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ジャガー Fタイプ 名車のDNAを現代に受け継ぐ英国産スポーツカー

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ジャガー Fタイプ 名車のDNAを現代に受け継ぐ英国産スポーツカー

車のニュース [2023.03.04 UP]


ジャガー Fタイプ 名車のDNAを現代に受け継ぐ英国産スポーツカー
ジャガー Fタイプ|語り継がれる名車の系譜 vol.27|

【VW ID.4】電気自動車の実力を実車でテスト!【グーEVテスト】

文●ユニット・コンパス 写真●ジャガー

※中古車参考価格はすべてグーネット2023年2月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年4月号の内容です)

2013年にジャガーのブランドアイコンとして登場したFタイプ。その由来をブランドの歴史とともに紐解く。


歴史的名車のDNAを受け継ぐスポーツカー

ジャガーを世界レベルに押し上げた名車のDNA
 第二次大戦後、平和になったヨーロッパにモータリゼーションの風が吹いた。その風上となったのがル・マン24時間レースを中心とする耐久レースで、速さと強さを証明するべく、メーカーは技術力を競いあった。
 ジャガーは、1955年から57年にかけてレーシングカーDタイプで、3連覇を成し遂げた。これはベントレーが30年代に優勝してから20年ぶりに英国にもたらされた栄冠だった。だが、好事魔多し。工場の火災により、生産計画は縮小せざるを得なかった。なお、2021年に開催されたオークションでDタイプは約7億円で落札されている。
 Dタイプの成功をジャガーは逃さなかった。61年にロードカーとしてEタイプを発売したのだ。
 Dタイプを連想させる命名とスタイルにイギリス中が熱狂。ほどなくその人気は海を超え、自動車市場の中心であるアメリカにも飛び火。フランク・シナトラなどセレブたちがこぞってEタイプを買い求めた。
 Eタイプの存在が、ジャガーというブランドそのものを世界レベルに押し上げたのだ。
 Fタイプがジャガーにとって特別なクルマだというのは、こういったエピソードからも伝わるだろう。ジャガーも乗り手も、歴史的名車のDNAを受け継ぐFタイプが、単なる高級・高性能スポーツカーであってはならないのだから。


ジャガー Fタイプはこんなクルマ
 Eタイプが備えていたスタイリング上の特徴を現代的に解釈したFタイプのスタイリング。2020年にヘッドライトを縦型から横長のものに変更する大掛かりなマイナーチェンジを行っている。

 Fタイプが実際に発売されるまでには紆余曲折があった。「Fタイプ」の名前が初めて登場したのは2000年のLAショー。それだけに完成度も高まった。

 運転席と助手席がセパレートしたコックピットデザインなど、その後のジャガーラインナップに大きな影響を与えた。

 Eタイプに習い、オープンバージョンも当初から用意された。速さだけでなく、優雅さもFタイプのキャラクターだ。


[ジャガー Fタイプが名車になった理由]歴史へのリスペクトと未来へのあくなき挑戦

Fタイプへと繋がる高性能クーペの歴史
 1961年にデビューし、美しいクルマの代名詞として語り継がれてきたEタイプ。もちろん、スタイルだけでなく、その性能が当代随一だったことも名車となった理由。快適性と高性能を両立させ、ジャガーの名声を大いに高めた。


名車をただなぞるだけでなく未来を志向する
 Fタイプを生み出すにあたり、ジャガーのデザイナーはEタイプのエッセンスを抽出。その上でジャガー全体のブランドアイコンとするべくスタイリングを仕立てた。単なるリバイバルではない、未来的な志向で作られている。


イギリス王室御用達というブランド力
 ジャガーはイギリス王室と深い関わりを重ねていて、それもブランドの魅力になっている。エリザベス女王90歳の祝賀イベントでも両ブランドの車両が参加し、Fタイプもユニオンジャック柄を模した特別な装いで華を添えた。


スポーツカーの基本に忠実に作られたメカニズム
 高性能スポーツを作り出すのに必要な条件、それは基礎設計を走行性能重視とすること。Fタイプでは、基本に忠実に、重量物はホイールベース内側に配置し、重心は低く、アルミモノコックを採用するなど軽量化にも腐心した。


スポーツカーをブランドの大切な資産として扱う
 ジャガーはスポーツカーを大切にしているブランドで、折に触れてユニークな取り組みを行っている。2018年には、ジャガーのスポーツカー誕生70周年を祝い、2台のラリーカーを製作。ラリーGBの特別ステージに参加した。


スペックだけでは表現できない感性に訴える乗り味
 Fタイプはスペックだけでなく、人間の感覚を大切に開発されている。それは、硬いけれどもスッキリ感のある乗り心地やスムーズなステアリングの感触、そしてパワーバンドに入ったときの排気音など多岐にわたる。その作り込みこそ、ジャガーの妙味だ。


いま買いの中古車たち

ジャガー Fタイプ(後期モデル)
 2020年のマイナーチェンジでフロントマスクを刷新。縦長から横長のライトを採用したことで印象が大きく変わった。インフォテインメント系もアップデートを受け、最先端の内容に進化。

中古車参考価格帯:800万円~1400万円(20年~23年)


ジャガー Fタイプ SVR
 Fタイプのトップパフォーマンスモデルが「SVR」。クーペとコンバーチブルともに設定があり、パワートレインは575馬力を発生する5ℓV8スーパーチャージャー。足まわりもハード。

中古車参考価格帯:950万円~1700万円(16年~21年)


ジャガー Fタイプ(前期モデル)
 オープンモデルに続いて2014年に登場したクーペボディ。エレガントな印象の強いコンバーチブルに対して、よりスポーツカーとしての純度を高めた。中古車もオープンより4倍ほど多い。

中古車参考価格帯:430万円~1150万円(14年~20年)


ジャガー Fタイプ コンバーチブル(前期/後期モデル)
 ジャガーやファンにとって念願だったEタイプを想起させるスポーツカーとして2013年に登場。エンジンは5ℓV8、3ℓV6、2ℓ直4でいずれも加吸器付き。物件数は少ない。

中古車参考価格帯:510万円~1350万円(13年~23年)

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みんなのコメント

3件
  • ジャガーFタイプの良さはジジイにならないとわからないのでは?
    最近、しみじみとジャガーがカッコよく見える。
    でしゃばらず、控えめでなく、上品なスポーティカー。
    凄くいいと思う。
  • 下級?
    可及?
    吸血鬼
    >いずれも加吸器付き。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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