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リコール対応も無線アプデで BMW i5 ツーリング 長期テスト(3) エア圧で航続距離は変わる?

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リコール対応も無線アプデで BMW i5 ツーリング 長期テスト(3) エア圧で航続距離は変わる?

積算1万4207km ソフトの無線アップデート

BMW i5 ツーリングの長期テストが始まって初めて、ソフトウエアの無線アップデートが必要になった。タッチモニターによると、所要時間は約20分とのこと。しばらく乗らない時間に設定して、戻ってきた時には完了していたから、実際にかかった時間はわからない。

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アップデートで改善された項目は、次の通り。ドライブモードのエフィシェンシーが、デフォルトになってしまう可能性の修正と、アップル・カープレイの安定性の向上。もっとも、これまで不具合は感じておらず、変化もわからない。

積算1万4769km リコール対応も無線アプデで

i5 ツーリングにリコールが報告されたようだが、車両へ診断ソフトウエアがダウンロードされ、すぐにはディーラーへ持ち込む必要はないそうだ。しかし、該当内容は軽微なものではないらしい。

BMWは信号干渉と表現しているが、ブレーキ自体は問題なく動作するものの、ABSとスタビリティ・コントロールが正常に機能しない可能性があるという。新しい診断ソフトウエアは、その干渉状態を検出するものらしい。

ただしこの不具合も、次の無線アップデートで解決される予定だそうだ。近々にリリースされるのだろうか。

積算1万5326km 氷点下の朝に2.1barへ低下

BMW i5 ツーリングは、頻繁にドライバーへメッセージを報告してくる。直近では、気温の低下に伴い、タイヤの空気圧が低めになったことがタッチモニターへ表示された。

デフォルト値は、前後とも2.6-2.7bar 。暖かい季節には、確かにそのくらい空気が入っていた。ところが、冬の初めに2.4barへ低下。筆者は1人で乗ることが多く、荷物も殆ど積まないから、そのまま走らせていた。i5 ツーリングも、許容範囲だと判断していた。

むしろ、エア圧が少し下がったことで、乗り心地は良くなったように感じていた。ボディの上下動を抑えられた方が、写真の写りもシャープになる。大きなステーションワゴンは、試乗レポートの撮影用車両として、活躍する場面が少なくない。

そんな理由で、実験的に筆者は様子を見ていた。しかし、今シーズンの冬はかなり冷える。氷点下の朝に2.1barへ落ち、そろそろ空気を補充した方が良いと、i5 ツーリングが提案してくれたのだ。筆者も、それには強く同意した。

平均的なステーションワゴンなら、心配するほど低い値ではないものの、車重のかさむi5 ツーリングは高めの値が必要になる。というわけで、デフォルト値へ戻すことにした。

せっかくだから、タイヤの温まり具合でエア圧がどう変化するのか、確かめてみることに。鋭めの加減速を繰り返し、タイヤの表面温度を8度高くすると、このクルマではエア圧が0.1bar上昇するようだ。空気は、温まると膨張する。

気温で大きな影響を受ける駆動用バッテリー

エンジン車の燃費と同様に、タイヤの空気圧で、モーター車は電費が変化する。加えて、気温でも駆動用バッテリーの効率は大きな影響を受ける。最近の寒波の影響で、i5 ツーリングの航続距離は大幅に短くなっていることは間違いない。

気温が高い頃には、100%まで充電すれば、400km前後を走ることができた。しかし氷点下近い気温になると、丁寧に運転しても340km程度へ低下してしまう。

今週は、ロンドンの外れにあるAUTOCARのオフィスへの通勤や、グレートブリテン島中部、ゲイドンにある英国自動車博物館、いつものジムやスーパーなどを訪れ、合計323kmを走りきった。自宅の充電器へ繋いだ時のバッテリーの残量は、4%だった。

カタログ値の航続距離が甘い数字だということは、重々承知している。気温による性能の変化も、これまでの試乗で何度も体感してきた。しかし、一般的なユーザーの理解度がそうだとは限らない。

BMWは、i5 ツーリングの航続距離を最大498kmだと主張し販売している。しかし真冬だったり、暖かい季節でも高速道路を巡航させると、3割程度は短くなる。その事実を目の当たりにし、落胆する人は少なくないだろう。

タイヤの空気圧で航続距離はどのくらい変わる?

タイヤの空気圧で、航続距離にはどんな変化があるのだろうか。まずは、BMWが推奨するデフォルト値で走り、エア圧が少し高めの設定とで、比べてみたいと考えている。1番高効率な、エフィシェンシー・モードを選んで。

奇跡のような数字は期待していないが、i5 ツーリングなら、発進直後から検証をスタートできる。エンジン車のように、水温や油温が充分に上昇するまで、しばらく時間がかかることはなく、エネルギーを無駄にせずに済む。

同様に、駐車場から公道へ出るまでの短時間で、真冬でもドライバーを温めてくれるのはうれしい。どんなクルマにも、良し悪しはつきものだ。

テストデータ

気に入っているトコロ

温水のウオッシャー:ボンネットの表面が凍るほど寒い朝でも、加熱されたウオッシャー液がフロントウインドウの霜を溶かしてくれる。

気に入らないトコロ

時々間違えるカーナビ:右折すると、逆走だと毎回カーナビから警告を受けるT字路が、近所にある。数秒後には、ドライバーが正しいと理解し黙ってくれるが。1度は誤ってくれてもいいのに。

テスト車について

モデル名:BMW i5 M60 xドライブ・ツーリング(英国仕様)
新車価格:9万9090ポンド(約1932万円)
テスト車の価格:11万6060ポンド(約2263万円)

テストの記録

航続距離:415km
電費:4.1km/kWh
故障:なし
出費:なし

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