■競技も中盤ついにLEG4へ! 今日はどんなドラマが生まれるのか
アジアクロスカントリーラリーの本番が始まってから、はや4日が経過しました。FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESは、アジアクロスカントリーラリーの中で最も過酷な挑戦になることが予想されるLEG 4に臨みました。
【画像】AXCR2024 LEG4「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」のアツい走りを写真で見る!(32枚)
この日、チームはかつてないほどの緊張感と集中力を持って、特に困難とされるスペシャルステージ(SS)に挑戦しました。
LEG 4のSSは、岩場や急な登り坂が複雑に絡み合う難所として設定されています。今回のラリーでも数々のチームが苦戦したSSです。これまでのステージとは異なり、スピードや耐久力だけでなく、正確な運転技術と戦略的な判断、そして完璧な車両性能が求められる場面です。このコースは、まさに一瞬の油断も許されない、過酷な障害物が連続する迷路のようでした。
この挑戦に備えて、チームは夜を徹してランドクルーザープラドの、リアアクスルハウジングを交換し、サスペンションも再度アップグレードして、過酷な地形に対応できるようにしました。耐久性とグリップ力で知られるTOYOTIRESのオープンカントリーM/Tタイヤは、この険しい岩場と柔らかい土壌で抜群のトラクションを発揮し、そのポテンシャルの高さを証明しました。
ドライバーの川畑選手とナビゲーターのデイチャポン選手は、スタートラインに立ちながら、「慎重かつ果敢に、そして予測不可能な状況に迅速に対応する」ことを戦略として掲げ、ロックセクションを進みます。
レース中に改良されたランドクルーザープラドは、見事な機動力とパワーを発揮し、険しい地形にも柔軟に対応しました。急勾配の登りでは、チームはローレンジを巧みに操り、ウインチを使用することなく難所を乗り切りました。このステージでの走りは、D1チャンピオンに輝いた経験もある、川畑選手の卓越したドライビングテクニックを証明するものでした。
このSSは、肉体的にも精神的にも厳しいものでしたが、FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESは見事にそれを乗り越え、チームの意地とランドクルーザープラドの能力を存分に発揮することができました。この挑戦が成功を収めたことで、残りのステージに向けてチームの士気をさらに高めることができました。
LEG 4のコースには、特に注意を要する渡河ポイントとコーション3に相当する深い溝が含まれていました。この区間では、水深こそ浅いものの、速度を落とさずに突っ込むと水圧によってラジエーター周辺に大きなダメージを受けたり、深い溝では減速しないとサスペンションが破損したりするリスクがあります。
川畑選手とデイチャポン選手は、この渡河ポイントやコーション3の溝を攻略するために慎重なアプローチを選択。車両の速度を適切に調整して水の抵抗を最小限に抑えることと、ロードマップの読み違いをなくすことで、車両へのダメージを軽減します。これらの冷静な判断も、レース中にドライバーが行うべき重要なファクターになります。
特にエンジンや電子機器が水圧でダメージを受ける可能性があるため、一定のスピードで安定した走行を維持しながら、安全に渡りきることと、ロードマップを読み違えないコ・ドライバーのスキルも重要な要素になります。
この戦略は成功し、チームは無事に渡河ポイントをクリア。コ・ドライバーのレースコントロール力も向上。浅い水でも油断が禁物であることを改めて認識しながら、次のセクションへと進んでいきました。このような細かな判断と操作が、レース全体を通じての安定したパフォーマンスにつながっていきます。
FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESは、LEG 4のスタート直前にローレンジギアの修理を完了させました。この修理は、急勾配のヒルクライムにおいて絶対に必要な装備となるため、重要な処置になります。
このステージでは、非常に急な坂道がいくつも待ち受けており、エンジンのトルクを最大限に引き出して走る必要がありました。修理が完了したばかりのローレンジギアは、この難関を乗り越えるための切り札となります。
川畑選手は、ローレンジギアの修理が間に合わなければ、チームはこの難所で大きなタイムロスを強いられた可能性があり、まさに修理が勝負の分かれ目となりました。チームは再びペースを取り戻し、LEG 4の過酷なセクションをクリアすることができました。
ここでは、多くの競技車両が、非常に難易度の高いコースに苦しみました。複雑で入り組んだコースレイアウトにより、ミスコースが頻発し、正確なナビゲーションが求められました。
コースは狭く、急なカーブや分岐が多いため、ナビゲーターのデイチャポン選手は細心の注意を払いながら、正確な指示を出す必要がありました。しかし、地形や視界の悪さが重なり、ミスコースする車両が後を絶たず、どのチームもペースを維持するのに苦労しました。
川畑選手もコースの複雑さに戸惑う場面がありましたが、持ち前の経験と冷静な判断で、何とかミスを最小限に抑えました。特に、ナビゲーターとの連携が重要となる場面では、互いに素早く情報を共有し、コース復帰を果たすことができました。
■総合順位を40位から23位まで大幅に引き上げることに成功!
FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESは、LEG 4で前日から驚異的な追い上げを見せました。前日のフィニッシュ時には総合40位まで順位が落ちていたものの、リアセクションの総入れ替えと再調整が功を奏し、レースのペースを大幅に向上させることに成功しました。
この日、川畑選手とデイチャポン選手は、LEG 4の厳しいコースに果敢に挑み、困難なセクションを次々とクリア。テクニカルなナロートラックや急勾配のヒルクライム、そして渡河ポイントを巧みに攻略し、着実に順位を上げていきました。特に、修理後のリアセクションは安定した走行を支え、車両のパフォーマンスを最大限に引き出しました。
その結果、LEG 4のフィニッシュ時には、総合順位を40位から23位まで大幅に引き上げることに成功。さらに、クラス別では見事2位まで順位を上げ、素晴らしい成果を収めました。この追い上げは、ドライバーとチームの技術力、そしてレーシングプラドのポテンシャルが見事に融合した結果です。
LEG 4を無事に完走したFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRES。しかし、過酷なコースを走り抜けたランドクルーザープラドには、各部に大きなダメージが蓄積していました。これにより、チームは再び夜を徹して整備作業に取り掛かることになります。
完走直後に行われた点検では、ラジエーターが損傷しており、エンジンの冷却性能を確保するために交換が必要であることが判明しました。また、足回りの各部にもダメージが見られたため、徹底的なチェックと必要に応じた修理や調整が行われます。
前日までの修理作業に加え、今夜もフレックスメカニックと中央自動車大学校の学生メカニックは一丸となって作業にあたります。疲労のピークに達しているにもかかわらず、次のステージに向けて車両を万全の状態に整えるため、誰一人として手を抜くことはありません。
このような連日夜を徹した整備作業が続く中、チーム全体の士気は依然として高く、完走に向けた強い意志が感じられます。FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESは、この困難な状況を乗り越え、ランドクルーザープラドの戦闘力を再び取り戻し、次のステージでさらなる躍進を目指します。
8月16日はいよいよLEG5に入ります。FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESは、全長228kmという長距離のスペシャルステージ(SS)に挑むことになります。さらに、リエゾン区間も92kmあり、合計で320km以上を走破する、今大会でも特に過酷な一日となります。
このロングSSは、スピードと持久力の両方が求められるだけでなく、車両の耐久性とドライバーとナビゲーターの集中力も試されるレースとなります。特に、長時間にわたる激しい走行が続くため、昨日までの整備作業でしっかりと修理されたランドクルーザープラドが、再びそのポテンシャルをフルに発揮できるかが鍵となります。
川畑選手とデイチャポン選手は、長距離のSSに向けて戦略を立てつつ、車両の状況を慎重に見極めながらレースを進める必要があります。疲労が蓄積する中での長時間のレースは、ミスや機械的なトラブルを招きかねませんが、ここまでの経験とチームの結束力が、彼らを支えることでしょう。
LEG 5は、まさに耐久力と戦略が問われるステージ。FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYOTIRESは、再びその実力を証明し、さらに順位を上げるために、この228kmのロングSSに全力で挑みます。
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