■ドアバイザーを装着する理由とは
街中を走行しているクルマをみると、ドアバイザーを装着している車をよく見かけます。しかし、そのほとんどが国産車で、輸入車やスポーツカーに装着されていることは珍しいです。
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ドアバイザーとは、クルマのドア上部に付いている樹脂製のカバーです。新車購入時にオプション品として購入するか、カー用品店で後付けすることができます。
ドアバイザーの装着メリットは、悪天候時などでも車内換気ができるということです。また、夏場であれば、駐車する際に窓を開けて、車内温度の上昇を抑えるなどの対策として用いられます。一方、走行時の風切音の原因となったり、洗車時の洗いづらさが装着のデメリットといえます。
では、なぜ国産車と輸入車やスポーツカーでは装着率に差がでるのでしょうか。ドアバイザーのオプションを購入する理由について、ホンダディーラーのスタッフに話をうかがいました。
──ドアバイザーは、どういった理由から装着されるのでしょうか。
ドアバイザーは、ディーラーオプションではありますが、新車付属品という形で、フロアマットなどと一緒におすすめをして、お客様に必要の有無の判断をお願いしており、新車購入車の6割から8割程度の方が装着されています。
また、装着される方には、お子様がいるご家庭で、車内の換気目的で窓を開けたいといった理由が多いです。
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しかし、輸入車ではドアバイザーを装着しているクルマはあまり見かけません。多数の輸入車ブランドを扱っているヤナセのスタッフにうかがってみました。
──ヤナセではドアバイザーをどのように扱っていますか。
見積もりの中には、ドアバイザーの項目を設けております。お客様のご希望がなければ積極的におすすめすることはありません。これまで装着していた方や、たばこを吸う事を知っている方であれば、おすすめしています。参考値ではありますが、2018年1月1日から同年8月31日までの新車販売台数の内、装着率は約22.5%になります。
──輸入車を購入される方が、ドアバイザーを装着しない理由は何でしょうか。
理由としましては、特に輸入車はボディデザインを楽しまれる方が多く、そこにドアバイザーを装着する必要はないとされる方が大半だと思われます。なかには、ドアバイザーを“かっこわるい”“古い”と感じる方もいるようです。
最近のクルマは、車内の換気機能も良くなっているので、窓を開けなくても車内をリフレッシュできる、ということもドアバイザーを装着しない理由ではないかと思います。
■時代によって変わりゆくドアバイザーの扱い
国産車と輸入車では、ドアバイザーに対する考え方の違いが装着率の差になっているようです。また、ドアバイザー自体にも変化があるといいます。ホンダの純正部品を扱っているホンダアクセスに、ドアバイザーの現状についてうかがいました。
──ドアバイザー装着率の推移はどのようになっていますか。
具体的な数字ではありませんが、2010年から2017年の装着率変化は約6%減となっています。ドアバイザーは、機能性の商品です。昔はたばこを吸われる方も多く、ほとんどのクルマに装着されていましたが、最近では減ってきている傾向にあります。
──空力などのデメリットはありますか。
空力と言うよりも、風切り音がしてしまうことがデメリットとして上げられます。純正メーカーとしては「ドアバイザーを付けたらいきなりうるさくなった!」とはいきませんので、大きさをなるべく小さくし、それでいて十分換気ができるように考えて開発しております。昔は、ぼこっと膨らむような造りでしたが、最近は出来るだけ平らで、装着していてもスッキリした見た目で、出っ張らないような造りになっています。
また、ホンダ「S660」といった、物理的にドアバイザーを付けることが出来ないオープンカーのような車両であれば、そもそもドアバイザーのご用意はしていません。
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たくさんのメリットやデメリットがあるドアバイザーですが、喫煙者の減少だけでなく、見た目がよくないなどの理由からも装着率が減ってきているようです。前出のヤナセスタッフは、「今後、ドアミラーレス化にもなっていく時代です。クルマの空調機能もさらに進化すれば、ドアバイザーもさらに減っていく傾向にあると思われます」と話します。
クルマの進化によって、なくなる可能性もあるドアバイザー。今後クルマを購入する際は、用途に合わせて装着の有無を考えてみるのがいいかもしれません。
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