■7年ぶりのフルモデルチェンジとなるDセグメントのリーダー
メルセデス・ベンツ日本は2021年6月29日に、5代目となる新型「Cクラス」を日本で発表します。
【画像】これイイね!メルセデス新型「Cクラス」はどう変わった?(50枚)
Cクラスは、1982年にメルセデス・ベンツ初のDセグメントモデルとして登場したW201型「190クラス」を起源とするモデルで、常にセグメントのベンチマークとされているモデルです。1993年に登場したW202型で、はじめてCクラスという名称に変更されました。1982年の登場以来、全世界での販売台数は1050万台を超えています。
日本においては2014年から発売されている4代目となる現行型Cクラスですが、セダンとステーションワゴン合わせて累計10万台以上を販売、2014年から2019年まで年間のDセグメント登録台数ナンバーワンを達成しています。
今回2014年以来7年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型Cクラスは、フラッグシップモデルである「新型Sクラス」(2021年1月発表)ゆずりの、新技術とデザイン要素を多数採用しながらも、随所にCクラスらしいスポーティさも表現しています。
2021年5月25日からは先行予約開始に先立ち、キャンペーン「新型Cクラス先行予約特典」のエントリー受付を開始しており、すでに1000件以上の受注が入っているといいます。
※ ※ ※
今回日本に上陸する新型Cクラスは、2021年2月23日に世界初公開されています。
新型Cクラスセダンは、全長4751mm×全幅1820mm×全高1438mm、ホイールベースは2865mm(欧州仕様)と、現行型と比較して全長はプラス65mm、全幅はプラス10mm、全高はマイナス9mm、ホイールベースはプラス25mm。全体的に大きくなっているのが特徴です。
さらに同日に世界初公開された新型Cクラス ステーションワゴンも同じボディサイズですが、こちらは現行モデルと比較すると全長はプラス49mm、全幅はプラス10mm、全高はマイナス7mm、ホイールベースはプラス25mmとなります。
このボディサイズの拡大により、室内スペースも広くなっているのが特徴です。エルボールームはフロントで22mm、リアで15mm広がり、ショルダールームもフロント26mm、リア13mm広がっています。荷室容量は、セダンはVDA値455リッターで変わらず、ステーションワゴンは通常時490リッター、最大時1510リッターと、現行型と比較してそれぞれ30リッターずつ増えています。
■PHEVは従来モデルの2倍のEV走行距離を実現
外観は、短いフロントオーバーハング、ロングホイールベース、リアオーバーハングの組み合わせで、ダイナミックなプロポーションになっています。パワードームを備えたボンネットはスポーティさを演出しています。
室内は、ダッシュボードが上部と下部に分割されたデザインを採用。エアコン吹出口は航空機のエンジンを連想させるものになり、センターコンソールからダッシュボードにかけて翼のようなデザインが採用され、より幅広い印象になっています。またダッシュボードとセンターディスプレイは、ドライバーに向かって6度傾いています。
メーターには高解像度のLCDスクリーンを採用。10.25インチまたは12.3インチから選択が可能です。
センターディスプレイは縦型モニターを採用。11.9インチの大型ディスプレイも選択できます。2021年1月に日本に上陸した新型「Sクラス」と同様に、新型Cクラスには第2世代の最新MBUXを採用。ハードウェアとソフトウェアの両方が大きく進歩しています。
※ ※ ※
現在(2021年6月22日)の段階で、日本に入ってくるグレードや価格など詳細は明らかになっていませんが、新型Cクラスのガソリン/ディーゼルエンジンともに全モデルで48Vマイルドハイブリッドシステムを採用、全車電動化を果たしているのが特徴です。
欧州でのグレードは、ガソリンモデルが170hp・250Nmの1.5リッターターボエンジン搭載の「C180」、204hp・300Nmの1.5リッターターボエンジン搭載の「C200」「C200 4MATIC」、258hp・400Nmの2リッターターボエンジン搭載の「C300」「C300 4MATIC」。ディーゼルモデルが200hp・440Nmの2リッターディーゼルターボエンジン搭載の「C220d」、265hp・550Nmの2リッターディーゼルターボエンジン搭載の「C300d」が用意されます。
これらすべてのモデルには20hp・200Nmを発生するスタータージェネレーター「ISG」が組み合わされています。トランスミッションはすべて9Gトロニック(9速AT)が組み合わされます。
またこちらも現時点では日本で発表されるかわかりませんが、プラグインハイブリッド(PHEV)モデルにも注目です。
EV走行可能距離は、WLTCモードで約100kmと従来モデルのおよそ2倍となり、このクラスでの新たなベンチマークになります。これは高電圧の25.4kWhバッテリーを搭載したことによるものですが、荷室下に収まるフラットな形状のおかげで、従来型CクラスPHEVよりも荷室容量が広がっているそうです。
この新型CクラスPHEVは欧州ではガソリンとディーゼルモデルが用意され、エンジン最高出力は147kW(200hp)・最大トルクは320Nmを発生。組み合わされるモーターは95kW(130hp)・440Nmとなり、トランスミッションは9Gトロニック(9速AT)と組み合わされます。
新型Cクラスの日本登場まであと1週間。注目が集まります。
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みんなのコメント
価格だったので新型のPHEVの価格が気になります。