現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > “スーパーバイク”日本車頂上対決! ホンダ「CBR1000RR-RファイヤーブレードSP」とヤマハ「YZF-R1M」をスペックで比較すると軍配はどちらに?【ライバル比較】

ここから本文です

“スーパーバイク”日本車頂上対決! ホンダ「CBR1000RR-RファイヤーブレードSP」とヤマハ「YZF-R1M」をスペックで比較すると軍配はどちらに?【ライバル比較】

掲載 19
“スーパーバイク”日本車頂上対決! ホンダ「CBR1000RR-RファイヤーブレードSP」とヤマハ「YZF-R1M」をスペックで比較すると軍配はどちらに?【ライバル比較】

1000ccクラスに到達したのはヤマハが先

 バイクのレースとしては「MotoGP」が世界で最も有名かつ頂点のレースです。

【画像】「超カッコイイ!」ホンダとヤマハの最新「スーパーバイク」を画像で見る(30枚)

 そしてMotoGPに次ぐ規模のバイクレースが「スーパーバイク世界選手権(SBK)」といえます。

 実際にSBKは、MotoGPへの登竜門にもなっています。

 SBKに使用されるバイクは、MotoGPのような専用のスペシャルマシンではなく市販車です。

 厳密には市販車をベースとしたレース専用車を使用しますが、公道車検に通るか通らないかの違い、すなわち保安部品の有無の違いしかないと考えて差し支えありません。

 いずれにせよ、二輪免許保持者が普通に買って乗れるバイクの完成度がレースの結果を左右するのです。

 最高排気量は1000ccで、SBKに出場するメーカー各社はそのレギュレーションに沿ったSSマシンを市販しています。

 日本メーカーももちろん1000ccのSSを市販しています。

 中でもホンダ「CBR1000RR」は最も有名な国産SSでしょう。

 CBR自体は1980年代から存在していますが、1000ccモデルの初代CBR1000RRが登場したのが2004年です。

 現行型は4代目で、モデル名も「CBR1000RR-R」となりました。

 CBRとライバル関係にあるのがヤマハ「YZF-R1」です。1998年に初代が登場し、現行型は9代目となっています。

 1000ccクラスのSSとしては、R1のほうが先に発売されています。CBRのトップエンドは、それまでは900ccクラスでした。

 それでは現行型のスペックを比較してみましょう。両モデルとも上級グレードの「CBR1000RR-R SP」、「YZF-R1M」を比較します。

 ボディサイズは、R1のほうが全長と全幅、そしてホイールベースが小さくなっています。

 対してCBRは、全高とシート高がR1よりも小さい値です。

 R1のほうが全長およびホイールベースが短い分、コーナリング重視の設定といえそうです。

 ヤマハには昔から“ハンドリングのヤマハ”という異名がありますが、最新・最高のSSでもそれが体現されていることが、車体まわりのスペックから読み取れます。
 
HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SP
車体サイズ:2105×750×1140mm
ホイールベース:1455mm
シート高:830mm
車両重量:201kg

YAMAHA YZF-R1M ABS
車体サイズ:2055×690×1165mm
ホイールベース:1405mm
シート高:860mm
車両重量:202kg

コーナリングかラストひと押しのパワーか

 水冷直列4気筒DOHC4バルブという形式は共通しているものの、両車のエンジンは全く別物といえます。

 最高出力はCBRのほうが18PSも上回っています。218PSという値は、世界の市販SSの中でもトップクラスです。

 さらにその発生回転数もR1より500rpm高くなっています。

 “限界まで追い込んでからもうひと伸びできる”というのがCBRのエンジンの特徴といえそうです。

 数値としては小さいものですが、プロが扱う限界領域での差は違うはずです。

 ハンドリングのヤマハに対して明確に違う狙い所ともいえます。

 ただ、R1が負けているわけではありません。馬力に差があっても、最大トルクの値は両車同じなのです。

 しかもその発生回転数はR1のほうが500回転下です。トルクは加速力です。

 例えば低速コーナーからの立ち上がりで、R1のほうがワンテンポ早く加速ならびにシフトアップしていけるということになります。

 ちなみにR1は、「クロスプレーン」というクランクシャフト形式を採用しています。

 横から見ると十時の形状になっているのがクロスプレーンで、アクセルに対してリニアな駆動力を引き出すことができ、排気音も倍音豊かな独特の音色を奏でます。

HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SP
エンジン形式:水冷直列4気筒DOHC4バルブ
排気量:999cc
最高出力:160kW(218PS)/14000rpm
最大トルク:113Nm(11.5kgm)/12000rpm
トランスミッション:6速MT

