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スーパー耐久公式テスト:TAIROKU RACINGが好スタート。新車両導入チームも好感触を得る

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スーパー耐久公式テスト:TAIROKU RACINGが好スタート。新車両導入チームも好感触を得る

 2月29日、ピレリ・スーパー耐久シリーズの第1回公式テストが富士スピードウェイで行われ、39台がエントリーした。

 デイセッションはいずれも天候に恵まれ、好タイムが連発。その中で、総合トップタイムを記したのは、山口大陸/本山哲/ニコラス・コスタ組のTAIROKU RACING GT-R GT3だった。

ピレリスーパー耐久シリーズ2020 富士スピードウェイ公式テスト 走行全車総覧

 今年はニューマシンも目白押しのスーパー耐久。その中でも特に注目を集めたのが、ROOKIE RACINGの持ち込んだ、トヨタ・GRスープラだ。当初はTRACY SPORTSのレクサスRC Fもエントリーしていたが、ST-1クラスを走ったのは、ROOKIE RACING GRスープラだけとなる。気になるタイムは1分46秒636がベスト。GT-4車両で争われるST-Zクラス勢を抑えたこともあり、まずは上々の結果と言えるだろう。


 ベストタイムを記録したのは蒲生尚弥で、最初のセッションでチェック走行を行い、そこから先はMORIZOらジェントルマンドライバーたちが周回を重ねたため、クラスレコードからは3秒遅れたが、まだまだタイムアップの余地はありそうだ。

「ニュルを走ったクルマの延長線上という感じです。クルマのバランスは良くて、乗っていて楽です。回頭性はいいですし、かなり電子制御、ABSやトラクションコントロールもしっかりとしているので、ジェントルマンの方にも乗りやすいクルマだと思います」

「直線もコーナーも両方いいバランスでできていますよ。結果を出すのはもちろんですけど、スープラとヤリスを少しでもいいクルマにできるよう、意見を交換し合って走れたら、と思っています」と蒲生。


 一方、井口卓人が中心になって走らせた、ROOKIE RACING GR YARISはST-2クラスの3番手につけた。トップ2台とは1秒と離れず、上々のスタートを切れたのは間違いない。

「まだ出来たてですが、もう軽快に走れるという印象です。今まで乗っていたクルマ(WRX)よりホイールベースは短いので、ちょっと高速コーナーと低速コーナーでハンドリングの差はあるんですが、走り出しにしてはいいタイムで、もうちょっと煮詰めていけば、いい勝負になると思います」

「ストレートスピードはちょっと差があるので、そのあたりどれだけコーナリングで詰められるか。コースやコンディションによって有利、不利が分かれそうな気がします」と井口。

 ちなみにST-2クラスのトップは大澤学/後藤比東至/石坂瑞基組のDAMD MOTUL ED WRX STI。8連覇に向けて、好感触が得られたようだ。

 総合のトップはST-XクラスのTAIROKU RACING GT-R GT3が獲得。セッション1でコスタがマークしたタイムを、セッション2で本山が更新し、久々の走行となるが、昨年の富士24時間で見せた速さを再現させていた。


 今年はフル参戦となる本山は「昨年、富士で乗っているので、チームもチームメイトもクルマも、全部知っているところですから、何も不安のない状況でテストに来て、いろいろスムーズに進みました」

「タイム的には想定どおりです。今年はチームとしてもフル参戦ですし、僕も誘ってもらって1年間参戦できるのはうれしい。チームに貢献して、みんなで力を合わせなければいけない耐久レースで、みんなが頑張れるようにアシストして、引っ張っていきたいですね」と語っていた。

 ST-Xクラスの2番手は、体制発表なったばかりのKCMG NSX GT3で、今回はエドアルド・リベラティとジョシュ・バードン、大津弘樹がドライブ。走行した5台は、ほぼ1秒で並んでおり、今年は例年以上の激戦が期待できそうだ。


 ST-Zクラスは、DAISUKE/元嶋佑弥/森山鉄也/ハマダタカアキ組のTKRI松永建設AMG GT4がトップ。ニューマシンとして注目された、アウディR8 LMS GT4とポルシェ718ケイマンGT4 MRは、それぞれ6台中5番手、6番手となったものの、今回がシェイクダウンとあって、まだまだタイムアップは可能なはずだ。

 A.T.FIELD Audi R8 LMSを駆る田ヶ原章蔵は「一発の速さでは他のクルマにかなわないかもしれませんが、耐久に強いアウディというのが売りです。トルクフルで、フラットにストレートもコーナーもぼちぼち。決勝の安定感が武器になりそうです」とコメント。

 BRP★SUNRIZE-Blvd 718GT4 MRの奧村浩一も、「すごくいい子ちゃん。ここまで何もトラブル起こっていないし、入ってきてからあまり手をつけてなくても、それなりのタイムが出ているのは、さすがポルシェという感じです。軽くて小さいから、ライトウェイトのスポーツカーという印象」と、ともに好感触を得ていたようだ。




 ST-3クラスでは、服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰組の埼玉トヨペットGreen BraveマークXが、そしてST-4クラスは久保凛太郎/細川慎弥/坪井翔組のGR Garage水戸インターGR86がトップ。ST-5クラスは2番手を1秒引き離して、谷岡力/大崎達也/西尾数早組のAKUAレーシングWITH RCFがトップとなった。

 サイバーフォーミュラーレーシングRFCが1台のみ出場のST-TCRクラスながら、このチームにはとっておきのニュースがある。藤井潤のパートナーとして、昨年の富士24時間もともに戦った荒聖治、そして鈴木利男がシーズンを通じて参戦することに。台数減が噂されるクラスではあるが、伝説のドライバーたちが盛り上げてくれることを期待したい。

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