2+2のオープンクーペ
text:Joe Holding(ジョー・ホールディング)
【画像】新型メルセデスAMG SLのインテリア【GTシリーズと写真で比較】 全107枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
メルセデスAMGの次期ロードスター「SL」のインテリアが公開された。本年末の発売に向けて、一部カモフラージュされたプロトタイプのテスト走行が目撃されてから1か月足らずでの公開となる。
メルセデスによると、インテリアデザインはAMG GTとGT 4ドア・クーペからインスピレーションを受けているというが、センターコンソールには11.9インチのタッチスクリーンが設置されている。また、画面表示を傾けることで、ドライバーに最適な視界を提供することができる。
MBUXインフォテインメント・システムを搭載した12.3インチのディスプレイはフルデジタルで、ドライバーは自分の好みに合わせてメニューをカスタマイズできる。メルセデスは、このスクリーンが「独立したデザインではなく、ハイテクバイザーに統合されている」とし、太陽光によるまぶしさを防ぐという。
また、車両の周囲を3Dで表示できるヘッドアップ・ディスプレイもオプションで用意されている。
AMG SLは、1989年に発売されたメルセデスSL R129以来、初めて2+2のシートレイアウトを採用した。後部座席は子供にも対応しており、使用していない時はドラフトストッパーにより運転席と助手席周辺の不要な空気の流れを低減できる。
スポーツ性を備えた高級仕様
ズポーティかつ快適なクルマというコンセプトに沿って、メルセデスはインテリアの仕上げにもこだわった。モノトーンまたはツートーンのナッパレザーを選択でき、さまざまなステッチの色と組み合わせることができる。
ドアにはBurmester社製のスピーカーが内蔵され、64色のアンビエント・ライトにより車内の雰囲気を変えることができる。
メルセデスの取締役会長であるフィリップ・シーマーは、次のように述べている。
「新型メルセデスAMG SLのインテリアは、ドライバーと同乗者を洗練された贅沢さで満たします」
「新型SLは、最高レベルの快適性と品質を兼ね備えたインテリアに、適度なスポーティさを加えています。アナログの世界と最先端のデジタル機器の高品質な組み合わせにより、新型SLが現代のアイコンとして生まれ変わったことを明確に示しています」
ファブリックルーフ採用
メルセデスは先月、新型SLの詳細を明らかにした。「自立構造」のアルミニウム製スペースフレームを採用しており、パワートレインの選択肢も広がる。
アルミニウム、スチール、マグネシウム、ファイバーなどの複合材料を採用することで、先代モデルに比べて剛性が18%向上し、ドア、ボンネット、トランクリッドを除いたメインシェルの重量は270kgとなっている。
ファブリックルーフが用意されるほか、4輪駆動の4マチック+の採用も期待されている。
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