YAMAHA YZF-R1M ABS
エンジン形式:水冷直列4気筒DOHC4バルブ
排気量:997cc
最高出力:147kW(200PS)/13500rpm
最大トルク:113Nm(11.5kgm)/11500rpm
トランスミッション:6速MT

※ ※ ※

 CBR1000RR-R SPとYZF-R1Mの価格差は34万1000円と小さくはない差があります。

 6軸センサーを用いた車体の制御に加えて電子制御サスペンションを搭載するといった豪華装備は両車同レベルです。

 しかしチタン製コンロッドまで採用してパワーアップを果たしたCBRが300万円を下回るプライスで販売されていることはバリューが高いといえそうです。

 ただ、R1はドライカーボンを用いたカウルを採用するなどスーパーバイクらしい高品質感を備えています。

 価格差はあるものの、実際に購入するとなるとどちらを選ぶか大いに悩むのではないでしょうか。

HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SP
車両本体価格:284万9000円

YAMAHA YZF-R1M ABS
車両本体価格:319万円

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

業界を変えるほど大人気! “ネオクラ”ブーム再燃の注目株 ホンダ「GB350C」とロイヤルエンフィールド「ブリット350」を比べてみた【ライバルをスペック比較】
業界を変えるほど大人気! “ネオクラ”ブーム再燃の注目株 ホンダ「GB350C」とロイヤルエンフィールド「ブリット350」を比べてみた【ライバルをスペック比較】
VAGUE
高速道路も走行可能な150ccクラス・スクーター対決! ホンダ「PCX160」とヤマハ「NMAX155」との違いとは?【ライバルをスペック比較】
高速道路も走行可能な150ccクラス・スクーター対決! ホンダ「PCX160」とヤマハ「NMAX155」との違いとは?【ライバルをスペック比較】
VAGUE
サーキットと公道の二刀流!? スポーツ走行もツーリングもこなす守備範囲の広い「ミドルスーパースポーツ」バイク3選
サーキットと公道の二刀流!? スポーツ走行もツーリングもこなす守備範囲の広い「ミドルスーパースポーツ」バイク3選
VAGUE
BMW発の「人気アドベンチャーバイク」が全方位的に進化! 充実装備で大陸横断のロングツーリングにも対応 “売れ筋”は「自動変速モデル」か!?
BMW発の「人気アドベンチャーバイク」が全方位的に進化! 充実装備で大陸横断のロングツーリングにも対応 “売れ筋”は「自動変速モデル」か!?
VAGUE
スズキが“本気スペックのオフロードバイク”を初公開! オフ車マーケットの起爆剤なりそうな新型「DR-Z4S」の魅力とは?
スズキが“本気スペックのオフロードバイク”を初公開! オフ車マーケットの起爆剤なりそうな新型「DR-Z4S」の魅力とは?
VAGUE
待望の正式発表が話題! “普通二輪免許”で乗れる「メグロS1」11月20日発売へ!! ネットに続々と寄せられる熱い思いとは
待望の正式発表が話題! “普通二輪免許”で乗れる「メグロS1」11月20日発売へ!! ネットに続々と寄せられる熱い思いとは
VAGUE
国産スーパーカーの代表格! 極上の1994年式ホンダ「NSX-R」を英国で発見 右ハン&パカ目の初期モデル
国産スーパーカーの代表格! 極上の1994年式ホンダ「NSX-R」を英国で発見 右ハン&パカ目の初期モデル
VAGUE
「街中最速」と評される“モタード”がスズキから復活! 新型「DR-Z4SM」は街乗りからサーキットまで楽しめるハイスペックが魅力です
「街中最速」と評される“モタード”がスズキから復活! 新型「DR-Z4SM」は街乗りからサーキットまで楽しめるハイスペックが魅力です
VAGUE
カワサキの新しいオフロードバイク「KLX230」正式発表! アクティブに“林道ツーリングを楽しめる”注目モデルが11月27日発売へ
カワサキの新しいオフロードバイク「KLX230」正式発表! アクティブに“林道ツーリングを楽しめる”注目モデルが11月27日発売へ
