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新世代スモールフェラーリの「348」は、まさに小さなテスタロッサだった【スーパーカークロニクル/030】

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新世代スモールフェラーリの「348」は、まさに小さなテスタロッサだった【スーパーカークロニクル/030】

1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、フェラーリ 348だ。

フェラーリ 348(FERRARI 348:1989-1994)
フェラーリ 348は、1989年のフランクフルト モーターショーでワールドプレミアされた。前年の1988年に総帥エンツォ・フェラーリが死去して以来、フェラーリが発表する初めての完全なニューモデルとして注目を集めた。

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348の最大のハイライトは、もはや古典的となったチューブラースペースフレームと決別した、最初の生産型フェラーリとなったことだ。新しいシャシはプレススチール製のモノコックとなり、一部エンジン支持に鋼管フレームは残されたが、コンセプトは刷新されたといっていいだろう。

エンジンの搭載方式もリアミッドという位置は変わらないものの、V8エンジンは縦置きに、トランスミッションは横置きにして組み合わされる新方式が開発された。車名の348は3.4Lの8気筒を意味する。tbとtsがあるが、tはイタリア語で横置きを意味する「trasversale(英語のtransverse)」、bはベルリネッタ(クーペ)、sはスパイダーの頭文字に由来する。308や328同様、スパイダーとはいえタルガトップを採用していた。

フルオープンのスパイダーも追加設定
テスタロッサをひと回り小さくしたようなボディのデザインは、例によってピニンファリーナの作。サイドマウントのラジエター冷却用エアインテークに装着されたフィンや、リアエンドの横幅いっぱいにマットブラックのスリットがつき、その奥にテールランプを置くデザイン処理は、とくにテスタロッサとの近似性が強い。フロントの格子状グリルは、フェラーリの伝統を守るためのダミーだ。

エンジンは、ボア85.0×ストローク75.0mm、総排気量3405ccの90度V型8気筒4バルブDOHC。潤滑は搭載位置を少しでも低くして重心を下げるため、ドライサンプ方式が採用された。圧縮比は10.4で、これに燃料噴射と点火系を統合制御するボッシュ・モトロニックM2.5を組み合わせて、最高出力は300psを発生。1.4トン近いボディを275km/h(公称)の最高速に乗せると同時に、0→100km/h加速は5.6秒、0→1000m加速は24.7秒という性能を発揮した。

348はtb/tsとも1993年にマイナーチェンジされて348GTB/GTSとなり、エンジンは320psにパワーアップされ、外観はボディ下部まで同色にペイントされた。また、その直前にはフルオープンの348スパイダーも追加設定されている。マイナーチェンジ前の348tbは2894台、348tsはそれより約30%多い4288台が生産され、オープンモデルの人気の高さを実証した。

フェラーリ 348tb 主要諸元


●全長×全幅×全高:4230×1895×1170mm
●ホイールベース:2450mm
●車両重量:1465kg
●エンジン種類:90度V8 DOHC
●総排気量:3405cc
●最高出力:300ps/7200rpm
●最大トルク:33.0kgm/4200rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・95L
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:ミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前215/55ZR17、後255/50ZR17

[ アルバム : フェラーリ 348 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

2件
  • なので長らく中古市場でバカ安だった
    テスタも悪評しか無かったから
  • 今まで色々なスポーツカーに乗ってきました。
    ユーノスロードスター、ビート、キャデラックCTS Vクーペ、アルファ4Cなど色々なスポーツカーに乗ってきました。
    そんな中でも1番面白いスポーツカーだと思います。色々な評価がありますが乗れば分かります。
    ミッドシップ、NA、MT等スペック的にも良いのですが、シフトフィール、エンジンフィール、音、スタイリング。今まで所有したスポーツカーの中でいちばん良いと思ってます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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