8月31日にパラリンピック選手村の「eパレット」の運行が再開。施された対策とは？

東京2020パラリンピックの選手村で発生した自動運転モビリティ「e-Palette（eパレット）」と視覚障がいのある歩行者が接触した事故で、トヨタ自動車は運行が休止していた「eパレット」を8月31日15時より再開すると発表した。

事故は26日、視覚障がい者が交差点を走行していたときに起こった。トヨタ自動車が開発した「eパレット」が交差点右折時に交差点内の人を検知し、停止。その後、オペレーターが状況を確認し再度発進した後、歩行者が道路を横断した模様で、車両のセンサーが歩行者を検知し、オペレーターも緊急ブレーキを作動させたが、間に合わず車両と歩行者が接触したと発表されている。

この事故を受け、トヨタ自動車は、車両を自動運転からマニュアルでの加減速・停止に切り替えると共に、車両の接近を周知するように接近通知音の音量を上げるといった改良を実施したことを発表。

これと合わせて事故予防のため交差点の誘導員の人数を6人から20人強に増員するなど安全対策を強化することを決め、大会の主催である組織委員会が再開を決定したという。

事故を予防し、安全な運行を実現することが最優先ではあるものの、自動運転の実現には様々な困難が残っていることを改めて実感させることになった今回の事故。今後も技術や知見の積み重ねにより、安全性がさらに高まることに期待したいところだ。

Comments

「トヨタ自動車は、車両を自動運転からマニュアルでの加減速・停止に切り替えると共に、車両の接近を周知するように接近通知音の音量を上げるといった改良を実施したことを発表。」

自動運転じゃなくなってしまったな。