■「“アーマード”ランクル」初公開!
2024年11月5日より開幕した世界最大級のアフターマーケット見本市「SEMAショー2024」にて、トヨタのカスタマイズブランド「モデリスタ」はランドクルーザー250のカスタムカーをお披露目しました。
【画像】超カッコイイ! トヨタ新型「ランドクルーザー」を画像で見る(86枚)
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
SEMAショーはSEMA(Specialty Equipment Market Association、米国自動車用品工業会)が開催している、アフターマーケットの見本市です。
クルマのカスタムやエンジンのチューニングをはじめ、タイヤやホイール、塗装、リペア用品、カーケア用品、カーラッピング、電装品、工具、整備用品など、さまざまな会社・ブランドが出展します。
用品メーカーだけでなく、自動車メーカーによる展示も醍醐味のひとつです。
メーカーが著名チューナーとタッグを組んだり、自社の開発部門やモータースポーツ部門が自由の発想で作り上げたド派手なカスタムやチューニングは、他の展示会では見られない存在となります。
2024年のSEMAショーは例年通り、ネバダ州ラスベガスにて11月5日から8日までの4日間で開催されました。2400以上の企業・団体が出展し、各々の新製品やカスタムカーを展示しました。
最近では日本の自動車メーカーも積極的にSEMAショーへ出展し、それぞれのメーカーがアフターマーケット業界に提供するソリューションを実証する場として注目を集めています。
特にトヨタは北米におけるハイパフォーマンスブランド「GR」に加えて、需要が高まりつつあるアウトドア愛好家へのアピールも目立ってきている状況です。
トヨタではオフロード用品メーカーとタッグを組み、車種専用開発のパーツをトヨタディーラーで購入できるネットワークを構築するなど、よりオフロード趣味を身近なものへと変えていこうと努力しています。
今年のSEMAショーでトヨタが用意したカスタムカーの中でも、トヨタのカスタマイズブランド「モデリスタ」が手がけたランドクルーザー250(北米名:ランドクルーザー)は、その奇抜な見た目から大きな話題を呼びました。
モデリスタは、「トヨタカスタマイジング&ディベロップメント」が展開している、トヨタおよびレクサス向けのカスタムパーツブランドです。
日本ではすでにお馴染みの存在かもしれませんが、ここ2、3年は北米での事業展開も本格的に開始し、2023年には初めてモデリスタとして単独でSEMAショーへ出展しました。
今回は自社単独のブースに加え、トヨタブースにて展示されるカスタムカー「モデリスタ・オーバーランド・ビジョン・コンセプト」の制作に携わる形で、モデリスタの名を広めました。
オーバーランド・ビジョン・コンセプトはランドクルーザー250(北米名:ランドクルーザー)をベースとするカスタムカーです。
テーマは「限りない冒険心を引き立てる究極の遊びグルマ」としていますが、まず目につくのはその奇抜な見た目で、サイバー感あふれる近未来的な仕上がりとなっています。
フロントには左右一体型LEDライトが新たに取り付けられ、サイドのドアなどには過酷な環境から車体を保護するためのゴツゴツとしたパーツが目立ちます。
まるでSF映画に登場するクルマのような印象です。
奇抜な見た目はしっかりと機能性も重視しています。
例えば、ルーフラックやフロントのワイヤー、スキッドプレートなどはオフロード走行に必須なアイテムとして採用、それを近未来的なエッセンスとして上手く車体に落とし込んでいます。
車体色はマットブラックを基調としており、それにシルバーの加飾パーツ、蛍光グリーンの差し色が加わることで唯一無二の存在感を醸し出しています。
ドアミラーやリアクォーターの収納ボックスには「MODELLISTA」のロゴも入っており、まだまだ知名度の低いアメリカにてまずは名前を知ってもらおうという設計思想が感じられました。
これまで日本で展開されてきたモデリスタのエアロパーツはメッキ加飾を多用した高級感のある仕上がりでした。
一方、モデリスタ・オーバーランド・ビジョン・コンセプトでは趣向をガラッと変え、LED加飾を多用したことが最も大きな変化となります。
モデリスタによると、「これは昨今のアメリカにおける消費者の好みを反映させたもので、このコンセプトモデルで引き続き消費者の反応を伺っていきたい」とのこと。
現時点では、実際に市販されるかは決まっていないものの、モデリスタは「このコンセプトモデルでプレビューされた要素を今後のアメリカ向けラインナップにも反映させていきたい」としています。
トヨタブースに足を運んだ来場者からは概ねポジティブな意見が聞かれました。
ブース内の他の展示車両はほとんどが現実的な見た目をしていたのに対し、モデリスタのコンセプトカーは良い意味で童心に帰れる楽しさを持っていたとも評価されています。
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