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海外も注目? スカイラインGT-R予備軍の激熱スポーツモデル5選

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海外も注目? スカイラインGT-R予備軍の激熱スポーツモデル5選

■あの頃の名車たち、ゲットするなら価格高騰の前に

 ここ数年で人気が上昇して、中古車価格が高騰している車種があります。代表的なものではホンダ「NSX」、日産「スカイラインGT-R」、トヨタ「スープラ」、マツダ「RX-7」などです。

海外では「神」扱い? 日産スカイライン「GT-R」が海外で大人気の謎

 自動車メーカー間における自主規制いっぱいの280馬力を誇っていたクルマたちですが、生産から25年経った車両はアメリカで中古車輸入制限の対象から外れますので、多くの台数が海を渡り、国内の現存数が減ってしまっていることからオークションなどでも高値で取引されています。

 また、性能的にも現代のクルマに引けを取らず、普段の足として使える信頼性と実用性も備えていますが、とはいえ、生産から30年近く経ったクルマに数百万円を投じられる人は、それほど多くはないでしょう。

 そこで、これから発売されることがないと予想される特徴あるクルマでありながら、まだ価格高騰が始まっていない車種を5台ピックアップして紹介します。

●スバル「アルシオーネSVX」

 1985年に富士重工業(現スバル)は、同社として初の海外先行発売を行なうなど、スバルのイメージリーダーカーとして直線的なボディラインを持つ2ドアクーペ「アルシオーネ」をデビューさせました。

 そして1991年には初代の直線的なラインとは真逆ともいえる、丸みを帯びたシルエットの「アルシオーネSVX」を発売します。主に北米市場をターゲットにした長距離を快適に走ることを目的としたグランツーリスモで、優れた空力特性とドアガラスがルーフ面まで回り込んだ外観のデザインが印象的です。

 搭載されたエンジンは3.3リッター水平対向6気筒の「EG33」型で、最高出力240馬力、最大トルク31.5kgmを発揮し、実際に高速道路を利用した長距離移動を快適にこなすことができました。

 スバルとしてはもっとも贅沢で先進的な装備を持ったクルマでしたが、トヨタ「ソアラ」、ユーノス「コスモ」、ホンダ「レジェンドクーペ」と比べるとスバルのイメージが高級車に結びつかないことや、バブル経済の崩壊もあり販売台数は伸びませんでした。

 当時の日本車にはないスタイリングのコンセプトと、4WDなどの高度なメカニズムを持ったスバルの最高級車で、台数が少ない稀少車であるにも関わらず、新車時の価格から思うと現在の中古車販売価格は割安です。

 今後スバルからアルシオーネSVXのような後継車が出ることは考えにくいので、長距離ドライブとスバルブランドが好きな人にオススメです。

 ちなみに、アルシオーネSVXを専門に扱う中古車店もありますので、維持の面でも心強いでしょう。

●マツダ「RX-8」

 2002年にマツダは1978年から続いた「RX-7」シリーズの生産を終了し、2003年にSE3P型「RX-8」を発売しました。

 最もスポーティなグレードの「TYPE-S」6MT車は最高出力250馬力で、レブリミットは9000rpmという超高回転型でした。

 他のクルマとは明らかに違う排気音とともに、どこまでも回転上昇を続けていきそうな特殊なエンジンを前後50対50の重量配分で搭載し、4ドア4シーターでありながら驚異的な旋回性能を有する本格スポーツカーに仕上がっていました。

 発売から2012年6月の生産終了までRX-8は改良を続け、2011年に発売された限定車は最終型RX-7と同様に「スピリットR」と名付けられ、最後のロータリー・スポーツとしてマニアの間では人気となりました。

 2008年に前後バンパーやフロントフェンダー、ヘッドライトの形状変更が行なわれたマイナーチェンジ前のモデルは中古車販売価格も安く、今後発売される可能性が低いロータリーエンジン搭載スポーツカーという、特殊なクルマでありながら比較的手軽に入手できます。

 RX-8に乗るならスポーティグレードのTYPE-Sの6MT車と思われる人は多いと思いますが、4ドア車とはいえ超高回転型エンジンが酷使されている場合も多いので、程度重視なら中古車の購入は5MT車やAT車という選択肢もあります。

●ダイハツ「コペン」

 2002年に発売されたダイハツ「コペン」は、「アクティブトップ」と名付けられた電動油圧ポンプを用いて約20秒でルーフを後部トランクに収納できる、軽自動車唯一の直列4気筒エンジン搭載オープンカーとしてデビューしました。

 1996年まで販売されていたリアミッドシップエンジンのホンダ「ビート」や、1998年まで販売されていたFR駆動のスズキ「カプチーノ」とは一線を画すもので、電動ルーフなど軽規格のオープンカーとしては贅沢な装備となっていました。

