■競合車に負けないデザイン&室内空間でSUV王者奪還へ!
国内では、コンパクトSUV市場が盛り上がりを見せていますが、過去に4度のSUV王者に輝いたホンダ新型「ヴェゼル」が8年ぶりにフルモデルチェンジして2代目になりました。
競合車が多いコンパクトSUV市場において、新型ヴェゼルはどのようなスタイルで登場するのでしょうか。
【画像】これが新型ヴェゼル! 実車は凄いカッコイイ! 標準&カスタムを全部見る!(57枚)
初代ヴェゼルは、「ジャンルの枠を超えSUVのもつ力強さ」、「クーペのあでやかさ」、「ミニバンのような使いやすさ」などのコンセプトを持って2013年12月に発売されました。
車名の由来は、英語で「カットした宝石の小さな面」を表す「Bezel」と、クルマを意味する「Vehicle」を掛けあわせた造語で、角度によって表情を変える宝石のように「多面的な魅力と価値を持つクルマ」という想いを込めたといいます。
初代ヴェゼルは、発売から約1年後の2014年11月に累計販売10万台を突破。その後も2014年、2015年、2016年、2019年と4度のSUVジャンルで1位を獲得するなど、洗練されたデザインや広い荷室、室内空間が幅広いユーザーから支持をされていました。
2代目となった新型ヴェゼルは、ホンダのクルマづくりの基本的な考え方となる「M・M 思想」に基づいた「センタータンクレイアウト」を先代モデルから踏襲。
取り回しのしやすい、コンパクトなボディサイズや、多彩な荷室・シートアレンジを継続して、より力強く美しいエクステリアのプロポーションへ進化させました。
外観デザインは、クーペライクなプロポーションを際立たせながらも、全席で爽快な視界を提供するため「スリーク&ロングキャビン」を採用し、前後に芯を一気通貫させた水平基調のデザインを実現。
フロント部分では、ボディとの一体感を高めた同色グリルを採用。リアでは、使い勝手のよいゲート開口、ハンドルの位置を造形の中に自然に組み込み、美しさと機能性の両立を目指したといいます。
内装は、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)の考えに基づく、視線移動の軽減や動線に沿った操作類の配置により、ドライバーや同乗の方の“美しい所作”につなげる骨格を構築。
新型ヴェゼルの内外装デザインについて、シニアチーフエンジニアの岡部宏二郎氏は次のように説明しています。
「新型ヴェゼルは、美しさを表現するためにスタイリッシュなクルマにしたいと思っていました。
しかし、スタイルを優先したために後席の居住性などを犠牲するのは本末転倒になってしまいます。
それを解決するために、ホンダが持っているセンタータンクレイアウトは、スタイルと居住性を両立する技術となり、新型ヴェゼルではコンパクトなサイズながらクーペスタイルを実現し、空間効率を保った部分が強みです。
ボディサイズ自体は、初代ヴェゼルと同等ですが、後席空間と荷室空間はより広く感じられるように、後席シートの背もたれ角度などを見直して、ひざ周りや頭上に余裕を持たせました。
また、最近ではコンパクトSUVジャンルに各社がさまざまなモデルを投入していますが、ホンダでは新型ヴェゼルをBセグメントSUVとして定義しています。
しかし、市場内ではCセグメントSUVのボディサイズと比べられることも多く、競合車の間に位置するようなサイズ感も強みだといえます」
※ ※ ※
今回、新型ヴェゼルで新たに搭載される装備として、「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート(予約クローズ機能付き)」、「パノラマルーフ(Low-Eガラス採用)」、「新設計のエアコン吹き出し口」、「ヒルディセントコントロール」、「静電タッチ式 LEDルームランプ」、「独自開発のプレミアムサウンドシステム」などが採用されました。
■新型ヴェゼルにはガソリン車は設定される? グレードはどうなる?
新型ヴェゼルのパワートレインは、1.5リッターエンジン+CVTを搭載するガソリン車と、モーター走行を中心に様々なドライブシステムを使い分ける2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載したハイブリッド車が設定されます。
e:HEVでは、リニアで心地よい加速感が味わえるほか、「NORMAL/SPORT/ECON」と3つの異なる走行モードを選択でき、Dレンジ、Bレンジ、減速セレクターにて、アクセルオフ時の異なる減速度合いを選択することが可能です。
4WD仕様では、悪天候や雪上走行においても安定したドライビングを可能にする、「リアルタイムAWD」を搭載。とくにe:HEVでは、エンジンの特徴である素早くリニアなトルク発生と、四輪に最適な駆動力配分をおこなうリアルタイムAWDの組み合わせにより、さまざまな道路環境で安定感のある愉しい走りを提供します。
ホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」では、広角カメラと高速画像処理チップを採用したことで、先代ヴェゼルからさらに機能を進化・充実させました。
また、「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」は、渋滞追従機能付きへと進化し、より安心で便利に、ドライバーの運転をサポート。さらに、「後方誤発進抑制機能」、「近距離衝突軽減ブレーキ」、「オートハイビーム」など、3つの機能を追加しています。
新型ヴェゼルでは、近年主流となりつつあるコネクテッドサービスも強化されました。
ホンダの新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT」により、コネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム」が利用出来ます。
ホンダ初の機能としては、ナビゲーションシステムが新しい地図に自動で更新される「自動地図更新サービス」を搭載。
そのほか、スマートフォンがキーの代わりになる「Hondaデジタルキー」や車内での楽しさ・快適さが広がる多彩なアプリを提供する「Honda アプリセンター」、車内でデータ通信容量を購入し、インターネットに接続して楽しめる「車内 Wi-Fi」など、ホンダの量販車として初となる機能を多数搭載しています。
新型ヴェゼルのグレード展開について、商品企画課の池田裕介氏は次のように説明しています。
「今回の新型ヴェゼルでは、2モーターハイブリッドシステム『e:HEV』を主軸として展開を用意しています。
メイングレードとしては『e:HEV X(2WD/4WD)』『e:HEV Z(2WD/4WD)』を設定しているほか、遊び心のある世界観を表現した『e:HEV PLaY(2WD)』は、内外装にホンダのアクセントカラーを配置。なお、2WDのみとした理由にはPLaYならではの軽やかさを表現したためです。
また、ガソリン車を好むお客さまに『G(2WD/4WD)』を設定していますが、先代ヴェゼルから進化したe:HEVを体感していただきたく、1グレードのみとなりました」
※ ※ ※
新型ヴェゼルの日本発表・発売は2021年4月を予定しており、詳細なスペックや価格などをそのタイミングで公表されるようです。
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ホンダ幹部はパクリデザインとは感じないのか?ホンダらしさを捨て去りデザイン刷新して今までのホンダファンを捨て去ってもいいのか?