モビリティショーに職業体験
ジャパンモビリティショー2023の会場である東京ビッグサイト。その南展示場はメーカーのクルマなどが展示されるメイン会場の東展示場からは遠い。だが、ここにはトミカやスーパーカーなど、知る人ぞ知るといったマニアックなブースが並ぶ。そのいちばん奥にあるのが「アウト・オブ・キッザニア」だ。
【画像】写真で渋い職業体験をやってみる ほか展示もみる【現地より】 全59枚
キッザニアとは、東京・豊洲にある、子どもが職業体験できるアミューズメント施設だ。正式名称はキッザニア東京だが、同社と東京モーターショーがコラボレーション。前回(2019年)に「アウト・オブ・キッザニア」として、自動車メーカーの協力による職業体験ができるプログラムを開催し、大盛況となった。
そして名称をジャパンモビリティショーと変え、4年ぶりに開催された今回のショーでも、アウト・オブ・キッザニアが開催されている。
対象者は、3歳以上の未就学児か小学生。
未就学児に向けたプログラムは、ぬりえやタイヤ交換、缶バッジ製作など、比較的「子ども向け」なもの。
だが、小学生向けは、クレイ(粘土)によるモデル製作、エンジン組み立て、ハンマーを使った試作パーツ作り、研究開発提案など、けっこう本格的なものが用意されている。
中でも注目されているのが、マツダの「砂型鋳造職人の仕事体験」だ。一般公開日は小学生しか体験できないが、プレスデーは大人でも体験できた。
ちなみに前回(2019年)は、マツダは「金型磨き職人の仕事」を体験できた。今回は、より高度なものに挑戦できるということになる。
砂型鋳造職人の仕事体験の全貌
ブース内は、小さなマツダ工場といった雰囲気。席に座り(子ども用なので少し低い)、工場で実際にエンジンなどのパーツ用の砂型を作るときに使う砂を型に入れ、道具を使って押し固める。
工程は工員さんが優しく教えてくれる。固まったところで、高温で溶かしたスズ合金を型に流し込んでもらう(これは、さすがに工員さんがやってくれる)
流し込んだ合金が冷めたところで、砂型を壊して合金についた砂を落とし、余分な部分をカット。周囲のバリをヤスリで削れば、写真のようなメダルが完成する。
この工程、大人でもけっこう楽しい。自分で作ったメダルだと思うと、感慨もひとしお。子どもだけのプログラムではもったいないな、などと思ってしまった。
さて、なぜマツダは子ども向けとしては、かなり本格的なこのプログラムを選んだのか。マツダ本社工場第3パワートレイン製造部の石中祐介氏に伺った。
シブすぎる体験 企画したねらい
マツダとしては、「マツダのものづくりへのこだわり」を、子どもにも知ってもらいたい、本物のものづくりの楽しさを伝えたい、というのがキッカケだという。
ないものからカタチをつくる、その楽しさや難しさを、この体験を通じて子どもが知ることができるというわけだ。
子ども向けのアミューズメントであっても、けっして「子どもだまし」ではない。ブースの施設も実際の工場で使われているものを用いて、そういった部分にも本物を感じさせる。
しかも、子どもが安全に楽しむことができる。職人気質にあふれた、マツダらしいプログラムだ。
ちなみに、この砂型鋳造職人の仕事体験、マツダの地元である広島地域でのイベントやフェスなどで2~3年前からおこなわれている。
そうしたイベントでは大人も参加することができ、子ども以上に楽しんでいる大人が多いそうだ。
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みんなのコメント
やはり、昔子供だったオッチャンだろう。
↑
ああ、道理で画像に写ってるのがみんな体格おっちゃんなワケだ