Bugatti Chiron Sport / Chiron Pur Sport
ブガッティ シロン スポール/シロン ピュール スポール
異色のハイパーEV「イスパノ・スイザ カルメン/カルメン ブローニュ」を詳細画像と動画で味わう:後編
すべてが「規格外」なブガッティ
稀少性、価格、性能、デザイン、製法。そのすべてが規格外という孤高のスーパーカーブランドがブガッティだ。世界中の超富裕層をオーナーにもつブランドとあって、接客メソッドも別格。例えば、顧客向け試乗イベントひとつとっても、会場からして超ゴージャスなのである。
今回ブガッティは、「シロン ピュール スポール」及び「シロン スポール」のヨーロッパ全土での巡回ツアーに先立ち、フランス・パリで顧客に向けた試乗会を実施した。
エットーレ・ブガッティの愛した街
ブガッティにとってパリは特別な場所だ。エットーレ・ブガッティが1世紀も昔、初めてブガッティのショールームを設立したのはモンテーニュ通りだった。彼は1909年に本社と生産拠点をモルスハイムに定めたが、パリには頻繁に訪れていたようである。
なにしろその街は、知性とアバンギャルドが渦巻く中心地。エットーレの生活にとって、パリは欠かすことのできない場所であったのだ。近年、ブガッティは創業者の精神を受け継ぎ、ヌイイ=シュル=セーヌへ新しいショールームをオープンした。ここは、エットーレが1947年に最後の日々を過ごした場所からわずか500mの場所であるという。
11世紀の修道院を改修した四ツ星ホテル
今回のテストドライブの拠点には、パリからおよそ50kmほど南西にある「アベイ・デ・ヴォー・ド・セルネー」が選ばれた。11世紀にシトー派の修道院として建てられた歴史的建造物で、現在は世界で最も魅力的なホテルのひとつとしても知られている。
ランブイエの広大な森の中にひっそりとある古刹は、現在四ツ星ホテルとして運営されており、滋味あふれるフランス料理を供するレストランや、古き佳き内装のしつらえられたサロンや宿泊棟を備えている。修道院の面影を色濃く残す深閑としたエリア一帯は、とてもパリからクルマで1時間とは思えない空気で満たされている。
「Art de vivre」を体験してもらう
ここを試乗イベントの会場に選んだのは、パリに拠点を置くブガッティ認定の販売パートナー、ル・メゾン・ガッティ・パリ。彼らはフランス流の「Art de vivre(アール ド ヴィーヴル=芸術的生活術、生活の美学)」を人々に経験してもらうべく、常に特別な体験イベントを企画している。
ブガッティの欧州担当を務めるガイ・カケリンは語る。
「ブガッティ・パリが主催するこのイベントに参加できたことは、私個人にとっても格別の歓びです。長い自粛期間中にはデジタル上でのプレゼンテーションばかりでしたが、ようやくこうして2台のハイパースポーツカーを体験していただく機会をもつことができました。やはり、ブガッティは直接見て、運転し、感じていただかなければ、その特別なキャラクターを咀嚼していただくことはできませんから」
今回の試乗イベントを皮切りに、今後シロン スポール及びシロン ピュール スポールはヨーロッパ各地を巡っていく。
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