■契約は1年プラス1年のオプション
マネージャーのアルベルト・ベルガニと一緒にオーストリアのKTM本社を訪問し、移籍に向けて話し合いを持っていたドゥカティ・ファクトリーのダニーロ・ペトルッチが、早くも同社と契約について同意書を交わしたという情報が、ヨーロッパ現地メディアから入ってきた。契約は1年プラス1年のオプションで、2年目に関してはKTMに有利な内容になっているという。報酬については、2019年の約50万ユーロ(約6千万円)、2020年の約75万ユーロ(約9千万円)を上回る金額になると見られている。
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現在サテライトのプラマック・レーシングに所属するジャック・ミラーがファクトリー・チームへの昇格を決め、エースのアンドレア・ドヴィツィオーゾの契約更新が濃厚なこともあり、イタリア出身の29歳は、MotoGP残留に向けて移籍先を探していた。速やかに合意へと至った背景には、現在レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングに所属し、レプソル・ホンダ・チームへの移籍が噂されるポル・エスパルガロの離脱が、確定的になったことがあると推測されている。エスパルガロはKTMとの契約により、9月15日まで他のメーカーと契約できないと言われているが、何らかの進展があったのかもしれない。
アプリリアへの加入も噂されていたが、アンドレア・イアンノーネのドーピング問題によりシートに空きができるかを含め、先行きが不透明なため、先に好条件を示したオーストリア・メーカーと話を進めたということだろう。
ヘルメットのNolan(ノーラン)グループの代表も務めるベルガニは「巨大で強力なKTMによるMotoGPプロジェクトの一員になるのには最適な時期かもしれませんね。我々が加われば彼らが目標として設定した結果を達成する可能性があると私は思います。何年か前にもライダーとしてダニーロを提案しましたが、彼(モータースポーツディレクターのピット・ベイラー)は、そのことをよく覚えていましたよ」と語っている。
■クラッチローはWSBKへと転身か?
もうひとり、KTMへの移籍が噂されていた現LCRホンダのカル・クラッチローは、10月に35歳を迎える年齢がネックとなったようだ。エナジードリンクのレッドブルをタイトルスポンサーに持つチームにとって、このイギリス生まれのファイターが、ヘルメットに“M”の引っ掻きロゴを大きく入れているように、ここ何年もモンスターエナジーのスポンサードを受けていることも少なからず影響した。
クラッチローについては、2020年いっぱいでLCRホンダから離脱すると囁かれているが、これはエスパルガロのレプソル加入に伴ってはじき出される格好のアレックス・マルケスがLCRに加入することが前提となっている。2021年のLCRホンダは、ファクトリー・マシンを供給される絶対王者マルクの実弟アレックス、進境著しく、ホンダ、出光興産の戦略的な理由もある中上貴晶の2台体制が予想され、アプリリア、ドゥカティと接触するも交渉は不調に終わった様子だ。
そこで出てきたのが、クラッチローWSBK(スーパーバイク世界選手権)転身の噂だ。5年連続チャンピオンのジョナサン・レイが新たに複数年契約を締結、2020年の開幕戦オーストラリア大会で優勝したアレックス・ロウズが契約を延長したカワサキ・レーシング・チーム・ワールドSBKは空きが無いものの、Pata・ヤマハ・ワールドSBK・オフィシャル・チームのマイケル・ファン・デル・マーク、Aruba.it レーシング-ドゥカティ・チームのチャズ・デイビスの契約が2020年で切れる等、その他のファクトリー・チームに関しては、MotoGPに比較して体制が流動的となっており、ファクトリー体制での参戦を再開したチーム・HRCでアルバロ・バウティスタと共にCBR1000RR-Rを走らせる可能性も十分にある。
右足首に負った怪我の影響や家族との時間を大切にしたいとの気持ちから一時は2020年での引退を匂わせていたが、最近は現役続行に向けて意欲を見せているというクラッチロー。2009年にヤマハでWSS(スーパースポーツ世界選手権)のタイトルを獲得し、2010年に同じくヤマハでWSBKに参戦したベテランのWSBK復帰は果たしてあるのだろうか? 去就に注目が集まるところだ。
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みんなのコメント
結果か全て。
応援してたんだよ。