VAGUE
日本導入前から大注目! アドベンチャー大型スクータの大ヒットモデル ホンダ新型「X-ADV」が欧州で登場!! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
日本導入前から大注目! アドベンチャー大型スクータの大ヒットモデル ホンダ新型「X-ADV」が欧州で登場!! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
VAGUE
アルピーヌの新「電動ホットハッチ」は何がスゴい? “ルノー・スポール”との違いとは? 2026年に上陸予定 新型「A290」の実力とは
アルピーヌの新「電動ホットハッチ」は何がスゴい? “ルノー・スポール”との違いとは? 2026年に上陸予定 新型「A290」の実力とは
VAGUE
国内最高「3750万円」でも安すぎる!? 怒涛のV10エンジン搭載! 伝説のレクサス“和製スーパーカー”「LFA」一体何がスゴかったのか?
国内最高「3750万円」でも安すぎる!? 怒涛のV10エンジン搭載! 伝説のレクサス“和製スーパーカー”「LFA」一体何がスゴかったのか?
くるまのニュース
カワサキの“スーパーモト”待望の復活!「オフ車にオンロードタイヤを履かせた」新型「KLX230SM」2025年1月13日に発売決定
カワサキの“スーパーモト”待望の復活!「オフ車にオンロードタイヤを履かせた」新型「KLX230SM」2025年1月13日に発売決定
VAGUE
プロスペックを掲げたホンダ「VFR400R」 V4サウンドはレーシングスピリットの咆哮!!
プロスペックを掲げたホンダ「VFR400R」 V4サウンドはレーシングスピリットの咆哮!!
バイクのニュース
約64万円! カワサキ「昭和レトロなバイク」登場! 「カワサキW」シリーズに新たな風! 初心者から玄人まで夢中になる「W230」とは
約64万円! カワサキ「昭和レトロなバイク」登場! 「カワサキW」シリーズに新たな風! 初心者から玄人まで夢中になる「W230」とは
くるまのニュース
最高速度は350キロ&0−100キロ加速は2.7秒!? 1275馬力の“マクラーレン史上最速”スーパーカー 新型「W1」日本初公開
最高速度は350キロ&0−100キロ加速は2.7秒!? 1275馬力の“マクラーレン史上最速”スーパーカー 新型「W1」日本初公開
VAGUE
驚異的な「二面性」の傑作 ポルシェ・パナメーラ・ターボS E-ハイブリッドへ試乗 総合783ps!
驚異的な「二面性」の傑作 ポルシェ・パナメーラ・ターボS E-ハイブリッドへ試乗 総合783ps!
AUTOCAR JAPAN
特別モデル「F80」とは次元が違う! フェラーリの伝統を継承する「ドーディチ チリンドリ」は“新V12エンジンの恩恵”で快適性も抜群
特別モデル「F80」とは次元が違う! フェラーリの伝統を継承する「ドーディチ チリンドリ」は“新V12エンジンの恩恵”で快適性も抜群
VAGUE

みんなのコメント

19件
  • tat********
    ただのスペック厨かよ。
    電子カタログ見て記事書いてんのか?
  • まーさん
    一般人のストリートを前提にするなら、スペック比較なんて全く無駄。
    もうそういう低い領域で使いきれるもんじゃ無い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

127.1153.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

6.2256.7万円

中古車を検索
R1の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

127.1153.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

6.2256.7万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村