Mercedes Benz EQS
メルセデス・ベンツ EQS
400台目となるランボルギーニ ウラカン・レース仕様がラインオフ。サンタアガタ・ボロネーゼで記念イベントを開催
EVのフラッグシップセダンは“長距離ランナー”
「EV界のSクラス」と噂されるメルセデス・ベンツ EQSが2021年4月15日にワールドプレミアされる。最新のBEV専用プラットフォームをベースにしたフルサイズセダンは、航続距離770kmという「電気自動車界の長距離ランナー」となる模様。
EQSは、リヤアクスルだけに小型電動モーターeATS(elektrischen Antriebsstrangs)を搭載する後輪駆動モデル「EQS 450+」と、前後アクスルにモーターを積む4輪駆動モデル「EQS 580 4マティック プラス」をラインナップする。
「EQS 450+」は最大トルク568Nm、「EQS 580 4マティック プラス」は855Nmを発揮。いずれも最高時速を210km/hに定めている。搭載するリチウムイオンの容量は最大で107.8kWhとなり、EQC比で26%拡大。200kWの急速充電であれば、15分で300km分のチャージが完了するという。
量産車最高のCd値「0.20」を実現
走行時の排出ガスだけでなく、ライフサイクル全体でカーボンニュートラルを目指すという観点から、EQSは使用材料の選択にも充分な配慮を行っているという。リチウムイオンバッテリーに使用するコバルトの量は従来に比較して10%削減。ニッケル、コバルト、マグネシウム含有比率を8:1:1とした。さらに、配線ダクトやフロアカバーなど、車両全体で80kg以上に及ぶ省資源素材を使用している。
また、EVにとって空力性能は生命線ともいえる重要なファクターだが、EQSはフルサイズセダンでありながら、量産車史上最高といえるCd値0.20を実現。クーペのようなプロポーション、スムース化したアンダーボディ、自動開閉ルーバー、空力デザインホイールなど、可能な限りのエアロダイナミクス設計を盛り込んだ。
防音用のラミネートガラスも用意
音のしないEVは静粛性の面で有利と思われがちだが、反面、風切り音やロードノイズなどがかえって気になるという弱点もある。ラグジュアリーセグメントに相応しい“静けさの質”が求められるEQSでは、メルセデス・ベンツとしては初めて6枚のサイドウインドウすべてにシール材を投入。
格納式ドアハンドルの採用やドア構造の最適化など、微に入り細を穿つ騒音対策を実施している。さらに、特別な防音ラミネートガラスもオプションとして用意した。
横幅1.4mという超大型ディスプレイを搭載
また、EQSには次世代の車載インフォテインメントシステム「MBUX ハイパースクリーン」を搭載するという。現在メルセデスの市販モデルに広く設定されているMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)の進化版といえる機構だ。
数個のディスプレイをシームレスにつなぎ合わせたスクリーンの横幅はじつに約1.4mに及ぶ。スクリーン一面を覆うガラスカバーは摂氏約650度の高温で成形加工されており、ゆるやかに湾曲。これにより、角度を問わず映り込みや歪みのない鮮明な表示を可能にした。
ガラス面の“清掃性”にも配慮
中央と助手席側のディスプレイにはOLED(有機EL)パネルを採用しており、とりわけ繊細で鮮やかな発色を実現している。カメラと光センサーを利用し、周囲の状況に合わせてスクリーンの明度も自動的に調整するという。
さらに、タッチ操作したユーザーの指先へ確実にフィードバックを伝えるハプティクス技術も搭載。ガラス面には2層のコーティングを施しており、傷のつきにくさや清掃面にも配慮している。また、万一の事故に備え、ある程度の衝撃が加わった際にはあえてつぶれるようなハニカム構造のホルダーを採用するなど、パッシブセーフティ面にもメルセデスらしい哲学が見える。
デジタル化を推進した最新鋭の工場で生産
アッパークラス向けの高級EV用アーキテクチャー“EVA”を初採用する期待の1台は、Sクラスやメルセデス マイバッハ Sクラスと共に、メルセデス肝煎りの次世代工場「ファクトリー56」で生産される。ここはAIやビッグデータ分析、5G通信ネットワーク環境、VRシステムなどを完備した最新鋭のデジタル工場で、世界で最も近代的なアッセンブリーラインのひとつといえる。
稼働に必要なエネルギーは、同等規模の工場に比較して1/4に削減。かつ、使用エネルギーの30%は太陽光でまかなっている。加えて屋根の40%分を植物で覆い雨水も貯蔵。工場のファサードにはリサイクルしたコンクリート材を利用するという徹底ぶりだ。
先進のエコ工場で、最先端の環境対応型ラインで生産される、最新のメルセデス・ベンツのフラッグシップEV。EQSはあらゆる点で、新しい時代に向けて踏み出す王者の次なる一歩を体現するモデルといえる。
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みんなのコメント
大型セダンで距離走れるのは当然
重要なのは実際利用した時の距離がどうかだが
このクラスはある程度行き先が決まっていて充電に困らない環境だろうね
今まで以上に退屈でつまらないけど、ミライ感がある
ん?水素車でミライとかいう車種があったな
やれやれ、、、、