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待望の新型アルトワークスがついに登場! 今わかっているスズキ新車戦略のすべて

掲載 更新 46
待望の新型アルトワークスがついに登場! 今わかっているスズキ新車戦略のすべて

 軽自動車ではジムニーやハスラー、登録車ではソリオなど、どれも新車を出せば売れる状態が続いているスズキ。

 スズキの2021年は、ラインナップの要となる9代目アルト、アルトワークスのフルモデルチェンジが年末に控えている。

改良!? 改悪!? ビッグマイチェン車のデザイン通信簿

 さらに最重要車種のワゴンRやエスクードなど、今後2年ほどの間に登場するスズキの新型車について、今わかっているすべての情報をお届けしよう。

文/遠藤徹
写真/ベストカー編集部 ベストカーweb編集部 スズキ

【画像ギャラリー】 ファン待望の「次世代スズキ」の新型車たちをベストカーweb謹製のCG画像でチェック!!

新型アルトは2021年末に登場予定

2014年12月に登場した現行アルト

 スズキの新型車は、まずアルトシリーズの世代交代が2021年末に予想される。

 現行アルトの登場が2014年12月22日だから7年ぶりの世代交代となる。イメージリーダーであるスポーツバージョンの「アルトワークス」もほぼ同時にフルモデルチェンジする予定。

新型アルトの予想CGイラスト。次期型は2021年末に登場予定(予想CGイラストはベストカーが製作したもの)

 さらにアルトラパンもセットで次期型の開発プロジェクトが稼働しているはずである。

 アルトシリーズはスズキの軽自動車のクルマ作りの長い歴史の過程で常にリード役を果たしてきたわけだが、最近はトレンドの変遷で軽自動車における主役の座はスーパースペースワゴンのスペーシア、ハイトワゴンのワゴンR、クロスオーバーSUVのハスラーに移っている。

 アルトがオーソドックスで燃費のよい5ドアハッチバック、アルトワークスがスポーツバージョン、ラパンは上級で個性派といったクルマ作りの各基本コンセプトは次期型にも引き継がれるだろう。

 次期型ではプラットフォームを新設し、パワーユニット、駆動系、足回りが刷新される。

 標準タイプのアルトは現行モデルだと、コストを抑えながら軽量化とパワーユニットの高率アップなどで燃費のよさ、80万円台からの設定と車両本体価格の安さをウリとしている。

 しかしながら次期型では100万円を切り90万円台を維持するものの、ベーシックグレードに限定し、主軸グレードは100万円台を超え、20万円前後上乗せした価格設定になると思われる。

 地球温暖化に対応させるための電動化、安全対策強化などでの開発コストが嵩んでおり、従来のような燃費重視はトレンドに合わなくなっているためである。

 電動化はスズキの場合、マイルドハイブリッドを実用化し、すでに軽自動車分野ではスペーシア、ワゴンR、ハスラーに搭載し、中心的なパワーユニットになっている。

 また安全対策は予防安全で安全パッケージの「スズキセーフティサポート、衝突安全対応の「TECT」などで対応し、これらの採用で従来アルトの低コスト、軽量化を図る。

 2030年代では純ガソリンエンジンの廃止で、フルハイブリッド化が進んでいくが、今回は間に合わず次の世代に行われると見ている。

最後の純ガソリンスポーツ車!? 新型アルトワークスも用意される!

数少ない軽自動車のホットハッチ、現行アルトワークス

 現行モデルのアルトワークスは、軽のホットハッチとして貴重な存在。2030年代には、軽自動車も純ガソリン車の新車販売が禁止されるため、純ガソリン車最後の軽スポーツモデルとなるかもしれない。

 軽自動車の場合、最高出力が64psの自主規制がある訳だが、あとは最大トルクをいかに稼げるかの課題。これをボディ剛性や足回りの強化、ハンドリング、スポーツタイヤとのマッチングでどこまでレベルアップを図れるかであろう。

新型アルトワークスの予想CGイラスト。軽自動車のホットハッチとして次期型も用意される(予想CGイラストはベストカーが製作したもの)

 搭載されるエンジンは現在のR06A型からターボとしては初のR06D型へと進化。このR06D型はすでにNA版がハスラーなどに搭載されている。

 ボア×ストロークが異なる別モノで、ロングストローク化されたことでより中速域のトルク特性が改善され、燃費とレスポンスが向上する。

 その一方で、スズキがコペンやS660に対抗する2シーターオープンモデルの開発をしているという情報もスズキ関係者から聞いている。

 コロナ禍による景気悪化もあり、今後どうなるかわからないが、情報が入り次第、お伝えしていこう。

次期アルトラパンは2022年中盤か

現行アルトラパン。新型は2022年中盤と予想

 次期型アルトラパンはキープコンセプトでの世代交代となる。従来モデルの登場は2015年6月3日、その後2020年10月14日にビッグマイナーチェンジし、内外装を一新したばかりだから、こちらの世代交代は2022年中盤に先送りされる可能性もある。

