8月4日、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは3つのブルテンを発行し、予選方式、タイヤ本数について変更すると発表。Q1、Q2というふたつの予選で記録されたタイムの合算方式に変更はないが、スポーティングレギュレーションの第21条、付則8項が一部改訂されており、予選スタイルは様変わりすることになる。この新しい予選方式は第5戦鈴鹿から適用される。
スーパーGTは、「音の出るモータースポーツ」の継続的な開催を目指し、2030年にシリーズ全体のCO2排出量50パーセント削減を目指す環境対応ロードマップ『スーパーGTグリーンプロジェクト2030』を2022年に発表。このロードマップに従い2023年にはカーボンニュートラルフューエルを導入。さらに持ち込みタイヤセットの削減が段階的に進められてきた。
スーパーGT、タイヤ開発促進を目的としてGT500一部メーカーのドライタイヤ持ち込みセット数緩和を発表
2024年についてはセット数削減が進められ、300kmレースでは持ち込みドライタイヤは5セット、3時間レースはドライ6セットが持ち込み可能で、350kmレースの第4戦はドライ5セットが使用できていた。ただし、走行時間をしっかりと確保するため公式予選では、Q1、Q2を1セットで争うスタイルが導入されていた。
■GT300クラスのQ1は全車が20分間走行へ
そんな公式予選については、GTアソシエイションでは今シーズン開幕前から「一戦一戦アップデートして面白さを伝えられるようにしていきたい(GTアソシエイション沢目拓レース事業部長)」と今後もブラッシュアップしていく意向を示していたが、8月4日にブルテンNo.043-S~045-Sが発行され、第5戦からアップデートされることになった。
特に大きな変更がされるのがGT300。これまでQ1はA組、B組がそれぞれ10分間ずつが行われていたが、組分けがなくなり、全車が出走し20分間で行われる。8分間のインターバルをはさみ、10分間のGT500のQ1が行われる。
GT300のQ1で記録されたタイムで、上位14台はQ2のアッパー14に進出。下位はQ2のロワー15に分かれる。Q1終了後、10分間のインターバルをはさみGT300のQ2ロワー15、アッパー14がそれぞれ10分間、8分間のインターバルをはさみ、GT500は10分間でQ2が行われる。
そしてQ1、Q2で記録されたタイム合算でグリッドが決定されることになる。またGT300クラスのQ2におけるロワー15の上位、アッパー14の下位の順位入れ替えは項目がなくなった。Q1でロワー15になった場合は、15番手以下をQ2で争うことになる。なお、Q1、Q2ともに、上位3台平均の107%が基準タイムとされる。
■Q1、Q2でニュータイヤが使用可能。GT500は大きな変更も
また大きな変更となったのがNo.044-S、No.045-Sで示されたタイヤについての変更だ。これまで第4戦まではQ1、Q2とも先述のとおり1セットでアタックしていたが、今後はQ1用タイヤにフロント最大2本、リヤ最大2本にマーキングA、Q2用タイヤにフロント最大2本、リヤ最大2本がマーキングBが実施される。
それぞれQ1中はAタイヤ、Q2中はBタイヤ以外の交換は禁止されるが、それぞれ最大4本ニュータイヤを投入することが可能になった。また逆に、前後2本ずつでマーキングされることで、フロントのみニュータイヤをQ2に投入したり、これまでどおりQ1、Q2で1セットで予選を戦うことも可能となった。ただし1セッションに2セット同時使用は禁じられる。
これまではQ1、Q2を走ったタイヤが決勝レースのスタートタイヤとなっていたが、この変更にともない、決勝レーススタート用のタイヤはQ2終了後に抽選が行われ、Q1用のA、Q2用のBのいずれかがスタートタイヤとなり、公式通知で公示される。
これとともに、No.045-Sで示された大きな変更が、No.044-S内にも記載されたマーキングタイヤセット本数の項目だ。基本は最大4セット16本のドライタイヤがマーキングされることは変わらないが、『ただし、GTAが指定した競技参加者は、GTAが指定した範囲内かつ使用条件下において、持ち込みタイヤセット数とマーキング本数の追加が許される』という条項が追加された。
この条項がNo.045-Sに記載されている内容だが、GT500クラスでは2024年第1戦から第3戦までの未勝利タイヤメーカー供給先競技参加者は、大会ごとの持ち込みセット数に2セットが追加できることになった。これはタイヤ開発の促進を目的としたものだという。2024年のGT500クラスで言えば、ヨコハマとダンロップがこれに該当する。
GT300のQ1のスタイル、そしてQ1、Q2で別のタイヤが使用できるようになったこと、またGT500で未勝利タイヤメーカーが2セット追加できるようになったのが今回の大きな変更と言える。次戦鈴鹿からどんな予選になるのか注目だろう。
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