■「RX-8」の終了とともに姿を消した「ロータリーエンジン」が復活する!?
東京モーターショー2019で世界初公開されたマツダ「MX-30」は、同社初の量産EVとして登場します。
【画像】観音開きもRX-8以来!? マツダ初の電動EV「MX-30」がカッコイイ!(30枚)
欧州では予約が開始されており、2020年後半(英国2021年)に納車予定です。日本への導入は未定ですが、早くても2021年後半から2022年になるのではないかといわれています。
MX-30は、マツダの新しい電気駆動技術である「e-SKYACTIV(イー・スカイアクティブ)」を搭載。AC同期電動モーターと35.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、欧州仕様は最大システム出力105kW(143馬力)、最大トルク265Nmの前輪駆動で、最高速度は140km/hとなります。
消費電力は19KWh/100km(WLTPを組み合わせ)で、MX-30の航続距離は200kmです。ブレーキペダルを使用したときには、回生システムによって効率的に電力を回収する仕組みです。
その一方で、EV仕様とは別に、MX-30に「ロータリーエンジン」が搭載される可能性があることが、英国マツダが2020年4月6日に発表したマツダ100周年を祝うリリースで明かされました。
マツダが初めて量産化に成功したロータリーエンジンは、ハウジング内でローター(回転子)を回して動力を得る内燃機関です。
ローターの回転運動をそのまま伝達できるため、レシプロエンジンより振動や騒音が少なく、また構造もシンプルにできるため、小型で軽量という利点があります。
1967年に「コスモスポーツ」に初めて搭載され、その後さまざまな車種に採用されましたが、2012年「RX-8」の生産終了に伴いロータリーエンジン搭載車は姿を消しました。
今回、MX-30に搭載される可能性があるロータリーエンジンは、発電用のエンジン(レンジエクステンダー)として機能するもので、かつてのロータリーエンジンそのものではありません。
マツダは、RX-8の終了後もレンジエクステンダーとしてのロータリーエンジンの活用を模索しており、新世代のロータリーエンジンは、EVの弱点である航続距離を補う目的として搭載されることになります。
マツダ技術説明会2018においてマツダ副社長の藤原清志氏は、ロータリーエンジンを活用したレンジエクステンダーの特徴について次のように説明しています。
「まずは小型で軽量なことです。コンパクトであり、モータールーム・モーターコンパートメント内のレイアウトが容易であり、スペース効率を高められます。
次に、ロータリーエンジンならではの低振動、低騒音性です。エンジンが作動しても高い静粛性を保つことができ、バッテリーEVならではの、静かで快適な移動空間を阻害することがありません」
2013年11月に発表された試作車は、「デミオEV」のトランクスペース下にロータリーエンジンによるレンジエクステンダーを搭載することで、400kmの航続距離を達成できる可能性を持っています。
ロータリーエンジンは、優れた動力性能と環境性能を両立できる高いポテンシャルを持ったエンジンという新たな役割を与えられて復活するということになりそうです。
※ ※ ※
マツダは革新的なエンジンを開発するメーカーとして実績があります。
ロータリーエンジンもそのひとつですが、最近では、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの良い部分を両立させた世界初のSPCCI燃焼(火花点火制御圧縮着火))を採用した「SKYACTIV X」という世界初の内燃機関を開発し、「マツダ3」と「CX-30」に搭載しました。
ガソリンエンジンならではの高回転までの伸びの良さと、ディーゼルエンジンの優れた燃費・トルク・応答性といった特長を融合し、人馬一体の走りと優れた環境性能を両立したエンジンとして、SKYACTIV Xの活用が期待されています。
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みんなのコメント
「ロータリーエンジンは水素との相性がいいんじゃー!!」とか言って
RX-8で実験車作ってたけどアレどうなったん笑?