 個性的なエクステリアとオシャレな内装を重視した仕立てでパワーユニットは660ccNAのみだった。

 次期型では電動ユニットのマイルドハイブリッドもラインアップされ、2030年に向けた燃費規制に対応するスタンスに備えるはずである。

新型エスクードは2021年中盤に登場予定

現行エスクード。生産はハンガリーとなる

 2015年に登場した、4代目となる現行型はハンガリー生産となったエスクード。欧州ではヴィターラの名で販売されている。

 新型エスクードもハンガリー生産となり、モノコックボディのライトSUVというコンセプトに変化はない。

 エンジンは直4、1.4Lターボに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた新世代パワーユニットが搭載されることになる。このほか1L、直3ターボ仕様も設定されそうだ。

 新型エスクードのフルモデルチェンジ時期は、最新の情報では2021年中盤と聞いているが、コロナ禍ということもあり流動的だ。

新型エスクードの予想CGイラスト(ベストカーが製作したもの)。フルモデルチェンジは2021年中盤登場予定

 基本的には現行型を踏襲し、横置きエンジンを搭載したFFベース車となり、電制4WDの「ALL GRIP」も設定される。そのボディサイズは全長4200mm前後となり、現行型から少し大きくなる。

 サイズ的には、C-HRやヴェゼルなど実力派モデルたちが群雄割拠する売れ筋のコンパクトクロスオーバーSUVカテゴリーに属することになる。

そのほかの新型車の情報

現行ワゴンR

 新型ワゴンRだが、最新の情報では、電動化をさらに進めるべく発売が遅れており、2023年頃になるという情報が入ってきている。

 他方、2020年前半に、ワゴンRに両側スライドドアの派生モデルを発売するという情報も入ってきている。

新型ワゴンR(発売が遅れており、2023年頃になる見込み 画像はベストカー予想CG)

 そして、気になるジムニー&ジムニーシエラの最新情報。まず納期だが、ジムニーが約1年、ジムニーシエラが8ヵ月と最近になってシエラのほうが約4ヵ月短縮している。現行モデルの登場が2018年7月5日だから、2年半が経過している。

 両モデル合わせて月産5000台規模とフル生産を続けているが、それでも間に合わず5万台以上のバックオーダーを抱え続けている。

 2019年4月頃にはインド工場で現地生産をして海外向けをカバーする計画だったが、サプライヤーの部品調達が新型コロナウイルス蔓延の影響でできなくなり、計画は先送りになっているようだ。

 空前の人気となったジムニー/ジムニーシエラだが、最近のマーケットニーズのなかで、現行の3ドアに加えて、5ドア車の設定の声が強まっている。この要望はメーカーのスズキには届いているのは確実である。

新型ジムニー5ドアの予想CGイラスト。まだ発売の決断をしていない。今のところ望み薄(予想CGイラストはベストカーが製作したもの)

 スズキとしてはこれに応える準備をしているようだが、まだ投入の決断は下していないと思われる。現行の3ドアモデルが引き続き高い人気で、多数のバックオーダーを抱えており、生産余裕がないためである。

証言1:首都圏スズキ店営業関係者

 「今年の新型車はまだメーカーからの具体的な展開提示は届いていない。ただアルトシリーズは現行ラインナップのなかでは最も古く、次期型の投入タイミングの時期にあたるので、年末までにフルモデルチェンジすると予想している。

 従来のように低燃費、低価格をウリにするのは脱皮する時期に来ていると思う。低燃費よりも安全対策のほうが優先になるようにマーケットニーズが変わってきている。

 電動化は軽自動車も必須の方向にあるので、次期型では採用せざるを得ないだろう」。

証言2:首都圏アリーナ店営業担当者

 「アルトワークスはスズキの軽自動車技術の象徴的存在だから、期待値は高い。スズキの現在の社長はスポーツモデルの開発に熱心と聞く。次期型アルトワークスでさらに走りのポテンシャルアップを図ると聞いている。

 ジムニー&ジムニーシエラの5ドアモデルはお客さんからの要望も多いので、いずれは投入すると期待している」。

【画像ギャラリー】 ファン待望の「次世代スズキ」の新型車たちをベストカーweb謹製のCG画像でチェック!!

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みんなのコメント

46件
  • この雑誌はアルトが去年秋にフルモデルチェンジをすると言っていたね。全くアテにならない雑誌。
  • コイツいっつも新型ワークスのスクープしてんな
    出す出す詐欺雑誌
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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