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【海外試乗】フォルクスワーゲン ティグアンRは「R」の紋章に偽りなし。速さプラスαの価値を実感

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【海外試乗】フォルクスワーゲン ティグアンRは「R」の紋章に偽りなし。速さプラスαの価値を実感

フォルクスワーゲンのベストセラーSUVとなった「ティグアン」が、2020年7月にフェイスリフトとテクニカルアップデートを受けた。今回はモデル追加された「R」と「eハイブリッド」の量産プロトタイプ試乗会に参加してきた。(Motor Magazine 2020年12月号より)

ゴルフGTIのエンジンをさらにパワーアップして搭載
フェイスリフトによってアップデートされたティグアンをベースに、フィルクスワーゲンR社がプロデュースした「ティグアンR」は、ビッグブラザーのトゥアレグRが電気モーターの助けを借りているのに対して2L直4 TSIエンジンを搭載する。社内開発コードEA888evo4と呼ばれるこのパワープラントは、先に発表されたゴルフGTIと同じだが、R社は最高出力を320psと420Nmまで引き上げている。さらに強化された7速DCT(DSG)と4モーション(4WD)の組み合わせで、最高速度はリミッターが介入する250km/hとなる。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

キャビンに入るとゴルフ8、正確にはGTIと同じMIB3レベルにまで引き上げられたデジタルコクピット、そしてダッシュボード中央のダッチスクリーンが目に入る。サポート性の高いスポーツシートに体を預け、スターターボタンをプッシュすると、二輪では認知度の高いアクラボヴィッチ エキゾーストシステムから低音の金属的なエキゾーストサウンドが響いてくる。

ドライブプログラムは「コンフォート」「スポーツ」「インディビジュアル「」オフロード「」スノー」「オフロードエキスパート」の他に「レース」まで用意されている。

走り出すとまさに「R」の名に恥じないダイナミックな加速を体感できる。そして日本の法定速度をはるかに超えた高速域での安定した走りに納得する。さらに感服したのはスポーティで切れ味の良いハンドリング、また旋回性能は驚くほど機敏で安定している。

その要因はリアに搭載されているトルクベクタリングシステムで、最大で100%のトルクをコーナーの外側にあるホイールに伝達し、まるで後輪駆動モデルのように弱オーバーステアでコーナーをクリアすることができる。

さらにプログレッシブステアリングシステムは、コンフォートドライブとダイナミックドライブ時にそれぞれ最適な操舵量を提供。時にはリラックス、あるいは快適なドライブが可能だ。またDCC(ダイナミックシャシ コントロール)によりのローダウンを可能としており、アルミ製の高剛性サブフレームによって、SUVらしからぬアジャイルなスポーツドライビングを楽しむことができる。

ダイナミック性能を中心にレポートしたが、ティグアンRは控えめながらもちろん「R」にふさわしいスポーツブルゾンを纏っているので、街中ではそれなりの目立つ存在になることは確かだ。日本導入時期や価格はまだ発表されていないが、おそらく2021年のうちには到着するだろう。大いに気になる1台である。

eハイブリッドはエコにもスポーティにも走れる二刀流
ティグアンRの反対に位置するティグアンeハイブリッドのパワートレーンは、基本的にはゴルフGTEやパサートGTEと同じで、最高出力150psを発生する1.4L直噴ガソリンターボと115psの電気モーターを組み合わせる。システム最高出力は240ps、システム最大トルクは400Nmを発生、前輪を駆動する。

サポートする電池は13kWhのリチウムイオン電池で、ラケッジルーム下にレイアウトされる。カタログ上のダイナミック性能は0→100km/h加速が7.5秒、最高速は205km/h、また暫定値だがEV航続走行は65km(最高速130km/h)と発表されている。

先にティグアンRに試乗してしまったためか、電気モーターにもかかわらずスタートはもっさりとした重さを感じさせるものだった。しかし、GTEボタンを押すとTSIエンジンが着火、ダッシュ力は他の交通をリードできるほどに変身する。

ただし、フロントタイヤにすべての駆動力が任されているので、トルクステアそしてアンダーステアは避けられない。できれば4モーションとの組み合わせが好ましいだろう。このPHEVの販売時期や価格はドイツ本国でもまだ発表されていない。(文:アレキサンダー・オースルテン<キムラ・オフィス>)

[ アルバム : フォルクスワーゲン ティグアンR/eハイブリッド はオリジナルサイトでご覧ください ]

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