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メルセデス・ベンツ、電動コンパクトSUV『EQB』を刷新。バッテリー容量増強で航続557kmに伸長

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メルセデス・ベンツ、電動コンパクトSUV『EQB』を刷新。バッテリー容量増強で航続557kmに伸長

 メルセデス・ベンツのSUVラインアップでは『GLB』に相当するCセグメントの3列7シーターの電動モデル『EQB』が、さらなるアップデートを受け登場。容量70.5kWhのバッテリーに変更し、WLTCモード一充電走行距離を557kmにまで伸長(EQB 250+)して登場した。ユーザーへの納車は『EQB 250+』が6月14日から、『EQB 350 4MATIC』は7月下旬ごろから順次行われる。

 ボクシーかつポップなエクステリアに3列目シートを標準装備した7シーターSUVとして、電動ラインアップの“EQ”にも名を連ねるEQBは、全長4685mm、全幅1835mm、そして全高1705mmと、日本の道路環境でも取り回しのよいサイズ感を持つ。そのうえで2830mmと長いホイールベースを活かし、最大7名乗車に加えて大きな荷物も積載できるなど、日常の使い勝手も両立させたフルBEV(バッテリーEV)となっている。

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 そんな個性も踏まえ、ファミリーユースで重要な2列目シートは140mm調整が可能な60:40分割の前後スライド機構を備え、3列目は安全上の理由から対応身長が左右とも165cm以下となるものの、2列目シートのバックレストにあるロック解除レバーを操作することで2列目シートが前に倒れてスライドし、ワンタッチで乗り降りすることが可能な利便性を備える。

 今回の改良では、おもにパワートレインに手が入り、従来の“EQB 250”が“EQB 250+”に進化。フロントアクスルに新設計の永久磁石同期モーター(190PS・140kW/385Nm)が搭載され前輪を駆動する同車は、前後アクスル間のフロア部に搭載される高電圧リチウムイオン電池の容量を66.5kWhから70.5kWhへと増強。最大520kmだった一充電走行距離を557kmに伸ばしている。

 一方、フロントアクスルに交流誘導モーターを1基、リヤアクスルに永久磁石の交流同期モーターを1基搭載(292PS・215kW/520Nm)し、4輪駆動となる『EQB 350 4MATIC』は、前後アクスル間のパワーバランスを走行状況に応じて毎秒100回の頻度で高度に調整し、リヤの電気モーターをメインとしてフロントの電気モーターを高負荷時等にサポートとして使うことで電力量消費率を最適化すると同時に、フロントアクスルの非同期モーターの部分負荷域における引きずり損失を最小限に抑えることを狙っている。

■性能の進化にあわせて外観も新デザインに
 両モデルともに、駆動用高電圧バッテリーは堅牢なフレームのなかに納められており、従来アンダーフロアのクロスメンバーが担っていた構造部材としての機能も果たしており、バッテリー前部に設けたガードは異物の混入を防ぐことでバッテリーを保護。

 さらにモーターと補機類を一体化したeATSは、サブフレームとの結合部分のマウントや、ラバーブッシュの設計に低周波ノイズ抑制の知見を盛り込むことで、電動パワートレインをしっかりと固定しつつ、NVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)の軽減も達成。空調に関しても、コンプレッサーの振動や騒音を抑える工夫が盛り込まれる。

 そんな進化に合わせ、エクステリアは立体的なスターパターンをあしらったフロントグリルに統合され、新デザインのフロントバンパーを採用。標準仕様、AMGライン仕様ともにリヤコンビネーション内部も新グラフィックとなり、ボディカラーには新色ハイテックシルバーとスペクトラルブルーが追加された。

 そのほか、オプション設定のアドバンスドパッケージには12スピーカーで合計出力710Wを誇るドルビー・アトモス対応の“ブルメスター・サラウンドサウンドシステム”も追加設定し、価格は811万~899万円(税込)となっている。詳細はメルセデス・ベンツのEQB公式サイト(https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/eqb/overview.html)まで。

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