ホンダのレース活動を担当する子会社「ホンダ・レーシング(HRC)」は、2023年10月3日、レーシングドライバー、ライダーを育成する「ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿」の今後の活動を発表した。
この発表会にはホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長、ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿のカート/フォーミュラカー・クラスのプリンシパル(校長)を務める佐藤琢磨選手、2輪クラスの校長を務める岡田忠之選手、フォーミュラカー・クラスのインストラクターであり、スクールカーのHRS-F24開発ドライバーの野尻智紀選手が顔を揃えた。
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HRCの渡辺康治社長カート/フォーミュラカー・クラスの校長の佐藤琢磨選手ホンダは2022年4月に4輪モータースポーツ活動と2輪モータースポーツ活動を統合するHRCを発足させているが、鈴鹿サーキットにおけるレーシング・スクール活動も従来どおり展開する。そして今回から、スクールの名称は従来の「鈴鹿サーキット・レーシング・スクール(SRS)」から「ホンダ・レーシング・スクール鈴鹿」へと改称した。
フォーミュラカー・クラスの教習用マシン「HRS-F24」HRS-F24のマシン・スペックそのレーシング・スクールのフォーミュラカー・クラスで使用する新型教習用フォーミュラカー「HRS-F24」を導入することを9月に発表し、F1日本グランプリではデモランを行なっている。
渡辺社長はHRSでのこれからの育成活動について、「世界で唯一の2輪と4輪のレーシング・スクールとしての活動を第一とし、現役のトップ選手とともに走ることで速く走る技術はもちろん、レースへの向き合い方やマシンメカニズム、データロガーの見方などレーシングアスリートに必要不可欠な技術を、1年のカリキュラムを通じて伝えていく」と述べている。
4輪レーシング・スクール部門では、「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」も展開しており、ヨーロッパのフォーミュラ・カテゴリーや国内のFIA-F4、スーパーフォーミュラライツなどに育成選手のシートをHRCが用意し、選手のステップアップを後押しする体制も整えている。
カート/フォーミュラカー・クラスの校長を務める佐藤琢磨選手は、26年前に自身のモータースポーツ活動のスタートになったのがこのスクールのカートクラス(3期生)であり、2019年からスクール運営に参画している。
なおフォーミュラカーをドライブする基礎となるカート・クラスは「ベーシックコース」の年間受講料が160万6000円、フォーミュラカー・クラスへのステップアップを目指す集中強化を中心とした「アドバンスコース」の年間受講料は192万5000円となっている。
ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS):https://www.suzukacircuit.jp/hrs-suzuka/
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可能性を見極めるオーディションでもやって、先行投資で育成すればいいのに。