ブルズのステアリングを任されたのは角田裕毅だった。結果は2月22日に走行した17人中、最下位となる17位で終えた。しかし、角田に落ち込む様子は感じられなかった。セッション後の角田を直撃した。
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新車VCARB 01は「昨年型と大きく変わっていない」と角田。量より質を重視しテストに取り組む/F1インタビュー
──2日目は最下位で、しかも周回数は40周で終了となりました。物足りなかったですか?
角田裕毅(以下、角田):そうですね、フルディスタンスのレースシミュレーションをやる予定だったのですが、レースシミュレーション中に赤旗が出て、そのままセッションが終了となったために、レースシミュレーションを完了できなかったのは残念です。それでも、第1スティント分の走行データを収集することができたので、そこはよかったです。
──セッション中にシートを外して、何か指示していましたが?
角田:あれはプログラムどおりで、レースシミュレーションに入る前にいろいろと確認したかったことをやっただけです。
──40周に終わりましたが、クルマの理解度は確実に深まりましたか?
角田:はい。もちろん、まだたくさんやることはあります。今日からセットアップの方向性を変えていっているので、そこがうまくいくかどうかはこれからですね。
──昨日はフロントサスペンションがプルロッドになって、ステアリングのフィーリングが変わったと言いましたが、軽くなったのでしょうか?
角田:わかりやすく言えばそうですが、それだけじゃないです。たとえば、コーナーでフロントがどの部分で食いついてくるのかも違います。でも、悪くはなっていないです。
──違う方向性のセットアップはどうでしたか?
角田:僕は40周しか走っていないので、まだしっかりとは確認できていないのですが、悪くはないです。そのセットアップの理解度を深めるためには、もう少し走らないとわからないですね。ただ、悪くはなっていっていないです。
──レースシミュレーションの第1スティントを走った感触は?
角田:ラップタイムも悪くなかったし、タイヤのデグラデーション(劣化)も悪くなかったと思います。タイヤのグリップが急に落ちてバランスが崩れることもなかったです。いまはとにかく、コーナーでのバランスをいかに安定させるかがポイントなので、その点では悪くなかったと思います。
──2日目の午前中にレースシミュレーションをやるのは予定通りですか?
角田:はい。
──先ほどの英語の会見では「トップ6を狙いたい」と言っていましたが?
角田:それは僕の希望で、現時点での評価ではないです。これからトップチームはいろいろアップデートしてくるので、トップ6にいけたら最高というだけです。目標ではないです。
──今日の自己ベストタイムはロングランで、プッシュラップはしていないのですか?
角田:はい。それは明日のお楽しみということで。
──午後はピットウォールでチームスタッフといろいろ話をしていましたが、どんな会話をしましたか?
角田:ダニエル(・リカルド)の状況とか、ほかのロングランのタイムを確認したり、細かな情報交換をしていました。
──チーム体制が新しくなりました。チームの雰囲気はいかがですか?
角田:いまのところ、とてもいいです。新しくきたメンバーももう馴染めていて、特にいままでと変わらずスムーズにコミュニケーションを図ることができています。
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