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ラリーがおれの戦場だ!ハセガワ製プラモ「ランエボIV」の1997年サファリ仕様を本気で作る!【モデルカーズ】

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ラリーがおれの戦場だ!ハセガワ製プラモ「ランエボIV」の1997年サファリ仕様を本気で作る!【モデルカーズ】

前年の快進撃を受けWRC連覇へ繋げた第二世代エボ

三菱がかつて販売していた小型セダン、ランサー(海外市場向けのモデルは今も存在)は、1973年の初代以来、スポーティなイメージを持ち味としてきた。それは単にイメージにとどまらず、実際にモータースポーツ、特にラリーにおいて活動を続けてきたのであるが、そんなランサーの中でも、特にラリーでの活躍を強く想起させ、幅広い世代に人気を博してきたのは、ホモロゲモデルであるランサー・エボリューション(ランエボ)だろう。

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【画像75枚】見事に仕上げられたサファリ仕様と、その工程を見る!

初代モデルからラリー車両のベースグレードとしてはGSRがあり、このネーミングはあの名車ランサーEXターボにも受け継がれ、その後もランサーのトップモデルとして継承されてきた。四代目ランサー(1991年デビュー)にも1800GSRが存在していたのだが、これをベースとして、WRCの出場資格を取得するため1992年にリリースされたモデルが、最初のランサー・エボリューションである。

1800GSRをベースとしつつ、その上のクラスのギャランから、VR-4用のエンジンとドライブトレインを移植した、というのがその成り立ちだ。このエンジンは2L直4ツインカムターボの4G63型で最高出力は250psを発揮、フルタイム4WDの駆動系と組み合わされ、小型のボディと相まって破天荒な走行性能を実現した。四代目ランサーをベースとした第一世代のランエボは、毎年のWRCレギュレーションに合わせてII、IIIと進化を遂げ、中でもIIIでは大型のリアウィングと開口部の大きなフロントバンパーという派手な外観をまとうようになり、以後これがランエボのトレードマークともなっていった。

ベースであるランサーは1995年にモデルチェンジ、五代目へと進化。これに併せ、新たなランエボはエボリューションIVとして1996年に登場した。ここで大きく変わったのはエンジンのレイアウトで、先代とは左右を反転。これにより駆動ロスの低減が実現されたという。また、リアサスペンションにマルチリンク式を採用、それだけでなくアクティブ・ヨー・コントロール(AYC)という新技術を導入。これはコーナリング時の後輪の駆動力を、挙動に応じて左右で変化させるというものである。エンジンは引き続き4G63であったが、エボIIIでは270psまでアップした最高出力はさらに280psへと高められていた。

ランエボは前述の通りWRC出場のために生まれたモデルである。投入初期から好成績を収めた訳ではないものの、1995年にはスウェディッシュラリーにて初の総合優勝、しかもワンツーフィニッシュという快挙を成し遂げた。翌年にはシリーズ中5勝を挙げてドライバーのトミ・マキネンがチャンピオンを獲得。本題の1997年サファリラリーでは、前年マキネンがサファリ初出場にして初優勝を飾ったことから、同様にランエボ‐マキネンのコンビネーションが優勝の最有力候補であったものの、度重なるパンクに悩まされ結果はリタイアに終わっている。

しかし、シリーズ全体を通して言えばマキネンは快進撃を続け合計5戦で優勝、前年同様にドライバーズタイトルを勝ち取った。この勢いはとどまるところを知らず、マキネンは1996年から1999年まで4連覇を達成し、三菱自身も1998年にはマニュファクチャラーズタイトルを初めて手中に収めている。1990年代後半のWRCはまさに、ランエボのものだったのである。

ホワイトメタル製の追加パーツをどう扱うかがカギ
IV~VIとなる第二世代ランサー・エボリューションだが、1/24スケールのプラモデルとしては、ハセガワ、タミヤ、フジミの3社からキット化されている。ハセガワは特にWRC出場マシーンのキット化に熱心で、1997年のエボIVもいくつかの仕様でリリースしており、サファリラリー仕様もラインナップされた。ここでお見せしているのは、このハセガワ製ランエボIV 1997年サファリ仕様を制作した作品である。

キットはこの仕様の特徴である大型のアニマルガードとシュノーケルダクト、そして補助灯がホワイトメタルパーツで付属。さらにエッチングパーツと、マッドガード用の軟質素材がセットされている。初版は20年以上前のもののため、やはり金型の疲れも少々見受けられるが、「組みにくい」ということは決してない。繰り返された再販のせいか、ボディのサイドラインにやや乱れが生じているが、そこを修正し、さらに足周りに微調整を加えると素晴らしい仕上がりとなる。

この仕様での問題は追加されたメタルパーツの扱いだ。素材の性質上どうしても歪みや形状の修正が必要であり、取り付け位置の確認も重要となる。組み始める前の段階で形状修正や調整をし、充分に確認しておくべきである。また、メタルであることによる重さも考えると、取り付けにはガッチリとした強固さも必要だ。

作例のボディカラーは、ガイアのピュアホワイトとフィニッシャーズのスーパーシェルホワイトを2:1の割合で調色したもの。デカールはカルトグラフ製のしなやかなものだが、一部サイズの合わない箇所が見受けられたという。あえて修正せず、デザインの一部として見えるように対応したとのことだ。若干のディテールアップも行いつつ制作したので、その詳細については、工程写真に付したキャプションをお読み頂きたい。

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みんなのコメント

11件
  • 私は三菱VR4RSに乗ってますが、RSこそ競技車両ですよ!
    ランエボにもRS使用があったはずです。
    RSは何も付いておらず、パワーウィンドーなしやホイール(鉄板)
    でした。
    車両自体を自由に改造して楽しむのがRSですね!
    VR4RSとランエボRSも同じなのですがLSDやクロスミッションが
    組まれてることですね。
    あとファイナルギアもちがったはずです!


  • 三菱黄金時代だねぇ
    もう来る事は無いけど
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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