4月6日、2024年F1世界選手権の第4戦日本GPの予選が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が自身通算36回目、日本GPとしては3年連続となるポールポジションを獲得した。2番手にセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(RB)は今季3度目のQ3進出を果たし10番手となった。
1987年の初開催から今回で34回目となる鈴鹿サーキットでのF1日本GP。2023年まで長らくシーズン終盤の秋開催が続いたが、2024年は史上初めて、シーズン序盤の春開催となった。搬入日の3日(水)、そしてフリー走行1回目と2回目が行われた5日(金)は鈴鹿サーキットに雨が降ったが、予選日となる6日(土)は曇り空。
昨年9月23日に行われた前回の日本GPは 眩しい太陽が照りつけるなか、気温28度、路面温度39度、湿度46%だったが、今年は曇天に覆われ、気温17度、路面温度28度、湿度56%という、大きく異なったコンディションで予選は開始された。
■Q1:アストンマーティンは対照的な結果に
18分間のQ1は、多くの車両はセッション開始から5分が経過したところでコースへ。ピットレーンでジョージ・ラッセル(メルセデス)のアンセーフなリリースにより、あわやオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と接触しそうになる場面も。
そんななか、フェルスタッペンがまず1分28秒866をマークし暫定首位に立つと、ファーストアタックからペレスを0.437秒引き離す速さをみせる。
角田は残り8分というところで1分29秒821をマーク。デグナー立ち上がりでわずかにテールが流れるも、シャルル・ルクレール(フェラーリ)を0.065秒先行するファーストアタックを見せ、9番手でQ1後半を迎えた。
残り2分、6番手ランド・ノリス(マクラーレン)を除く上位7台がピットにステイするなか、アタック合戦がスタート。10番手につけていたルクレールはセクター1で出遅れるも、セクター2全体ベストを更新し、4番手に浮上してくる。
一方、角田は2度目のアタックで1分29秒775をマークし、11番手でQ2進出を決めた。Q1最速はフェルスタッペン、2番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、3番手ペレスとなった。
アストンマーティンは、アロンソがフェルスタッペンに0.388秒差の2番手で続く一方、ランス・ストロールは16番手に沈む対象的な結果に。
以下、17番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、18番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、19番手ローガン・サージェント(ウイリアムズ)、20番手周冠宇(キック・ザウバー)までの5台がQ1敗退となった。
■Q2:角田裕毅、母国でQ3進出を決める
続く15分間のQ2、真っ先にペレス、フェルスタッペンの順でレッドブル勢がコースイン。2台とも早めのタイミングで最初のアタックに入り、フェルスタッペンが1分28秒740でトップ、ペレスが1分28秒752となる。
なお、セクター3はフェルスタッペンが優勢だが、セクター1、2はペレスが上回っていた。その後、レッドブル勢が記録したタイムを上回るクルマは現れず、Q2はレッドブルがワン・ツーとなった。
一方。角田はファーストアタックで1分30秒399とQ1のタイムから出遅れ暫定11番手。そして、ユーズドタイヤでアタックしたバルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)が、角田を0.099秒上回り10番手につける状況に。
セッション終盤にはブルーフラッグが旗めくなか、角田が2アタック目に入ると、1分29秒417で10番手に滑り込んでチェッカー。角田は母国でQ3進出を決め、2アタック目で11番手となったチームメイトのダニエル・リカルド(RB)とは0.055秒差だった。
以下、12番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、13番手バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、14番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、15番手エステバン・オコン(アルピーヌ)までの5台がQ2敗退となった。
■Q3:レッドブルが最前列独占。ルクレールが失速
ポールポジションを決める最終Q3は12分間。ルクレールを除く9台が序盤からコースインし、角田はユーズドタイヤでピットを離れる。
セッション残り8分というところでフェルスタッペンが1分28秒240と、Q2で自身が記録した最速タイムを0.5秒縮め、引き続き他車を圧倒。
2番手にノリスが続くが、フェルスタッペンとは0.249秒差。角田はユーズドで1分30秒191をマークし、ラストアタックに備える。
ピットで待機していたルクレールは、他車がファーストアタックを終えたタイミングでコースに入り、セクター2で全体ベストを更新するも、1分28秒786で暫定7番手という結果に。そのルクレールは「これがベストなんだけど」と無線を飛ばす。
そのルクレールがアタックを終えると、残る9台が最終アタックへ。暫定首位のフェルスタッペンはセクター1を30.777秒で通過すると、1分28秒197をマークし、最速の座を守る。
母国GPの角田はニュータイヤに履き替え、1分29秒413をマークするが、ポジションを上げるには至らず。
この結果、フェルスタッペンが自身通算36回目、日本GPとしては3年連続となるポールポジションを獲得した。2番手にペレスが続きレッドブルがワン・ツーで最前列を独占。3番手にはマクラーレンのノリスが続いた。
以下、4番手サインツ、5番手アロンソ、6番手ピアストリ、7番手ハミルトン、8番手ルクレール、9番手ラッセル、そして角田は10番手となった。
2024年F1第4戦日本GP、53周の決勝は7日(日)の日本時間14時にスタートが切られる予定だ。史上初春開催の日本GPを制するのは誰になるだろうか。
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