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【旗艦SUVにPHEV登場】アウディQ8 TFSI e クワトロへ試乗 低速域の滑らかな走り

掲載 更新 1
【旗艦SUVにPHEV登場】アウディQ8 TFSI e クワトロへ試乗 低速域の滑らかな走り

スポーティな見た目のQ8にPHEV登場

執筆:Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)

【画像】アウディQ8 TFSI e PHEVも選べる欧州製競合SUVと比較 全92枚

翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)


アウディQ8 60 TFSI e クワトロ・コンペティションの英国価格は、約8万5000ポンド(1292万円)から。今回の試乗車にはオプションが上乗せされ、9万2000ポンド(1398万円)にまで膨らんでいた。

TFSI eとは、アウディがプラグイン・ハイブリッド(PHEV)に与える呼び名。フラッグシップSUVのQ8にも、PHEVが追加されることとなった。今回はその価値を確かめてみたい。

そもそもQ8というモデル自体は、とても強い。先進的な技術を得意とする自動車メーカーが生み出した、最新のハードウエアを搭載したクーペ風ボディの大型SUVだ。見た目は存在感が強いし、競争力の面でも強い。

アウディのモデルレンジではひとつ下に当たる、Q7と比較しても見栄えは良いと思う。全長は66mm短く、全高は33mm低く、スポーティな雰囲気がある。それでいてホイールベースの長さはQ7と同じ。広々とした車内には大人5名が快適に乗れる。

英国でアウディが提供するPHEVとしては7番目のモデルだが、Q8の場合、PHEVの能力にはもう少しを求めたくなる。Q8の得意分野はロングドライブになると思うが、EVモードでの航続距離は、比較的短めの35kmから43kmとなっている。

ターボで加給する3.0L V6ガソリンエンジンに、駆動用の電気モーターと17.9kWhのバッテリーが搭載され、価格も通常のQ8より高い。少なくとも、多くのQ8より燃費は良いのだが。

市街地での滑らかな走りにPHEVのメリット

実際にアウディQ8 TFSI eを運転してみると、市街地での電気モーターによる滑らかな走りに、PHEVとしてのメリットを感じる。EVモードには足りないバッテリー残量になっても、低速域でV6エンジンを効果的にアシストしてくれるのもうれしい。

またハイブリッド・モードでも発進は滑らか。アクセルペダルの操作へ正確に反応してくれる。

Q8 60 TFSI e クワトロのシステム総合での最高出力は461psに達し、四輪駆動のトラクションを活かし、路面を問わずダッシュ力も鋭い。0-100km/h加速は、大きなSUVながら5.4秒でこなすという。

ひどく濡れた路面でも、滑りやすいコーナーでも、確かなトラクションを確保してくれる。ボディロールはほぼ生じず、正確にフラットに抜けていく。アウディらしく、ステアリングホイールへ伝わってくる感触は薄い。

カタログ燃費は34.5km/Lがうたわれているが、560km程を走り込んだ今回の試乗では、平均で12.4km/Lという結果が得られた。WLTP値の燃費は、PHEVにとって有利に働いてしまう。

アウディへの期待通り完成度は高水準

ステアリングフィールは別として、Q8 60 TFSI e クワトロは印象的に優れる大型SUVだ。アウディへの期待通り、高い水準で完成されている。

ただし、電動化が進む現在にあって、大型SUVのQ8ではコンベンショナルなガソリン・ターボエンジンの方が理にかなっているとは思う。より小柄なモデルなら、PHEVは優れた経済性をもたらしてくれるのだけれど。

アウディQ8 60 TFSI e クワトロ・コンペティション(英国仕様)のスペック

価格:9万2000ポンド(1398万円)
全長:4986mm
全幅:1995mm
全高:1705mm
最高速度:239km/h
0-100km/h加速:5.4秒
燃費:34.5km/L
CO2排出量:66g/km
車両重量:−
パワートレイン:V型6気筒2995ccターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:461ps/5000rpm(システム総合)
最大トルク:71.3kg-m(システム総合)
ギアボックス:8速オートマティック

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みんなのコメント

1件
  • Q7は本当にたまーーーーーーーーーーに見るけど
    Q8こそ完璧なレア車種。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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