春の訪れを肌で感じられる今は、オープンカーを楽しむには、今はまさに絶好のタイミングだ。とはいえ、さまざまな理由から購入のハードルの高さを感じる人もいるだろう。そこで昨春からオープンカーライフに返り咲いた筆者が、オープンカー購入時の注意点やお手頃モデルを紹介する。
文/大音安弘、写真/大音安弘、ベストカー編集部、ダイハツ、マツダ
春はオープンカーだぜ!! アンダー100万円で狙え!! 超絶ねらい目オープンカー3選
■オープンカーならではの心地よさが最大の魅力!
開放感こそがオープンモデルのみが持つ最大の魅力だと初代BMW Z4を所有する筆者は強調する(写真はレクサスLC500コンバーチブル)
心地いい春風に誘われるまま屋根を開け放ち、季節の移ろいを全身で感じられるのがオープンカーの魅力のひとつ。どんなに大きなサンルーフ付きのクルマでも、その開放感には敵わない。
もし、気温の上昇や降雨などの天候の変化が生じても、屋根を引き出し、エアコンを付ければ、快適な移動空間へと早変わりする。なんとも欲張りな存在なのだ。それでもオープンカーを所有したことがない人は、周りの視線が気になるなんて気持ちもあるだろう。
もし、あなたが絶世の美男美女ならばそれは諦めるしかない。あなたが魅力的なのが悪い。確かにオープンカーは、キャビンを遮るものがないため、乗員や車内は背の高いクルマからは丸見えなので、貴重品や手荷物などを守るための防犯対策と意識が大切。ただ、視線のほとんどはクルマに向けられているものなので、ドライバーや乗員は気にする必要などない。
筆者自身、初めてオープンカーを購入した頃はオープンで乗ることが照れくさかった。しかし、しばらくすると、オープンの心地よさが勝ってしまい、まったく気にならなくなった。景色が美しい場所はもちろんだが、オープンにすることで、日常のドライブさえいつもと違う感覚が楽しめる。それがオープンカーライフの醍醐味なのだ。ぜひ、それを皆さんにも味わって欲しい。
■中古オープンモデル購入時に気を付けたい最大のポイントとは?
初代コペンの電動トップモデル
オープンカーを購入する際の最大のポイントは、ソフトトップか、それとも電動格納式リトラクタブルハードトップのいずれかを選ぶか。個人的にはソフトトップのほうがおススメ。その理由はソフトトップならば手動式も選べるからだ。
電動式は車両から降車せずとも、ちょっとした時間で開閉ができるのがメリット。しかし、その利便性には故障というリスクが伴う。ソフトトップとハードトップともに電動ポンプが故障ポイントのひとつとなっている。
特に電動ハードトップは、開閉機構も複雑なので、そこでトラブルがあると厄介な場合もある。故障個所は車種や固体によりさまざまだが、故障のリスクがあることをお忘れなく。購入時の作動チェックはもちろんだが、販売店に故障時の対応も尋ねておくといいだろう。
ソフトトップの場合は幌の状態を要チェック。幌の張替えも、決して修理代は安くないし、修理経験がない店では、修理対応を断られてしまうこともあるからだ。
また、幌の傷みが少ないクルマは張り替えずみだったり、そもそも内外装の状態もよかったりする。新車時の幌のままならば、保管状態や前オーナーの扱いを推測する目安にもなる。
そして、ソフトトップとハードトップともに雨漏りがないかもチェック。ウェザーストリップなどゴム系の傷みで、雨漏りが生じるケースがあるからだ。さらに内装やエアコンからカビ臭さがないか、内装などに雨ジミが見られないかにも注意を払いたい。もちろん、可動部はすべてチェックすること。特にエアコンはちゃんと冷えるか、試そう。
ここからはお手頃だけど、オープンカーとして魅力の高い3台を紹介しよう。
■初代BMW Z4(E85型)
筆者が所有する初期型の初代BWW Z4の2.2i
レトロデザインのBMWオープンカー「Z3」の後継車として、2003年に日本導入が開始された初代Z4。Mモデルの「Z4 Mロードスター」は高値で取引されているが、通常のソフトトップモデルは20万円台のものも流通するなど、まさに底値といってもいい。
エンジンは2.2L、2.5L、3Lの3種類があるが、流通の中心は2.2Lの「2.2i」と2.5Lの「2.5i」のもの。もちろん排気量の差はパワーの差を生むのだが、すべて直6なので、いずれもBMWらしさは味わえる。
トランスミッションは前期の3LにはSMGの設定があったが、ほかはすべてATのみ。年式や仕様よりも、内外装の状態や走行距離が価格に左右しており、コミコミ100万円+αの予算でも、コンディションのよさそうなものが狙える。
やはり、電動ソフトトップは故障の定番なので、おススメは前期型の「2.2i」と「2.5i」の手動式ソフトトップ。ちなみに、筆者の愛車は初期型の2.2i。手動式ソフトトップの低走行のものを購入した。
■初代ダイハツ コペン(L800型)
初代コペン。2002年に誕生し、以後2012年まで10年間販売され、多くのファンから愛された
2代目となった今もその愛らしいスタイルで、多くのファンを惹き付けている初代コペン。2002~2012年の10年間も販売されたこともあり、流通量も多め。しかもMT車だって選べる。
軽とはいえ、職人が腕をふるった丁寧な生産体制や技術陣の強いこだわりもあって、エンジンとサイズ以外は軽の枠を超える1台だ。ダイハツ車だけに、基本的には頑丈。私の友人も長く通勤車として愛用していたが、大きなトラブルの話は聞いたことはない。
初期のみに存在した脱着式ハードトップ「ディタッチャブルトップ」を除き、すべて電動格納式ハードトップの「アクティブトップ」が標準。開閉機構の電動ポンプが壊れることもあるが、リビルトパーツや現行型コペンのパーツを流用したアップデートを行うショップもあり、故障の際も安くはないが直せない額ではないので、恐れることはない。
価格は20万円台から200万円越えまでと幅広いが、全体の7割は100万円以下のもの。手軽なオープンカーとして愛されたためAT車が多いが、MT車も探せば見つけられる。ただ、予算を絞るならば狙い目は低走行のAT車だ。
■3代目マツダロードスター(NC型)
2005年にFMCを受けた3代目マツダロードスター。歴代モデルで最大排気量となる直4、2LDOHCエンジンを搭載している
2005~2015年の期間に販売された3代目ロードスターは、歴代モデルで最も車室が広いこととパワフルな2Lエンジンであることが大きな魅力。さらに歴代初のリトラクタブルハードトップモデルの「RHT」も設定された。
ライトウェイトスポーツなので、MT車のソフトトップがおいしいと思われがちだが、オープンカーライフを主軸に考えれば力強い2Lエンジンと6速となるATでも充分に運転も愉しめる。
また、ロングドライブ派には現行型の1.5Lと比べて高速クルージングが快適なのもポイント。100万円の予算でもMT車は見つかるが、主力はAT車。希少だが、RHTも見つかる。ただ、ロードスターは軽さが武器。ソフトトップ自体も軽くて手動操作も楽なので、ソフトトップもいい選択だ。
今回はふたり乗りのオープンカーのみの紹介となったが、4人乗りオープンカーも4人で使うにはベース車が4,5人乗りであっても、構造が異なるため、ちょっと厳しい面もある。
また、走行中の風の影響も後席のほうが受けやすい。後席付きのオープンカーを狙うならば、ぜひ試乗時に後席もチェックしておくべきだろう。
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みんなのコメント
それは素人考えだとオープンの玄人さんに怒られるぞ。
絶対冬だ!てな。