登録車/軽 またも、前年比2ケタ減
執筆:Naojiro Onuki(大貫直次郎)
新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が解除される一方、半導体などパーツの供給不足の長期化などによって、生産現場に影響が出ている日本の自動車業界。
2022年3月の国内新車販売台数は、その状況が明確に表れた。
登録車の新車販売台数は、前年同月比14.8%減の32万7293台と、7か月連続のマイナス。
また、3月の軽自動車の国内新車販売台数も、同18.9%減の18万5569台と、10か月連続でのマイナスを記録する。
結果として、トータルでの国内新車販売台数は、同16.3%減の51万2862台と、9か月連続での前年割れとなった(自販連/全軽自協の速報値)。
マイナス幅は2021年9月の同32.2%減をピークに縮小していたものの、2022年1月に入って同14.2%減と再拡大し、2月は同17.9%減とさらに拡大。
今月は2月に比べると改善したが、それでも1月を上回るマイナス幅となった。
2021年度の実績は?
なお、2021年度(2021年4月~2022年3月)の新車販売台数は、登録車が前年度比8.2%減の266万855台と5年連続のマイナス、軽自動車が同11.5%減の155万4971台と3年連続のマイナス。
トータルで同9.5%減の421万5826台と3年連続でのマイナスで、かつ2年連続での500万台割れに落ち込んだ。
ホンダ登録車、辛くもプラス 軽は?
登録車の3月のブランド別新車販売台数では、ヴェゼルなどの販売が堅調なホンダが前年同月比0.4%増(3万4279台)。
新型アウトランダーPHEVの受注が伸びた三菱自が同7.3%増(6463台)とプラスを成し遂げる。
また、日産は同8.3%減(3万8275台)と1ケタ減に抑えた。
それ以外のブランドはすべて2ケタのマイナスで、トヨタは同13.9%減(15万6545台)、マツダは同24.2%減(1万9107台)、スバルは同13.1%減(1万1387台)、スズキは同24.0%減(1万968台)、ダイハツは同17.4%減(4254台)、レクサスは同31.0%減(4044台)と低迷した。
軽は、全ブランドがマイナス
軽自動車の3月のブランド別新車販売台数では、全ブランドが前年割れを記録する。
そのなかで、前年同月比23.7%減ながら5万3704台を販売したスズキが、5か月ぶりのシェアトップにつく。
4か月連続で首位を守っていたダイハツは、同21.8%減(5万2539台)と伸び悩んで第2位に陥落した。
また、ホンダは同14.6%減(3万9222台)を記録。そして、ルークスの生産および販売を本格的に再開した日産は同4.8%減(2万6067台)、eKスペース/eKクロススペースの生産および販売を再開した三菱自は同30.7%減(5247台)にとどまる。
一方、OEM供給を受けるブランドはすべて2ケタのマイナスで、マツダが同13.9%減(3536台)、トヨタが同14.5%減(3168台)、スバルが同19.9%減(2084台)と苦戦した。
今後の展望は?
3月の新車販売について業界団体の関係者は、「3月は新型コロナウイルスの感染拡大に加えて、3月16日に発生した福島沖地震による一部サプライヤーの操業停止もあって部品供給の遅れが発生し、各ブランドが生産調整を余儀なくされた」と説明。
その結果、「新型車や人気車の需要に対応できず、結果的に新車販売の前年割れの継続につながった」と解説する。
今後の展開に関しては、「新型車を中心に受注は底堅く、販売店への客足やオンラインによる商談も堅調。第2四半期以降も販売を伸ばしそうなニューモデルが順次発売される予定なので、プラスを回復する下地は十分にある」
「一方、半導体などパーツの供給不足による各ブランドの生産ラインの一時稼働停止は今後も続く傾向。とくに、中国の新型コロナウイルスの感染拡大はサプライチェーンの上で大きな影響が出ることが予想される。ウクライナ情勢に伴う原材料価格の急高騰、そして円安の進行なども懸念材料」
「受注残を本格的に解消できるだけの増産体制の構築は、まだ先になりそう。日野自動車のエンジン不正による一部車種の型式認証の取り消しによって、貨物車の販売台数の減少も見込まれる」と指摘した。
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みんなのコメント
なのに終わった市場だの、売れないから新車投入しなくて当たり前だの日本市場を軽く見ている連中の多い事。
日本メーカーの中にも日本市場のポテンシャルを見誤った判断してることが多く嘆かわしいね。