レポート第2回は「ジャパンEVラリー白馬2023」初日の模様をお届け
前回のレポートでは、現在筆者が愛車としている「ホンダ・クラリティFUEL CELL」で開催前日に移動したことをレポートした。初めての長距離移動であったが、乗り始めて以来最高の燃費を記録することができた。さて、今回は「ジャパンEVラリー白馬2023」の初日の模様をお届けする。いよいよイベント本番だ。
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EVユーザーを優しく受け入れてくれる長野県白馬村
「ジャパンEVラリー白馬」は、今年で10回目(プレイベントを含めると12回目)となった。筆者の参加は3回目である。
白馬村にて開催される理由は、村が観光と環境対策に力を入れているから。飲食店・宿泊施設・村役場などにEV用充電器を積極的に導入し、「白馬EVクラブ」(主催団体)もあるため、EVのイベントを開くにはちょうど良いのだ。もちろん雄大な自然と景色が非日常感も演出してくれる。
今年のラリーの参加台数は72台。10時から16時までに、エントリーしたEV・PHEVが初日のゴール地点である「白馬ジャンプ競技場」に到着した。ちなみに試乗車・展示用広報車も全て自走にて会場入りしている。
9台を用意し満枠となった試乗会
初日の最も大きなコンテンツは試乗会である。10時30分から最新のEV/PHEV/FCEVの展示が行われた。用意された試乗車は以下の9台。
「日産サクラ」 「日産アリア」 「三菱ekクロスEV」 「Honda e」 「BMW iX1 xDrive30」 「BMW i4 eDrive40」 「BMW iX xDrive50」 「BMW 330e」(PHEV) 「ホンダ クラリティ FUEL CELL」(FCEV)
各車両1回20分・合計11枠を用意したが、その全てが埋まった。
試乗コースは「白馬ジャンプ競技場北側ロータリー」を出発して、村内4.2kmのコースを回るもの。著名な自動車ジャーナリストがインストラクターとして同乗し、EVの乗り方のコツを教える「e-ドライブレッスン」付きである。各EVを熟知しているので、市場者は不安なく各モデルに触れられたようだ。試乗後も時間の許す限り試乗車について色々と聞いている方が多くみられた。
EVの試乗・展示のほかEV関連製品の展示も行われた。毎年出展しているニチコンのV2H機器などを展示するとともに「ニチコンCafé」というコーナーを展開していた。「日産リーフ」から電気を取り出しその電気でコーヒーを淹れてもらえるサービスで、無料でコーヒーが提供される。毎年ありがたいサービスだと思っている。
その隣には横浜ゴムが、「ADVAN」ブランドのEV専用タイヤを数種類展示。さらに今年目立ったのがパワーエックスの出展。「アウディ e-tron GT」と最高出力240kWの超急速充電器を展示していた。
やっぱり夜が本番⁉︎ 参加者に聞いた「日産アリア」の納期
夜はいよいよ参加者同士の懇親会「EV白馬ナイト」の時間だ。ある意味目玉コンテンツだろう。会場は例年にならい地元のレストラン「チェリーパブ」で行われた。
ピザなどの食事に加えて、地元ブルワリーのクラフトビールが用意され、EV談義に華が咲いた。年に1度しか会わない参加者同士も会話を楽しんでいたようだ。筆者もその輪に混ざらせていただいた。
会話の内容としては、各々の自宅から白馬までの充電回数や、所有するEVのトラブルの回数、納期、そして次に乗るならどのEVが良いか、などなど。「日産アリア」のユーザーは、予約から納車まで2年半もかかったと話していた。
参加者同士の夜は老けていくが、筆者は次の日のスタッフ業務があるので、頃合いを見て会場を後にした。ラリー最終日の模様は、次回の記事に綴りたい。
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