この記事をまとめると
■インフレと円安の影響により海外を訪れるとあらゆるものが高価になっているのに驚く
記録的「円安」で家計にダメージも! クルマ関連にはどんな影響があるのか?
■アメリカに長期滞在をする場合は現地スーパーマーケットなどで買いだめをするほうが安上がり
■クレジットカードで気安く支払いをしていると帰国後の支払料金に驚かされることになる
アメリカに行くと実感させられるインフレと円安
筆者は2024年9月下旬から10月上旬にかけて2週間ほど、南カリフォルニア地域にてレンタカーを借りてフラフラと旅をしてきた。ひところの超円安といわれたころよりはひと息ついていたものの、空港で円からドルに換金したときのレートは1ドル=146円であった。
いまよりも激しい円安のころ、テレビでよく取り上げられていたのが海外、とくにアメリカへ観光旅行に出かけるひとたちの旅行用かばんのなかの様子。かばんを開けてみると、カップ麺やミネラルウォーターなど、食料品が入っている人が多かった。あまりの円安のため、現地での飲料の購入や外食を手控えて節約しようとするためのものであった。
筆者が新型コロナウイルス感染拡大も落ち着き、再び自由に海外へ行けるようになった直後、久しぶりにアメリカを訪れると、まさに「狂乱」ともいわれるハイパーインフレに腰を抜かしてしまった。それでも2023年、2024年と年を追うごとに段階的に緩和しているようなのだが、そのハイパーインフレに輪をかけて困るのがここ最近の円安傾向である。
例えば、約600mlのペットボトル飲料をコンビニで買うとだいたい2ドル49セントぐらいとなる。これを本稿執筆時点の円相場(約148円)にて円換算すると、約368円となる。ファストフードでは一般的なハンバーガーセット(ハンバーガー、ポテト、ドリンク)が15ドル前後なので、約2220円となってしまう。
日本でも有名な牛丼チェーンのビーフボウルラージサイズがちょっと安めで約11ドル(約1628円)、日系スーパーでのトンカツ弁当なども11ドルほどで販売されているのだが、これがレストランでディナーを食べるとなると、食堂レベルの韓国レストランで、日本より肉マシマシ状態のプルコギ定食が約30ドル+チップ(約4440円+チップ)となってしまう。
三食すべてレストランのような場所で外食をすれば、それこそ冗談ではなくもってきたお金をすぐに使い果たしかねないので、短期旅行の人がカップ麺や水をもち込む気もちはよくわかる(クレジットカードを使えばいいとの話もあるが、それはそれで後日届く請求にハラハラしてしまう)。
筆者の場合、2週間ほど滞在することもあるので、現地に到着しレンタカーを借りたらまず行きつけの大型ホームセンターへ行き、水とコーラのまとめ買いを行うようにしている。ドライブ中に喉が渇いたからといってコンビニで水やらジュースを買っていれば、それはそれでかなりの負担になるので、お得にまとめ買いするようにしている。
物価高は外国に限ったことではなかったことを帰国して痛感
そもそもコロナ禍前から、砂漠をドライブするとき(当然ながら店舗はほとんどない)は、現地知人のもっている小さいクーラーボックスを借りて、そこに飲み物を入れてもち歩いていたのだが、コロナ禍後は砂漠ドライブにこだわらず、節約するために自分用の小さいクーラーボックスを現地で購入し、毎日冷たい飲み物をもち歩くようにしている。
今回はウォルマートで、350mlのコーラ×8本(5ドル/約740円/1本あたり約92円)、ミネラルウォーター500ml×12本(3.06ドル/約452円/1本あたり約37円)にて購入した。
泊まるのはモーテルばかりなので、多くはアイスベンディングマシン(製氷機)が設置され、無料で利用できるのでクーラーボックスに氷を入れればOK。製氷機がない場合は、部屋の冷蔵庫の冷凍庫で水を1本カチカチに凍らせてクーラーボックスにいれておくようにしている。カップラーメンもコンビニなどで買うと、ひとつ4ドル(約600円)することもあるので、今回はウォルマートで非常用として2個購入(1個1.28ドル/約189円)した。
水は1日で1本飲むかどうかなので本数は調度良かったし、コーラは1日1本というペースでもないのだが、ドライブ中以外に部屋でも飲むことができたので、飲料水代がだいぶ節約することができた。
筆者は観光スポットを楽しむことはないのだが、有名なテーマパークでは標準的な入場料で大人ひとり2万円や3万円が当たり前というから、「カードで払うから気にしない」などとしていると、帰国してからえらい目にあってしまう。
また、2023年に比べると最近はガソリンスタンドの精算機でICチップ付きのクレジットカードに対応できるものが増えてきた。あるブランドでは使ったところすべてのスタンドで対応していたので、そのブランド指定にしてカードで給油し、日常的な買い物は現金を使うようにしていた。
ガソリン価格は高値傾向が持続しているのだが、短期間で上昇していくようなこともなく安定していた。そのなか「せっかくアメリカに来たのだから」と前半はシボレー、後半はフォードの車両を借りたのだが、とくにフォード車は燃費が悪くてひんぱんに給油するハメとなってしまった。次回は日本車にしようかなと考えている。
しかし、9月末に出発して10月になってから帰国してはじめて日本の地元スーパーへ行ったら、10月1日で値上げした商品が多いせいもあるのか、旅行前よりも「かなり値上がりして高くなっているなあ」と、アメリカ以上に感じてしまった(アメリカは円安による割高イメージがより強くなる)。
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みんなのコメント
現地に行ってから物価の高さに驚くのではなく、事前に情報収集してから旅行前に十分な予算を確保し、滞在中はお金の心配をせずに旅行を存分に楽しみたいところです。