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F1タイGP開催を目指すセター首相がイモラを訪問。ドメニカリCEOと条件面などで基本合意か

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F1タイGP開催を目指すセター首相がイモラを訪問。ドメニカリCEOと条件面などで基本合意か

 タイのセター・タウィーシン首相が、F1エミリア・ロマーニャGPをレースデーに訪問したことで、タイでのグランプリ開催が実現に向け、さらに前進した。

 セター首相は、バンコクの公道でグランプリを開催したいという政府の要望について非常に前向きであり、2027年か遅くともその翌年からF1を“千の微笑みの国”に招致する契約について、F1のトップであるステファノ・ドメニカリCEOと合意に至ったとされている。

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 首相の今回のイモラ訪問は、契約を確保することが第一の目的だったが、タイ政府は国営石油企業だけでなく同国のエナジードリンク会社にもバンコクでのグランプリ開催費用の支援を求めているため、首相はレッドブルの株主やクリスチャン・ホーナーと会う機会も利用した。

 またセター首相は、人生で初めてF1グリッドに入場するなどイモラでの時間を楽しみ、ポールポジションに停められたマックス・フェルスタッペンのレッドブルRB21の前で、ホーナーと長い時間立ち話をしていた。

 ドメニカリとセター首相が、日曜日のミーティングで原則的に条件に合意していたとしても、解決しなければならない重要な詳細事項がかなりあるため、F1とタイ政府間の公式契約は急いで締結されることはないだろう。まず第一に、タイ政府は契約期間中の資金を保証しなければならないが、政府はこのプロジェクトの資金を出すことにレッドブルが関心を持っているかどうか、彼らからの返事を待っているところだ。

 第二に、ヘルマン・ティルケと彼の会社は、バンコクのダウンタウン近郊の、東側のチャオプラヤ川近くに設置される予定のストリートサーキットのレイアウトをまだ最終決定していない。その地域は充分な道幅のある道路が不足していることから興味深いサーキットになる可能性があり、代替案が求められている。

 そして最後に、バンコクはカレンダーの枠を獲得するために韓国の仁川との競争に直面している。アジアのレースは、2027年からローテーション制となることが予想されているが、毎年のレース開催を確保する見込みがあるシンガポールと日本は、少なくとも契約開始時にはローテーション制に加わることを望んでいないため、現在カレンダーない2カ国は中国と恒久的な枠を争うことになるだろう。

 いずれにせよ、どの国にとっても時間が最重要点であると思われる。しかし、バンコクは中央政府から明確な支持を受けている一方で、仁川を支援しているのは基本的に地方自治体であることを考えると、アジアのグランプリ開催国として次の最有力候補となるのはタイと考えるのが妥当だろう。

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