現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > なぜSUVに "スポーツカー" の名称? 航続距離600km以上、新型フォード・カプリ鮮烈デビュー

ここから本文です

なぜSUVに "スポーツカー" の名称? 航続距離600km以上、新型フォード・カプリ鮮烈デビュー

掲載 1
なぜSUVに "スポーツカー" の名称? 航続距離600km以上、新型フォード・カプリ鮮烈デビュー

スポーツカーの名を受け継ぐ電動SUV

フォードは38年ぶりに「カプリ」の名を復活させた。高いパフォーマンスと600km以上の航続距離を持つ、クーペSUVタイプのバッテリーEVだ。

【画像】スポーツカーの名にふさわしいのか? 最新SUV【フォード・カプリを写真でじっくり見る】 全20枚

車名の由来となった1970年代の2ドア・クーペとは大きく異なり、欧州専用のエクスプローラーから派生した。年内に欧州で発売予定で、生産はドイツ・ケルンで行われる。

カプリの開発を主導してきた欧州フォードのデザイン責任者アムコ・リーナーツ氏は、「デザインとしてカプリを復活させたいと思わない人はいないだろう」と語り、プロジェクト自体が2019年には検討されていたことを示唆した。

「ただ、時代の流れに沿ったものでなければならないし、(幅広いラインナップに)合うものでなければならない。ただ古いモデルを復活させるためのものではない」

なぜ馴染みのある車名を復活させるのか。それは中国などから無数のEVスタートアップが参入し、技術的な優位性が揺らぎつつある現代において、差別化ポイントとして歴史的なストーリーを活用しようというフォードの戦略である。

エクスプローラーやマスタングのような車名を使う有効性について、リーナーツ氏は「新しい領域にネーミングプレートを持ち込むことは、皆さんに支持されている」と述べた。

340馬力のツインモーター仕様も設定

新型カプリではオリジナルモデルのデザインをさりげなく踏襲し、そのスポーティなスピリットを伝えながら、室内の広さ、実用性、使い勝手の良さに重点を置いている。欧州ミドルサイズSUV市場に狙いを定めた設計だ。

ボディサイズは全長4634mm、全幅2063mm、全高1626mm、車両重量は2023kgから2115kg(仕様による)で、プラットフォームを共有するフォルクスワーゲンID.5とほぼ同等である。

エクスプローラーが従来型の2ボックス・シルエットであるのに対し、カプリは流麗で空力的なフォルムを採用し、クーペSUVというよりむしろ背の高いセダンのような外観となっている。

パワートレインとしては、最高出力286ps、0-100km/h加速6.4秒のシングルモーター仕様(後輪駆動)と、最高出力340psで0-100km/h加速5.3秒のツインモーター仕様(四輪駆動)の2種類がある。

シングルモーター仕様には77kWh(使用可能容量)のバッテリーが搭載され、1回の充電での航続距離は627km、最大135kWでの充電が可能とされる。ツインモーター仕様は79kWhバッテリーで航続距離592km、最大185kWの充電に対応する。

参考までに、エクスプローラーよりも航続距離が25~60kmほど長く、これは空力特性に優れているためだ。

スポーツ性と実用性の両立を求めたデザイン

シルエットだけでなく、細部のデザインもエクスプローラーと差別化されている。第3世代のカプリを彷彿とさせるLEDヘッドライトや、グリルを模したブラックのトリムなどが特徴的だ。

カプリのエクステリアデザインを担当したトーマス・モレル氏は、「アイコンを再設計するチャンスは滅多にない。わたし達は、このスパイスを次世代につなげたかった」と語る。

ビビッド・イエローやブルー・マイ・マインドといった鮮やかなボディカラーが用意され、フォードいわく「カルト的人気を誇る象徴的な名作ストーリーを引き継ぐ」ようデザインされているという。

インテリアの基本構成はエクスプローラーと同じだ。14.6インチのセンタータッチスクリーンをスライドさせると “隠し” 収納スペースが現れ、運転席と助手席の間には容量17Lの「メガコンソール」がある。トランク容量は5人乗車時でも最大572Lを確保した。

一方、一体型スポーツシートとスクエア形状のステアリングホイールは、スポーティな性格をはっきりと主張するものだ。

「インテリアは、初代カプリのドライバーが未来に期待した感覚そのものだと思う」とリーナーツ氏は言う。

価格はまだ確認されていないが、エクスプローラーよりも若干高い4万7000ポンド(約965万円)前後からと予想される。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

