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敵なしのフェルスタッペンが帰ってきた! 独走優勝でレッドブルの年間王者に華添える。角田裕毅は入賞ならず|F1日本GP決勝レポート

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敵なしのフェルスタッペンが帰ってきた! 独走優勝でレッドブルの年間王者に華添える。角田裕毅は入賞ならず|F1日本GP決勝レポート

 9月24日、三重県の鈴鹿サーキットでF1第17戦日本GPの決勝レースが行なわれた。優勝を飾ったのはマックス。フェルスタッペン(レッドブル)。今季13勝目を記録した。

 金曜日、予選日と2009年以降では最多となる観客動員数を記録するなど、開幕から盛り上がりを見せたF1日本GP。決勝日もグランドスタンドは超満員で、10万1000人を動員した。累計の動員は22万2000人で、これは2009年に日本GPの鈴鹿開催が復活してからは最多の数字だ。

■角田裕毅の“同級生マネージャー”が語る、F1参戦3シーズンでの成長「昔はやんちゃ坊主だったけど、今は顔つきが変わった」

 予選でポールポジションを獲得したのは、シリーズランキングトップを独走中のフェルスタッペン。ライバルを寄せ付けない走りで今季9度目のポールとなった。2番手、3番手にはオスカー・ピアストリ、ランド・ノリスのマクラーレン勢が続き、母国レースの角田裕毅(アルファタウリ)は久々のQ3進出を果たして9番グリッドからのスタートとなった。

 スタートタイヤに関しては、上位陣は軒並みミディアムタイヤを選択。角田は中古のソフトタイヤでのスタートとなった。

 53周の決勝レースは気温27℃、路面温度44℃というコンディションでスタート。なお、予選でクラッシュしたローガン・サージェント(ウイリアムズ)はピットレーンスタートとなったため、グリッドには19台が並んだ。

 レースはスタート直後から大きなどよめきが上がった。フェルスタッペンの蹴り出しが悪く、ピアストリとノリスが1コーナーから2コーナーにかけて襲いかかったのだ。しかしフェルスタッペンはなんとか2台を抑え込み、トップをキープした。その後方では複数箇所で接触が起き、デブリ回収のためにセーフティカーが出された。

 リスタート後も接触が相次いだ。バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)はヘアピンでサージェントに追突される形となり、ガレージにマシンを戻してリタイア。序盤にフロントウイングを交換して後方に下がっていたセルジオ・ペレスは、こちらもヘアピンでケビン・マグヌッセン(ハース)に追突してしまったことでダメージを負い、ガレージインとなった。またチームメイトバトルを展開していたメルセデスのジョージ・ラッセルとハミルトンも、スプーンであわやというシーンがあった。

 レースが10周を消化しようというタイミングで、ソフトタイヤを履くマシンが続々とタイヤ交換に向かった。チームメイトのリアム・ローソンに先行を許していた角田も9周でピットに入り、ミディアムタイヤに交換。1周後に入ったローソンを逆転した。

 トップを快走するフェルスタッペンは16周でミディアム→ミディアムにタイヤ交換。ペレスの接触でバーチャルセーフティカーが出された際にハードタイヤに交換していたピアストリの前でコースに復帰した。そのピアストリはフェルスタッペンを追いかけることができず、後に後ろを走っていたチームメイトのノリスとポジションを入れ替えた。

 各車が最初の20周で最初のピットストップを終える中、ラッセルは25周までミディアムタイヤで粘りピットイン。ハードタイヤに交換した。これで全車が最低1回のピットストップを終えた形となった。依然としてトップはフェルスタッペン、2番手、3番手にノリス、ピアストリのマクラーレン勢、その後ろにフェラーリ勢、メルセデス勢が続いた。

 ミディアムタイヤでペースの上がらない角田は、31周目に2度目のピットイン。ハードタイヤに交換でコースに戻ったが、5周早く2度目のタイヤ交換を行なっていたローソンはその6秒前方となってしまった。

 35周目からは上位陣も続々と2度目のピットに。最後のスティントに向けてハードタイヤに履き替えた。一方、ミディアムタイヤで最初のスティントを引っ張ったラッセルだけは1ストップ作戦を採用し、一時はフェルスタッペン、ノリスに次ぐ3番手につけていたが、他より10周近く使い古したハードタイヤでは防戦一方となり、ピアストリ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ハミルトン、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)に次々オーバーテイクを許してしまった。

 フェルスタッペンは最終的に後続に19.3秒もの大差をつけてトップチェッカー。前戦シンガポールGPでは今季初めて表彰台を逃したフェルスタッペンだったが、再び“定位置”である表彰台の中央に帰ってきた。

 2位はノリス。シンガポールに続いて2戦連続となった。3位のピアストリにとっては自身初の表彰台となった。4位ルクレール、5位ハミルトン、6位サインツJr.、7位ラッセルと続き、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)までが入賞となった。

 角田は最後までローソンと争ったがオーバーテイクはならず、12位でフィニッシュ。日本GPでのベストリザルトとなったが、日本のファンの前での入賞は叶わなかった。

 なお、今回のレース結果を受けて、レッドブルのコンストラクターズタイトル獲得が決定。2022年に続いての連覇となった。なお、次戦カタールGPではフェルスタッペンのドライバーズタイトルが決まる可能性がある。

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