レッドブルが2024年シーズンのF1に投入した新車RB20は、プレシーズンテストから大きな注目を集めた。その変貌ぶりもそうだが、そのサイドポンツーンとエンジンカバーにメルセデスの2023年マシンであるW14との共通点が見受けられるのも、その理由のひとつだ。
しかしメルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、RB20の外見がメルセデスのマシンに似ていたとしても、その本当の秘密は見えないところにあると言う。
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オーストリアの放送局『ORF』に対し、ウルフ代表は次のように語った。
「我々のクルマから採用されたものもいくつかある」
「ゼロ・サイドポッドだけでなく、もちろん我々が”グレートウォール”と呼んでいるエンジンカバーのボディワークも採用した。美的センスに優れているわけではないが、理にかなっている」
「しかし本当の性能は、フロア下で発揮される。今のグラウンドエフェクト・カーはダウンフォースと、メカニカルなハンドリング特性も重要だ」
「ここ数年、レッドブルが非常に強かったのはこの部分であり、おそらくさらなる進化があっただろう。しかし、ボディワークで一見してわかるような急激なコンセプトの変更はない」
ウルフ代表は、レッドブルが風洞で得られた結果に従い、すでにうまくいっているコンセプトを単純進化させないことを選んだのだと語った。
「非常に勇気ある一歩だ。保守的に進めていても、本当に良いクルマをさらに開発できただろうからね」
「しかし、データは常に開発の指針となるものだ。おそらく、彼らが新車でやっていること、つまりこれらの新開発が、実際に大幅なダウンフォースやハンドリング特性の向上をもたらすと、データが示しているはずだ。そうでなければ、レッドブルはそれをやらなかっただろうからね」
「近年、彼らは常に革新的で、ベンチマークとなるチームだった。その点で、私は彼らが自分たちのしていることを理解していたと確信している」
レッドブルの姉妹チームであるビザ・キャッシュアップRBのテクニカルディレクターであるジョディ・エギントンは、レッドブルがこうした大胆なステップを踏んだことに驚いたと認めた。
「彼らの昨年のクルマはとても良かった」
「彼らがアドバンテージを維持したかったのは明らかだ。でも、メルセデスもかなりアグレッシブだったと思うし、フェラーリもある部分ではそうだった」
「一方で驚きだったよ。レッドブルは昨年、みんなに素晴らしいベンチマークを示した。彼らは、自分たちがやっていることをみんながよく見ていることを予期していたはずだ」
「そして彼らは、『よし、俺たちがやっていたことを見てみろ。そして、これが我々の目指すところだ!』と言ったんだ」
「それは素晴らしいことだと思う。我々のチームのエンジニアやデザイナーの注目を集めたのは確かだし、他のチームもそうだろう」
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みんなのコメント
「その本当の秘密は見えないところにあると言う。」
そうですね。メルセデスが解決できなかった何かがあるんでしょうね。