流行の軽キャンから輸入キャンパーまで、ズラリ130台! 横浜キャンピングカーショー2024
流行の軽キャンから輸入キャンパーまで、ズラリ130台! 横浜キャンピングカーショー2024
グーネット
マジで危険!! 真夏の車内温度変化を体を張って調査したぞ!!
マジで危険!! 真夏の車内温度変化を体を張って調査したぞ!!
ベストカーWeb
ホンダ「シビック」マイナーチェンジ!新設定の“RS”、6速MT採用で走りの質を追求
ホンダ「シビック」マイナーチェンジ!新設定の“RS”、6速MT採用で走りの質を追求
グーネット
やっぱ[新型マツダ6]は電気になるのか!! [EZ-6]は[マツダ6]として日本デビューの可能性大
やっぱ[新型マツダ6]は電気になるのか!! [EZ-6]は[マツダ6]として日本デビューの可能性大
ベストカーWeb
ランクル250「世界基準」のエアロ大公開!! 超ワルフェイスのWALDエアロがすげー
ランクル250「世界基準」のエアロ大公開!! 超ワルフェイスのWALDエアロがすげー
ベストカーWeb
働く車の余生を楽しく…オースティン「ミニ バン」を可愛カッコよくカスタム! メーターパネルにDIYでデジタル表示を取り入れて愛車を管理
働く車の余生を楽しく…オースティン「ミニ バン」を可愛カッコよくカスタム! メーターパネルにDIYでデジタル表示を取り入れて愛車を管理
Auto Messe Web
ボルボ「XC40リチャージ」から「EX40」へ車名変更 ブラックテーマの特別仕様車も設定
ボルボ「XC40リチャージ」から「EX40」へ車名変更 ブラックテーマの特別仕様車も設定
グーネット
カミナリ・石田たくみさん“新車買ったってウソついてる”と思われていた「激珍SUV」ついに納車! 勢いで同日買っちゃった「激レア原付」とは?
カミナリ・石田たくみさん“新車買ったってウソついてる”と思われていた「激珍SUV」ついに納車! 勢いで同日買っちゃった「激レア原付」とは?
乗りものニュース
スグレモノなフォルクスワーゲンID.7 2モーターで339psの「GTX」へ試乗 高バランスな電動GT
スグレモノなフォルクスワーゲンID.7 2モーターで339psの「GTX」へ試乗 高バランスな電動GT
AUTOCAR JAPAN
【来日直前独占インタビュー】ヴァレンティーノ・ロッシ選手が5年ぶりに来日!…BMWの4輪ドライバーとしてWEC第7戦富士での意気込みと、日本でしたいこととは?
【来日直前独占インタビュー】ヴァレンティーノ・ロッシ選手が5年ぶりに来日!…BMWの4輪ドライバーとしてWEC第7戦富士での意気込みと、日本でしたいこととは?
Auto Messe Web
10分で「安全」に ランドローバー・ディフェンダーがセキュリティを強化 盗難対策、英国
10分で「安全」に ランドローバー・ディフェンダーがセキュリティを強化 盗難対策、英国
AUTOCAR JAPAN
5速MTあり! 三菱「“新型”パジェロS」に反響多数!? 「気になる」「乗りたい」 全長4.8m級にド迫力「六角形グリル」採用! 豪華内装の「上級モデル」インドネシアで展示
5速MTあり! 三菱「“新型”パジェロS」に反響多数!? 「気になる」「乗りたい」 全長4.8m級にド迫力「六角形グリル」採用! 豪華内装の「上級モデル」インドネシアで展示
くるまのニュース
ルーキー向けのオフシーズン・レース開催案をF1チームが支持。課題は物流などの運営費
ルーキー向けのオフシーズン・レース開催案をF1チームが支持。課題は物流などの運営費
AUTOSPORT web
エイドリアン・ニューウェイ、昨年5位のアストン マーティンF1へ移籍「課題は明確」 独占インタビュー
エイドリアン・ニューウェイ、昨年5位のアストン マーティンF1へ移籍「課題は明確」 独占インタビュー
AUTOCAR JAPAN
ブガッティ新型「トゥールビヨン」のデザイン案が発表された瞬間に立ち会おう! まもなく完売の新型車に求められたこととは…100年後でも陳腐でないクルマ
ブガッティ新型「トゥールビヨン」のデザイン案が発表された瞬間に立ち会おう! まもなく完売の新型車に求められたこととは…100年後でも陳腐でないクルマ
Auto Messe Web
サミ・パヤリの“最高峰”追加参戦が決定。終盤2戦でGRヤリス・ラリー1に搭乗、勝田はチリをスキップ
サミ・パヤリの“最高峰”追加参戦が決定。終盤2戦でGRヤリス・ラリー1に搭乗、勝田はチリをスキップ
AUTOSPORT web
シトロエン、新世代の旗艦『C5 X』に約30万円相当のサウンドシステムを搭載した特別仕様車を設定
シトロエン、新世代の旗艦『C5 X』に約30万円相当のサウンドシステムを搭載した特別仕様車を設定
AUTOSPORT web
【モントレー・カーウィーク】 幻のホンダ車も登場!  ウェッジシェイプカーがペブルビーチに集結
【モントレー・カーウィーク】 幻のホンダ車も登場!  ウェッジシェイプカーがペブルビーチに集結
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1207.51254.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0568.0万円

中古車を検索
クーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1207.51254.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0568.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村