今年は下半期も大物新車が多数登場予定! なかでも注目される4モデルの最新動向は?
コロナ禍が列島を揺るがすなか、2020年もはや8月に突入。上半期は、トヨタ 新型ハリアー、日産が国内に投入する久々のブランニューモデル、新型キックスなどトレンドのSUVからトヨタ ヤリス(旧車名:ヴィッツ)、ホンダ フィットなど、定番人気モデルのモデルチェンジも相次いだ。
おお…これは売れそう 新型レヴォーグ先行予約開始!! 発表は10/15 全情報を徹底紹介
だが、これから年内までにもさらなる注目新車の登場が予想されている。本稿では、下半期に登場予定、あるいは登場が噂されるニューモデルのなかから、4モデルの最新動向をまとめてお伝えしたい。
文:遠藤徹/写真:SUBARU、編集部、MAZDA/CGイラスト:ベストカー編集部
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■いよいよ先行予約開始! スバル レヴォーグがモデルチェンジ
新型レヴォーグは2019年の東京モーターショーに参考出品したプロトタイプとほぼ同じ内容で量産化するとみられる
2020年下半期(8~12月)に登場が予想される新型車のなかで大物4モデルを、デビュー順に紹介すると、スバル 新型レヴォーグを筆頭にマツダ MX-30、ホンダ 新型N-ONE、日産 新型ノートをあげたい。
いずれも各社の主役級ないしは2番手に属するインパクトの強い顔ぶれである。それぞれミディアムステーションワゴン、コンパクトクロスオーバーSUV、2ボックス軽自動車、コンパクトハッチバックとバラエティに富んだラインアップとなっている。
次期型レヴォーグは、8月20日に先行予約を開始し、発売は9月末からとなる。東京モーターショー2019に参考出品したプロトタイプの市販バージョンで、ほぼ同じ内容で量産化する。
新開発の「スバルグローバルプラットフォーム」を採用。若干のサイズ&クオリティアップで上級シフトする。シャシーとフレームを一体化した「フルインナーフレーム」構造によって、ねじり剛性をさらに引き上げ、ハンドリング、乗り心地の向上を図っているのが特徴。
パワートレインは、従来の1.6Lと2Lターボエンジンを一本化、新開発の1.8Lターボを搭載する。
先進性&安全性では得意の「アイサイト」をさらなる高次元で進化させる。新開発の「ステレオカメラ」を装備。より画角を広角に拡大し、レーザーを前方に移動させ、検知できる範囲を大きくし、あらゆる場面で衝突を回避する。
1.8Lターボは、従来の1.6Lターボの進化版であり、いずれは2Lターボの進化版もラインナップに加わるに違いない。
グレード構成は標準の「GT」、中間で売れ筋の「GT-H」、最上級スポーツバージョンのSTIスポーツにそれぞれツーリングアイサイトの「EX」を設定、トータル6タイプとなる。
タイヤサイズはGTが17インチ、GT-HとSTIスポーツは18インチを履く。従来モデルに比べてコストアップ、上級シフト、安全対策充実で20万円以上の値上げになる見込み。
■ホンダ 新型N-ONEは11月上旬にも発売予定
プロトタイプは前モデルとどこが変わったのか見分けがつかないくらい良く似ているが、フルモデルチェンジであることから、中身は大きく変えているのは間違いない
次期型N-ONEは11月上旬頃の発売が予想される。年初に開催した販売店向けのビジネスミーティングでは、プロトタイプが提示されたが、それを見た販売店関係者は「昨年末で生産中止になった前モデルとどこが変わったのか見分けがつかないくらい良く似ている」とコメントしている。
ただ、フルモデルチェンジであるから、中身は大きく変えているのは間違いない。現行N-BOX、N-WGNと同じプラットフォーム&基本コンポーネントを移植する。N-BOX、N-WGNに設定していない6速MTが用意される。
同トランスミッションは、2シータースポーツのS660の移植である。ということは次期型N-ONEはかなりスポーティに振った仕立てを盛り込んでいるということが伺える。安全パッケージの「ホンダセンシング」もさらなる最新デバイスが標準装備される。
■マツダ MX-30はマイルドHVで10月にも発売へ
10月にも発売されるMX-30は、マイルドハイブリッドバージョンとなりそうだ。CX-3とCX-30の中間に位置するコンパクトクロスオーバーSUVという位置づけだ
マツダ MX-30は、マイルドハイブリッド仕様と電気自動車のラインアップがあり、10月にも発売されるのはマイルドハイブリッドバージョンとなりそう。
コンパクトクロスオーバーSUVのコンセプトでポジショニングは、CX-3とCX-30の中間に位置する。
パワーユニットはまだ明確になっていないが、ガソリンが新開発の2Lマイルドハイブリッドとなる見込み。
CX-30にはガソリン2Lの希薄燃焼と16という高圧縮比、これにマイルドハイブリッドを組み合わせた「圧縮着火方式」の「SKYACTIV-X」を搭載し売りにしている。
しかし通常の2Lガソリンに比べて60万円以上も高いのがネックになっており、現在搭載しているマツダ3、CX-30とも販売構成比が僅か10%程度にとどまっている。
MX-30では廉価バージョンの2Lハイブリッドを搭載することで、販売台数の上乗せを目指す狙いがある。
対抗モデルはトヨタ C-HRやホンダ ヴェゼルを想定している。課題なのはほぼ同サイズのCX-3がどうなるかである。マツダとしては今後のMX-30とCX-3の販売推移を見ながらどうすべきか決断することになりそうだ。
■新型ノートは年内デビューの可能性も
次期型ノートは今年度中の発売予定だが、11月か12月頃のデビューもあり得る。これまで通り5ドアハッチバックのみで世代交代すると思われる(CGイラストはベストカーが製作したもの)
次期型ノートは11月か12月頃、これまで通り5ドアハッチバックのみで世代交代する(編注:発売は今年度中で2021年にズレ込む可能性もある)。
両側スライド開閉ドアが設定されるのではないかという情報も流れていたが、こちらは独立した別車種になると思われる。
基本的にはキープコンセプトでのフルモデルチェンジだが、プラットフォーム&基本コンポーネントは新開発で、室内の居住空間の拡大、使い勝手の向上、走りのポテンシャルアップ、燃費改良、安全対策強化が図られる。
パワートレインは改良型e-POWERをはじめ1.2L・NAガソリン、同スーパーチャージャーを搭載する。
シリーズ全体の販売構成比70%を占めるe-POWERは出力アップ、エンジン音の低減、燃費向上、リーズナブルなワンペダル走行で格段の改善がなされている。
同クラスではトヨタ ヤリス、ホンダ フィットの両雄が月販1万5000台の攻防でトップセラー争いを演じることになる。
当面は最も新しいノートが優位に駒を進めることになりそうである。
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みんなのコメント
もはや新型車を出したり、いつものカッコつけた
CMを流せば立ち直れるほど甘い状態ではない
ということを。
もはや先進技術の日産ではなく、満身創痍の日産だ。