F1オランダGPの木曜日、RBの角田裕毅が今週末スーパーフォーミュラにデビューするニック・デ・フリーズについて語った。
デ・フリーズは今季、フォーミュラEとWEC(世界耐久選手権)フル参戦。そして今週末には、ITOCHU ENEX TEAM IMPULからスーパーフォーミュラにデビューすることになった。
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TEAM IMPULは今季、昨年のFIA F2王者であるテオ・プルシェールを起用してスーパーフォーミュラ開幕に挑んだ。しかしプルシェールは、インディカー・シリーズへの参戦を選んだことでスーパーフォーミュラをわずか1戦限りで退くことになった。その後第2戦はベン・バーニコート、第3戦と第4戦は平良響を起用したが、モビリティリゾートもてぎで行なわれる第5戦(8月25日決勝)にはデ・フリーズがマシンに乗り込むことが決まった。
デ・フリーズは昨年アルファタウリのドライバーとしてF1にフル参戦デビューを果たしたが、成績が振るわずにシーズン半ばでチームを追われることになってしまった。そしてその時にチームメイトを務めていたのが角田だった。
角田は、自身の母国である日本のスーパーフォーミュラに参戦することになったデ・フリーズに、メッセージを送ったという。
「実は彼にメッセージを送ったんですよ。彼はきっと、良い仕事をすると思います」
そう語る角田。しかしスーパーフォーミュラの厳しさは、角田も十分に承知している。
「でも、練習できるセッションはほとんどないとも聞きました。スーパーフォーミュラに参戦しているドライバーのほとんどは、全てのコースで豊富な経験を積んでいます。その点では、ニックにとっても簡単ではないことは間違いないです」
「でも同時に、彼の才能は分かっています。彼はとても速いですから、優勝とか、表彰台を手にするのを願っています」
「スーパーフォーミュラのレベルに関して言えば、僕はそのグループの中で走ったことはないです。でも16歳の頃のことを振り返ってみると……当時僕はシングルシーターで走り始めたばかりの頃ですが、日本のプロドライバーの何人かと、一緒に走りました。当時の僕は、彼らから多くのことを学びましたし、彼らはとても速かったです。レベルは非常に高いと思います。フィードバックの面などでも、とても優れています」
「競争の激しいシリーズのひとつであることは、間違いないと思います」
将来スーパーフォーミュラに出てみたいと思うかと尋ねられた角田は、同じレッドブル系のドライバーであり、昨年スーパーフォーミュラにフル参戦したリアム・ローソンからも、様々な情報を仕入れていることを明かした。
「間違いなく、いつかは乗りたいクルマですよね。色々と聞いていますが、とても速くて、コーナリングスピードはF1に似ているらしいです」
そう角田は言う。
「リアムから聞いた話では、コーナリングスピードはF1に似ていて、Gフォースもかなり感じられるらしいです。それにマシンの重量も軽いですから、ドライブするのは楽しいと思います」
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