■トヨタとの共同開発で誕生する「ソルテラ」
スバルは、2022年に年央までに発売する計画の新型EVの名称を「ソルテラ」に決定したと2021年5月11日に発表しました。
【画像】斬新デザインなトヨタ新型「bZ4X」と違いは? スバル新型「ソルテラ」を画像で見る(18枚)
トヨタとの共同開発で誕生するモデルで、スバルとトヨタの両社の知見が盛り込まれるというのですが、いったいどんな特徴があるのでしょうか。
ソルテラは、新開発されたEV専用プラットフォーム「e-SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用した、Cセグメント級のSUVタイプのボディを持つEVとして登場します。
e-SUBARU GLOBAL PLATFORMは、フロント・センター・リアなど数種類のモジュールやユニットを組み合わせることで、さまざまなバリエーションのEVを効率的に展開することを可能にするプラットフォームで、高い衝突安全性も確保しているといいます。
また、スバルが長年培ってきたAWD(All Wheel Drive:4WDとほぼ同義)性能をEVでも継承し、優れた操縦安定性や高い走破性も備わるようです。
スバルは、ソルテラについて2022年年央までに日本、米国・カナダ、欧州、中国などで発売予定と説明しています。
そして、ソルテラの姉妹モデルになると見られているのが、上海モーターショー2021でトヨタが世界初公開した「bZ4Xコンセプト」(以下、bZ4X)です。
bZ4Xはトヨタの新EVシリーズ「bZシリーズ」の第一弾に位置づけられるEVで、スバルと共同開発したAWDシステムを採用。
電動車ならではの素早いレスポンスを生かした安全で気持ちの良い走りと、高い走破性を実現しているといいます。
停車中も充電できるソーラー充電システムを採用し、トヨタは「冬場などでもお客さまに不便を感じさせない航続距離を確保」したと説明。
さらに、ソルテラは2021年5月時点ではティザー画像しか公開されていないものの、bZ4Xはコンセプトモデルという位置づけではあるものの内外装まで含めて公開されています。
外装は、見るものに斬新な印象を与えるグリルレスデザインのフロントフェイスや、ショートオーバーハング・ロングホイールベースなプロポーションが特徴。内装は異形ステアリングホイールの採用や、ステアリングホイール情報に配置したメーターなど、個性あふれるデザインが印象的です。
bZ4Xはソルテラと同様、2022年年央までにグローバルでの販売が開始される計画となっており、それぞれどのようなEVとして登場するのか注目されます。
それではここでクイズです。
スバルには、およそ半世紀にわたるAWD開発の歴史がありますが、1972年に世界初となる「乗用車タイプの4WD量産車」を発売しました。その車種として、正しいものは次のうちどれでしょうか。
【1】スバル1000
【2】ジャスティ
【3】アウトバック
【4】レオーネエステートバン
※ ※ ※
正解は【4】の「レオーネエステートバン」です。1971年発売の「レオーネ」に、1972年に追加されたグレード「レオーネ4WDエステートバン」として登場しました。
ちなみに、乗用車タイプの4WD車を開発するきっかけとなったのは、1970年に東北電力が宮城スバルに「スバル1000バン」をベースとした乗用車タイプの4WD車の開発依頼をもちかけたことだといいます。
それからプロトタイプ制作・実走行テストを経て、宮城スバルが富士重工業(当時)へ持ち込んだことで、本社でも設計がスタート。東京モーターショー1971に「スバル1300Gバン四輪駆動車」が参考出品されます。
その後、前述のレオーネ4WDエステートバンが発売され、スバル伝統の水平対向エンジンにAWDシステムが組み合わされる、「シンメトリカルAWD」へと繋がっていくのです。
※クイズの出典元:くるまマイスター検定
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