■遊びも仕事もこれ1台で自由に ラインナップの「空きピース」を埋める存在
スズキは2022年8月26日、軽自動車「スペーシア」シリーズに新ラインナップの「スペーシア ベース」を発売しました。
スペーシアシリーズは、軽自動車の中でも「スーパーハイトワゴン」と呼ばれる人気カテゴリーに属するクルマですが、新型スペーシア ベースは異なる立ち位置で、4ナンバーの商用バン仕様となっています。どのような背景で誕生したのでしょうか。
【画像】「テレワーク」も「車中泊」もできるカジュアル「軽バン」、スズキ「スペーシア ベース」の画像を見る(40枚)
スズキの日本における軽自動車市場の販売構成比は、スペーシアシリーズが属する「スーパーハイトワゴン(25.3%)」、エブリイ バンやキャリイ トラックが属する「バン・トラック(24.7%)」、ジムニーやハスラーが属する「SUV(24%)」とその大半が軽ワゴンや軽バンが占めています。
そうしたなかで、スズキのラインナップで改めて軽バンとワゴンをみてみると、仕事専用の貨物車「エブリイ」、遊びにも兼用できる乗用タイプ(4人乗り)の「エブリイワゴン」と、1BOXタイプが2つあります。
一方、スーパーハイトワゴンとしては、日常使いに向いた「スペーシア」、アウトドアユーザー向けのクロスオーバーモデル「スペーシア ギア」の2タイプがあります。
このように、主力モデルには合計4つのタイプが展開されていましたが、4タイプそれぞれの中間となる、マルチに使える軽バンの存在が用意されていませんでした。
スズキによると、クルマの使い方も多様化している現代では、軽バンや、軽乗用車は少人数での使用が多く、パーソナルユース化が進んでいる状況にあるといいます。
加えて、コロナ禍による副業の増加やリモートワークの増加、ソロキャンプや車中泊の増加など、仕事も遊びも多様化、効率化が進んでいることも新たな需要として浮かびあがってきました。スズキでは、こうした多様で新しいニーズに合わせた車両を開発するという企画の立案に至ったのです。
スペーシア ベースのコンセプトは、「遊びに仕事に空間自由自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」。
商用車の積載性や広い荷室空間、使い勝手のよさと、乗用車のデザインや快適性、運転のしやすさを融合した軽商用車として誕生しました。
パッケージングは、隙間のないフルフラットなフロアと低く抑えた荷室開口地上高による、使いやすく荷物が出し入れしやすい荷室空間と、スペーシアと同等の乗り降りしやすいシート高や乗り心地のよいフロントシートによる、快適な前席空間を両立。
また、全車標準装備のマルチボードを使い、車中泊やワーケーションなど、目的に合わせて室内空間を自由にアレンジすることが可能です。
乗用車としての装備も充実しており、ルーフレールや後席パワースライドドア、プッシュスタートシステム、後席ロールサンシェード、フルオートエアコンなど、スズキの軽商用車では初採用となる便利・快適装備も設定されています。
さらに、パーソナルユースがターゲットとなることから、安全装備も抜かりないものとなり、デザインもこれまでの「商用車」の枠にはまらないものとなりました。
全車にLEDヘッドランプ、LEDフォグランプが装備されるほか、軽商用車では初なるサイドエアバッグも標準装備となっています。夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートなどを搭載するスズキ セーフティ サポートを全車に標準装備し、安全装備が乗用車並みの充実ぶりです。
エクステリアは、マイナーチェンジ前のスペーシア カスタム用パーツを活用したうえ黒加飾とし、道具らしい重厚感を演出。
インテリアは乗用車モデル同様のフロントシートやインパネ形状をベースに、タフさと耐久性、収納点数など機能性も兼ね備えたものに進化させました。
カラーラインナップも、アウトドアに映えるカラーなどを含む多彩な5色を用意するなど、仕事にも遊びにも使える軽商用バンとして仕立てられています。
新型スペーシア ベースは2022年8月26日より発売中で、価格(消費税込)は139万4800円からとなっています。
※ ※ ※
新型スペーシア ベースは、ホンダ「N-VAN」一強となっている、「ハイトワゴン型軽商用車」の市場へと踏み込んだかたちとなっています。
近年の軽自動車ニーズや、コロナ禍での新しいニーズをうまく取り込み、スタイリッシュな道具となったスペーシア ベースが、市場を独占するN-VANとの「権力争い」に太刀打ちできるか、販売台数にも注目です。
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みんなのコメント
独身で特に車に興味ない人とかにはおすすの一台だと思うな〜車の可能性が広がるのはいい事だと思います。
おそらくろくでもない業務してるんだと思うよ。
仕事は集中できるオフィスや自宅、レンタルオフィスでと考える人のほうが
まともだと思う