日本へのフォルクスワーゲン正規輸入が70周年を迎えることを記念し、往年の“ワーゲンバス”こと『タイプ2』の復刻とも言える電動モデル、新型『ID.Buzz(ID.バズ)』の日本上陸が正式決定。2023年内にもまずは特別仕様車が設定され、2024年末以降に本格導入が開始される。
1953年に108台の『タイプ1(通称:ビートル)』と3台の『タイプ2(通称:トランスポーター)』を正規輸入したことで始まった日本でのフォルクスワーゲンの歴史は、この70年を経て代表車種『ゴルフ』を筆頭に、市場でも輸入車の選択肢として筆頭候補に挙がるブランドとして認知されるまでになった。
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そんな日本でのフォルクスワーゲン70周年を記念し、昨年ワールドプレミアされ注目を浴びた『ID.バズ』の正式導入が決定。昨年末にも国内展示された同車は、まず2023年内に特別限定車が設定され、さらに『ゴルフ』や『ゴルフ・ヴァリアント』などにも70周年記念特別仕様車の導入が予定されている。
今回、正式に上陸が決まったID.バズは、すでにラインアップの一角を占めるフォルクスワーゲン初のフル電動SUV『ID.4』などすべてのID.ファミリーと同様に、車体にはグループのモジュラー・エレクトリック・ドライブキット(MEB)が採用されている。
LEDヘッドライトの間にV字型のフロントパネルを備えた象徴的なフロントマスクを持ち、オプションのツートンカラーの色分けのラインにもなる姿は、1950年代のアイコンでもある『T1(初代タイプ2)』を彷彿とさせ、そのプロポーションは「オリジナルのT1から直接インスピレーションを得たもの」という。
日本での販売時に導入されるグレードや仕様などはまだ未定ながら、すでにドイツ本国を含む欧州では昨秋から販売が開始されており、容量77kWhのバッテリーから150kW(約204ps)のモーターに電力を供給。かつての『タイプ2』と同様に後輪を駆動する。これらシステムはサンドイッチ構造のフロアに統合され、軽量な電気駆動システムにより優れた重量配分と低い重心を実現。どちらの要素もハンドリングと俊敏性の向上に寄与する。
初代ではフロントアクスルの上に直接ドライバーが着座する位置関係だったシートは、この最新型BEVで短いオーバーハングが設定され、より現代的なポジションに。EVらしく考え抜かれたスペース効率を誇るインテリアは、5人の乗員と荷物(容量:1121リッター)のための充分なスペースを創出。2列目シートを折りたたむと最大積載量は2205リッターに増加する。
さらに2989mmという長いホイールベースを誇りつつ、車両の全長は4712mmとされ、全長に比べてホイールベースが非常に長いため、車両の寸法を最大限に活用することも可能に。全幅は1985mmとしながら、最小回転半径を抑えて小回り性能も確保されている。
そのほか『ゴルフ』と『ゴルフ・ヴァリアント』にも、日本正規輸入70周年を記念した特別仕様車“プラチナムエディション”が設定され、LEDマトリクスヘッドライトの“IQ. LIGHT”や、純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”などを含む、数々の先進機能を標準装備。各車の詳細は以下の70周年記念スペシャルサイトでも展開されている。
日本70周年記念サイト:https://sp.volkswagen.co.jp/70th/
“プラチナムエディション”公式サイト:https://sp.volkswagen.co.jp/70th/golf-platinum-edition/
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