2022年12月6日、ハーマンインターナショナルは、米国を代表するハイエンドオーディオ ブランドの「マークレビンソン(Mark Levinson)」から、ブランド創立50周年を記念したモノラル パワーアンプ「ML-50」を発売し、受注を開始した。世界100ペア限定生産の貴重なサウンドを視聴することができたので、「インプレッション」もお伝えしたい。
スーパースポーツカーのエンジンルームを彷彿とさせるガラストップ
クルマ好きには、カメラやオーディオなどを趣味にしている人も多いはず。そこで今回は、クルマでは唯一レクサスに搭載されているハイエンドオーディオ「マークレビンソン」のホームオーディオについて紹介したい。
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「スタジオと同じクオリティの音楽を自宅でも聴きたい」そんな思いを抱いたマーク・レビンソン氏が1972年に米国コネチカット州ウッドブリッジで設立した会社が、マークレビンソンのルーツだ。現在は、ハーマンカードンやJBLをはじめ、蒼々たる高級オーディオブランドを配下に収めるハーマンインターナショナルの一員となっている。
そんなマークレビンソンが、創業50周年を記念してブランド初のポータブルオーディオデバイスとなるワイヤレスヘッドフォンを発売したのは、以前に当Webモーターマガジンでも紹介した。そして今回発表されたのが、世界100ペア限定のモノラル パワーアンプ(モノラルだから、ステレオにはペアで必要)の「ML-50」だ。
1972年の創業以来、その驚異的なサウンドパフォーマンスと他に類を見ない贅を尽くした回路素子や回路構成によって、ハイエンドオーディオの代名詞として市場に認知されてきたマークレビンソン。そのサウンドのフィロソフィでもある「原音に忠実に、ライブの感動を再現する」ことを目指すため、何よりも音楽の純粋さを指針として、妥協のない製品造りに専念し続け、その集大成として生まれたのが、このML-50なのだ。
ガラストップから覗く、美しくレイアウトされた回路やロゴ
このML-50、同社の歴代モデルの特徴的部分をインスパイアして生まれている。
現在のフラッグシップ パワーアンプである「No.536」をベースに、フロントパネルのハンドルは1986~95年に製造された「No.20/20.5/20.6」から、足元部分は1997~2007年に製造された「No.33/33H」から、ガラス製フロントパネルと赤いLEDバックライト付きロゴデザインは、2008~19年に製造された「No.53」から、取り入れられた。そして「ML-50」の名は、1977~86年に製造された最初のパワーアンプ「ML-2」に由来している。
ML-50の上面はガラストップで、LEDで照らされたロゴや美しくレイアウトされた回路を見ることができる。このデザインは、ガラス越しにエンジン本体が見えるスーパースポーツカーのエンジンルームからヒントを得ているという。
当サイトはオーディオ専門サイトではないので、詳しいメカニズム解説は省略するが、マークレビンソン伝統のピュア・バス回路設計を踏襲し、電源部とオーディオ部を大幅に強化することで、原音に忠実な音を再現し、極上の音楽が楽しめるというわけだ。
このサウンドを楽しむには、それなりのシステムが必要だ
当たり前の話だが、パワーアンプだけでオーディオは成り立たない。音源を演奏するプレーヤー、音量や音質の調整などをするプリアンプ、そして音の出口であるスピーカーが必要だ。
素人的には、オーディオの音質はスピーカーで決まるのでは?と思ってしまうが、スピーカーに「何も足さない、何も引かない」音(信号)を送るには、しっかりしたパワーアンプがなければならない。パワフルなエンジンと優れた足まわりとの組み合わせに通じるものがあるようだ。
今回、ML-50に組み合わされたシステムは、プレーヤーが同社のNo.519、プリアンプが同社のNo.523、そしてスピーカーがJBLのK2 S9900という、まるでマーベルのヒーローが勢ぞろいしたようなスゴいもの。ちなみに、システム総額は1000万円を軽く超えるはず・・・!
女性ボーカルやクラシック、そしてイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」などを短時間で試聴したが、学生時代はオーディオに興味を持っていたとはいえ、しょせん素人のボクが、その印象を評価できるわけがない。それでも、ボリュームをガンガン上げていなくても、音が立っている、つまり実際の演奏を聴いているようなリアリティを感じさせてくれた。
全システムをマークレビンソンで構成する・・・のって、あり?
さて、このML-50の標準価格(税込)は、ペアで605万円。それでも、世界100ペア限定のうち10ペアが日本に導入されるが、すでに売約済みらしい・・・! 前述のように、このパワーアンプを使うにはそれなりのシステムが必要だし、またそれなりのリスニングルームも必要だ。クルマだけでなく、オーディオ界にもスゴいマニアがいるようだ。
ここで、フッと思った。どうせなら、全システムをマークレビンソンで造ってしまえば良いのでは、つまりマークレビンソンはスピーカーを造るつもりはないのだろうか? 今回、ML-50のプレゼンテーションのために来日した、ハーマン ラグジュアリー オーディオのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるデビッド・トヴィッシー氏に尋ねてみた。すると「そんなこと、教えられないよ!」と笑いながら「マークレビンソンのクオリティをもった製品は、そう簡単には出せないからね」といいつつも、まんざらではない顔をしていた。
ヘッドフォンを送り出したことだし、アンプ内蔵のスピーカーシステムとか、近い将来には登場することも十分に考えられそうだ。いずれにしても、クルマでもオーディオでも、上には上があることを実感させてくれた試聴会だった。
[ アルバム : マークレビンソン ML-50 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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