東京都は2022年7月15日、電気自動車の補助金を75万円まで拡充することを決定した。その理由は現在の電力危機に対応するため、電気自動車(BEV)やビークル・トゥ・ホーム(V2H)などの導入を積極的に促進するためとしている。
なお、BEV、PHEVの車両購入費補助については、すでに4月27日から受付を開始していたが7月15日より金額を増額して受付を開始することになった。またV2H機、合わせて設置する太陽光発電システムの機器費と事費補助についても、7月15日からから新たに受付を開始している。
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4月1日からの初年度登録のBEV、PHEVの購入補助金は以下の通り。つまりBEVを購入した場合は45万円、さらに自宅で使用する電力を再エネ電力メニューを契約した場合は15万円増額され60万円に、さらに太陽光発電システムを自宅に導入した場合はさらに15万円増額され75万円の補助金となるのだ。
また、購入補助金だけでなく、V2H機の導入、太陽光発電システムの導入そのものにも補助が行なわれる。
BEV車両と家庭電源を接続するV2H機は最大50万円(機器費と工事費の合計の2分の1)、BEVまたはPHEVとV2H、さらに太陽光発電を導入する場合は機器費と工事費全額(最大100万円)が補助される。
この施策は、実際には一戸建ての家庭に限定されるが、国の施行している「クリーンエネルギー自動車導入促進(CEV)補助金」に加え、東京都の補助金の最大限をプラスすると、100万円を超える補助金が得られるのだ。さらに、東京都の区によっては区独自のBEV補助金も設定されており、その金額もプラスされる。
ちなみに、日産サクラの最廉価グレードの「S」を購入する場合、車両価格は233万3100円で、国のCEV補助金と東京都の最大補助金の合計は130万円で、実質103万3100円で購入できる。また三菱のeKクロスEVの最上級グレード「P」の価格は293万2600円で、補助金を差し引いた実質購入金額は163万2600円で購入可能となる。
全国的に見て、東京都は財政的に最も余裕があるため、こうした補助金もトップレベルとなっているのが現実だ。ちなみに神奈川県は最大20万円で、予算総額が少ないためすでに受付終了となっている。
東京都EV補助金受付:https://www.tokyo-co2down.jp/subsidy/ev
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