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世界に1台だけの「マツダMX-5 RF」をロードスターオーナーの前で公開!

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世界に1台だけの「マツダMX-5 RF」をロードスターオーナーの前で公開!

ルーフは3分割で電動開閉される

2016年3月のニューヨークショー(ニューヨーク国際自動車ショー)で世界初公開となったマツダMX-5 RFが国内初披露された。その記念すべき場所として選ばれたのはマツダ・ロードスターとそのオーナーが集結する「軽井沢ミーティング2016」。サプライズとして登場した。このMX-5 RFは、現在世界に1台しかない。そのためこのあとはイギリスに向けて旅立つという。

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RFはリトラクタブル・ファストバックの略。そのルーフの形状は幌を閉めた状態のソフトトップのロードスターとは大きく異なる。中山雅チーフデザイナーは、「きれいなルーフラインのクルマ」にこだわって「ファストバック」というネーミングにもこだわったようだ。

トランクスペースを犠牲にせず、ホイールベースもいじらずに「ルーフをすべて収納するのは難しい」ということから発想を変えて「ルーフを全部入れなくてもいい」という視点で開発を進めた。「前提条件を外すといろんなアイデアが生まれてくる」とは山本主査。

結果、RFのルーフは3分割となり、ルーフを開けた際の状態はタルガトップ状態となった。このルーフの分割位置にも多くの議論が重ねられたようだ。また、リヤウインドウについても、固定してしまうと開放感はもちろん、風も抜けず音も入らないということで、収納できるサイズと角度の検討を重ねたという。また、ルーフの重さにも配慮し、コンパクトで軽量になる材質にもこだわったという。フロントルーフはアルミ。ミドルルーフは、薄い板厚の鉄、リヤルーフはプラスチック樹脂と、軽く仕上げる努力も怠ってない(具体的な重量については公開されず)。

ルーフの開閉は、リヤルーフが一旦後方へ下がり、リヤウインドウとミドルルーフが重なって後方へ倒れこみ、その上にフロントルーフが重なって、リヤルーフ下部に収納されるという構造になる。中山デザイナーは「このルーフが綺麗に収まるようにできたのはエンジニアたちのおかげです」とその仕組みに満足している様子。

この仕様では、ルーフを閉じた状態でリヤウインドウを開けることはできない。ただNAロードスターで幌を閉じたままリヤパネルをジッパーで開けたときの開放感を「(開発陣は)みんな知っている」と山本主査。いつか、ルーフ閉時のウインドウの開閉が可能になるかもしれない。

ルーフ開閉ボタンは、センターコンソールのエアコン操作パネルの下に用意されている。ルーフ開閉時はメーターパネル内のカラー液晶画面にその状態が表示される。

今回のRFのボディカラーは、新色の「マシングレー」というものである。光が当たったところは明るく光り、影の部分はしっかりと黒く落ちるというこれまでとはちょっと変わった外板色。写真でもわかるとおりボディの抑揚がこれまで以上によくわかる。また、内装は本革仕様で新色の本革シートが採用されている。

日本国内への導入は2016年末あたりになりそうだ。発売を期待したい! (文と写真:青山義明)

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