 また、初期モデルでは深みのある艶やかな輝きを持つ5層コートのボディカラーが設定されるなど、軽自動車らしからぬクルマに仕上がっていました。

 コペンで特筆すべきは、やはり最高出力64馬力の直列4気筒DOHCターボ「JB-DET型」エンジンです。

 800kg台前半のボディを軽やかに走らせることができることと、4気筒エンジンならではの低振動とスムーズな回転上昇、エキゾーストノートなど、他の軽自動車では味わうことができないものでしたが、登場時の車両本体価格はライバルに比べると高価だったため、大ヒットには至りませんでした。

 2014年に登場した2代目コペンは現在も販売されていますが、搭載されているエンジンは直列3気筒DOHCターボの「KF型」となっていますので、初代のような特殊性はやや薄れています。

 2012年の初代コペンの販売終了によって、4気筒エンジンを搭載した軽乗用車は消滅してしまいましたが、2代目の登場によって初代の中古車販売価格が安くなっているいまが購入のチャンスかもしれません。

 初代コペンは数多くの限定車、特別仕様車などが販売されていましたので、中古車の購入を検討される際は細かい装備などについてもよく確認が必要です。

■「スカイライン」人気は衰え知らず!?

●三菱「GTO」

 1990年に三菱は「スタリオン」の後継車として、ひと目でスポーツカーとわかるルックスが魅力の3ドアファストバッククーペ「GTO」を発売しました。

 先進的な技術を盛り込んだ三菱のフラッグシップスポーツカーで、280馬力の最高出力と43.5kgmの最大トルクを発揮する、3リッターV型6気筒DOHCターボ「6G72型」エンジンを搭載。

 大柄な4WDシャシを豪快に加速させることが可能で、日本車で初めてアルミ製4ポット異径対向ピストンブレーキキャリパーを採用するなど、まさにフラッグシップの名に恥じないクルマです。

 1993年のマイナーチェンジではリトラクタブルヘッドライトから固定ヘッドライトとなり、フロントマスクの印象が変わっただけでなく、ターボを高過給圧化し最高出力こそ280馬力のままでしたが、最大トルクは43.5kgmまで高められ、国産車初の6速MTの採用により加速の鋭さと運転する楽しさが増しています。

 ハイクラスなスポーティクーペですので、装備も贅沢そのものとなっていますが、ホンダ「NSX」や日産「スカイラインGT-R」、トヨタ「スープラ」など、280馬力カーの価格が高騰しているなか、GTOは比較的手頃な金額の中古車が多数存在します。

 運転を楽しみたいのであれば、足周りも改良されたマイナーチェンジ後の6MT車を選択するのがよいのですが、今後発売されることのないリトラクタブルヘッドライトの前期モデルも人気が出そうです。

 贅沢な装備のアメリカンスポーツ気分で乗るのであれば、イージードライブも可能なAT車がオススメです。

●日産「スカイライン25GT-TURBO」

エンジンを搭載した稀少性の高い特別なクルマとして高価な金額で取引されていました。

 1989年に8代目スカイラインで復活した第二世代のGT-Rは、販売台数が多かったために稀少性が低く、数年前まで「R32型」は数十万円から入手することも可能でしたが、これも現在では簡単に手を出せない金額にハネあがっています。

 しかし、スカイラインGT-Rほどの人気になっていない2.5リッターターボモデルであれば、GT-Rには及ばないもののパワーも十分にあり、スカイラインGT-Rよりも荒く扱われた確率も低いことから、普段使いもされる方には良いかもしれません。

 2.5リッター直列6気筒DOHCターボの「RB25DET型」エンジン搭載の「R33型 スカイラインGTS25t」なら、中古車市場で人気薄のためお買い得感はあります。

 しかし、やはり最後の直列6気筒エンジンを搭載したスカイラインであり、スカイラインGT-Rと同じ最高出力280馬力のスペックを持つ「R34型 スカイライン25GT TURBO」が、年式が新しいぶんトラブルも少ないと予想されるので、普段使いにもよいのではないでしょうか。

「スカイラインGT-R」が高値となったため、今後は歴代モデルと同様にGT-R以外のグレードの価格高騰も予測されます。「スポーティなスカイライン = 直列6気筒」と思われるなら、高騰が始まる前に検討してみてはいかがでしょうか。

※ ※ ※

 現在はまだ価格高騰が始まっていない特徴的なクルマについて紹介しましたが、現行モデルが失ってしまったものを持っているクルマたちは魅力的に見えるものです。

 とはいえ、やはり古いクルマということもあり、トラブルや部品の入手性も考慮する必要があります。

 何が自分にとって魅力なのか、何が価値あるのかを考えながら次のクルマを選ぶのも楽しみのひとつではないでしょうか。

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