雪道ならスタッドレスとの差はほぼ皆無 V字トレッドが高い排水&排雪性能を確保
2018年は関東で4年ぶりの大雪が降りました。その結果、首都圏を中心に道路は大混乱。その原因のひとつがチェーンさえ装着してないサマータイヤ車両です。 降雪の機会が少ない首都圏では、冬用タイヤを装着するという意識が低いようです。そんなとき便利なのがオールシーズンタイヤ。 今回の関東地方の大雪では、サマータイヤでは絶対無理!という雪道をグッドイヤーのオールシーズンタイヤ『ベクター4シーズンズ・ハイブリッド』はガンガン走れました。
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通常は積雪の少ないといわれる太平洋側でもかなりの降雪があり、交通機関のマヒが話題となっています。首都圏では2014年以来の降雪でチェーン等を装着せずに走るクルマのスリップが問題を起こしました。 東京都でも「積雪又は凍結により明らかにすべると認められる状態にある道路において、自動車又は原動機付自転車を運転するときは、タイヤチェーンを取り付ける等してすべり止めの措置を講ずること(東京都道路交通規則。昭和46年11月30日公安委員会規則第9号第18条(4))」と定められており、本来なら反則金がとられることになっています。
冬はスタッドレスタイヤに履き替えるのがベストですが、保管場所や予算の関係で夏用と冬用のタイヤを2セット持つのが難しい方もいるでしょう。 そんな方にオススメなのが、グッドイヤーの『ベクター4シーズンズ・ハイブリッド』のようなオールシーズンタイヤです。 ちなみに世界で初めてオールシーズン(4シーズン)タイヤを開発したのはグッドイヤーで、このタイヤは日本国内で製造しています。また、日本で冬季用タイヤとして認められた「SNOW(スノーマーク)」を取得していますのでチェーン規制が出ている道でも、スタッドレスと同様に通行することができます。
オールシーズンタイヤは確実に進化を遂げており、さすがにスタッドレスタイヤほどの雪道(氷など)性能は持っていませんが、サマータイヤとは比較にならない性能を持っています。
水分を含んだ関東の雪でもしっかりグリップ
実際に『ベクター4シーズンズ・ハイブリッド』で関東で雪が降ったとき、雪道が決して得意とはいえないFR(後輪駆動)のマツダ・ロードスターでも安心して走行できました。 特に新雪では心強く、深雪路面でもしっかりとグリップしてくれて、スタッドレスタイヤと大きな違いはほとんど感じられません。 また、「M+S(マッドアンドスノー)」の効果か、シャーベット状でも溝に雪や氷が詰まりにくく路面を掴んでくれます。かつてのスタッドレスタイヤの中には、シャーベットが苦手なタイプもありましたが、それに比べても優秀なグリップ感がありました。
降雪か数日が経過しても日陰に残る雪やアイスバーンが、まだまだ残っています。 オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの違いは、こんなシーン。ミラバーンやブラックバーン、天候や気温でどこにでも危険が潜んでおり、予想外の挙動はゼロにはなりません。しかし、サマータイヤに比べれば『ベクター4シーズンズ・ハイブリッド』の方が、その挙動の乱れは明らかに軽微です。
また、テストコースで試乗したとき「V字トレッドデザイン」や「オールウェザー・シリカ」の採用もあってか、低価格のサマータイヤよりも排水性が高くて、雨にも強いことが確認できました。とくにスタッドレスタイヤのように排水性が低くく雨の日の走行は苦手なタイヤに比べると、『ベクター4シーズンズ・ハイブリッド』のアドバンテージはかなり高いといえるでしょう。 もちろん乾燥した一般道や高速道路は、サマータイヤ並みの性能を持っているので、季節を問わないオールマイティな性能を確保しています。
スキー場までの道のりで何パーセントが雪道か?
中には「年に数回、雪道を走行するからやはりスタッドレスタイヤが必要」という人もいるでしょう。しかし、全行程の何%が雪道ですか? ほとんどがスタッドレスタイヤが苦手とする高速道路(摩耗が早くなり走行安定性がサマータイヤより劣っている)などの乾燥路のはずです。オールシーズンタイヤなら、全行程の多くを占める乾燥路をサマータイヤ並みに安定した高速走行ができて、僅かな距離の雪道もそのまま走行できるわけです。つまり、乾燥路も雪道もガマンすることなく走行できるというメリットがあるわけです。
毎日雪道を走行しなければならない降雪地にお住まいの人なら間違いなくスタッドレスタイヤでしょうが、関東のように4年に1度雪が降る程度の地域のユーザーならオールシーズンタイヤで十分と言えるでしょう。
グッドイヤー https://www.goodyear.co.jp/
(レポート:佐藤幹郎)
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